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幻想影法師  作者: 望月笑子
49/51

影48

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「ただ?」

「角が、見えた」

「角?」

「うん。あれって誰なの」

幻一郎を、律子が黙って見据えた。

「私の隣の部屋に、あんな化け物」

「りっちゃんだよ」

「私?」

「そう。りっちゃんの、本当の姿」

「私の、本当の、姿?」

「あれは、真実を写し出す『照魔の鏡』なんだ」

そう言うと、幻一郎が懐中電灯をもう一度、『あかずの間』の中に放った。丸い光が幾十にも輪になって、まるで小さな満月のように見えた。

「真実を写し出す『照魔の鏡』」、幻一郎がそう言った。

あらためて見たその鏡には、おかっぱ頭に、かすりの着物を着た童子が写っていた。

幻一郎が、「それもりっちゃんだ。」とゆっくりと言った。




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