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影27
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「昭夫は、宮沢賢治を尊敬していた。彼の作品は、必ず読んでいたに違いない」
「なるほど」
「啄木も賢治も昭夫も、結核で亡くなっている。晩年の賢治の詩や、昭夫の詩には、それが反映されている。なぜ、病みながらも生きなければならないのか、と。ワタシは、こう思うんだ。私の影とは、【修羅】そのものではないかと」
「修羅?」
「昭夫にとって修羅は、生涯において2度訪れている。旧満州国での畜生道の修羅。結核発病から死にいたるまでの、闘病生活の修行。だから、人間道の【修羅】と思う」




