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幻想影法師  作者: 望月笑子
15/51

影14

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「ああ、悔しい…」

律子が、小さな子供が駄々をこねるように、「もう一回」と言った。

「いいよ」

なぜか、幻一郎は平然とした表情だった。そして、次の回も、また次の回も、続けて律子に勝った。

とうとう律子が不機嫌になり、「なんで?」と声を荒げた。

「なんで?」と、幻一郎が聞き返した。

「だっておかしいよ。カード見たんでしょ」

「見てないよ」

「嘘だ。絶対見た」

「見てないって」

「じゃあ、なんで強いの?」

幻一郎が、静黙として律子を見た。

「あっ、分かった。じっちゃん、電気の明かりでカードが透けて見えてるんじゃないの?」

「見える訳ない」

「それじゃあ、何か印でも付けたとか」

「そんな暇あったか」

律子が、ジョーカーをひっくり返したりしてよく見たが、印など付いている様子はなかった。


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