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幻想影法師  作者: 望月笑子
13/51

影12

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「あの部屋には、何があるの?」

「開けたら絶交だよ」

「鍵はかかってないの?」

「かけなくてもいいんだよ。どんなに力を入れても開かないんだ」

幻一郎は、玄関にすら鍵をかけない。スライド式の玄関が、いつも10センチほど開いていて、野良猫がしょっちゅう出入りする位だ。だが、言葉には威力があった。律子はその部屋を、結局見ることができなかった。

「じっちゃん。トランプで遊ぼうよ」

片付けが一段落した頃、律子が自宅から色々なものを持って来るようになった。

「いいよ」

「なにして遊ぶ?」

「なんでもいいよ」

「それじゃあ、ババ抜きでどう?」

律子が、懸命にカードを切った。

「ババ抜きは得意なんだよね」

幻一郎が、そう言って小鼻を膨らませた。

「負けないよ」

律子が、伏せたカードを均等に配った。

すべて配り終わった後、各自同位の札を2枚ずつペアにして捨てた。早く手持ちの札が無くなった方が勝ちである。

律子の手にも、幻一郎の手にも、数枚のカードだけが残った。どちらかの手に、ジョーカーがある。


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