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桜色センチメンタル  作者: 玉藻
7/8

泣き虫と彼女

「先輩、本当は泣き虫なんですね……。意外です。」



「……」



「ねぇ先輩、顔をあげてもらってもいいですか?」



「……?」



 なんだろう。俺が顔をあげると「そのままで」と松家は言い、顔を近づけ……。








 気づいた時には、すでに松家は俺から少し離れ、にっこりと笑っていた。



 唇には、ほんのりとあたたかく、優しい感覚が残っている。



「お前……。」



「私も好きですよ、先輩。絶対……私、絶対に先輩の元に帰ってきます。だから……私の事、待っててくれますか?」



「……分かった。」



 俺が涙を拭きながら言うと、彼女は安心したような顔をして言った。



「私が戻ってきたら、付き合ってくれますか?」



「当たり前だろ。」



 そして、月曜日。




 









 


 彼女がもう、あの場所に現れる事はなかった。

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