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桜色センチメンタル  作者: 玉藻
3/8

屋上と彼女

「……おい、松家…。」



「何ですか?先輩。」



「俺が来る必要あったのか?」



「ありますよ。昨日、ちゃんと話したじゃないですか。」



 そう言って松家は俺の手をひっぱり、「次、あそこに行きましょう!」と言いながらどんどんと歩いて行く。



 手を引っ張られながら、俺は昨日ことを思い出していた。







ーーーー昨日



「明日、ちょっと付き合ってもらえますか?」



 松家はニコリと笑って言った。



「……どういう意味だ……?」



「だから、明日ちょっと付き合ってください。」



「……それは分かる。だが、俺は何に付き合えばいいと云うんだ?」



「……?」



 しばらく彼女は首をかしげていたが、しばらくすると「あぁ!」という顔をして話し始めた。



「実はですね。明日限定のとあるチケットを手に入れたんですよ。私が一度行きたかった所のチケットなんですが、どうも一人では使えないようなんです。そこで、先輩に付き合ってもらおうと思いまして。」



「理由はなんとなく分かった。俺は別に良いが……。なんで俺なんだ?」



 俺が「良い」と言うと、彼女は喜んでいたが、すぐに俺の質問に答えてくれた。



「だって私。先輩以外の男子で頼める人、いませんし。」



「……男……子?」



 今のは聞き間違いか?嫌な予感しかしない。



「あれ?言ってませんでした?実はそのチケット、カップル用でして。男子とじゃないと入れないんですよ。」



「…はっ?……カップル……用?」



 俺の呟きは聞こえなかったのか、彼女は笑ってこう言った。



「場所は**遊園地です。8時に集合でいいですよね?明日、楽しみにしてます。」

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