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開いた床に浮いた足
…ぃ
おい…
「おいっ…聞こえているのか!ガキィッ…」
「っあ…はい。なんでしょうか?」
「なんでしょうかじゃねぇよ!オラッ早く出やがれ!時間だぞ」
いつの間にか開いていた扉を見た
ゆっくりと腰をあげるとぼーっとそこに向かって歩いていった。
チッ
牢屋を見張っている人から舌打ちが聞こえてきた
ちんたら歩いてんじゃねーよと呟き睨んでくる。
目の前に来るとボサボサの髪の毛を掴まれた
「ヴッ…痛」
「痛みを覚えて自ら犯した事を反省するんだ…なぁっ!」
地面に叩きつけられる。
「うぁっ…」
監視官は牢屋を閉めると歩きだした。
私は少し服の砂をはらって後についていった。
裸足だからか石の廊下を歩くことが苦痛になる。
冷たい…なんて思って自分の足をなだめる。