第一章〜邂逅〜
連載第一章です。
目が覚めた。別にもう眠くない。でも寝よう。朝になるまでどうせやることもないから……
「おはようございます。起床の時間です。15分後にそれぞれの教室に移動してください。」
どうやらすっかり寝てしまったようだ。早く準備をしよう。
ベットを片付け、制服を着る。いつもと同じ日々が始まる。
「それでは今日もAの注射をします。」
Aというのは朝にする注射のことで、昼にはB、夜にはCという注射をする。少し痛いが、これが無いと生きていけないということだ。
「ねぇ、僕の注射をうってくれませんか」隣の生徒に頼まれて注射をうつ。私もうってもらう。これが朝、昼、夜の3回行われる。
「それでは今日の勉強を始めます。」先生がいつものように話し始めた。今日の勉強も国語、数学、理科、体育である。今日も全力で頑張ろう。
授業が始まった。もちろんみんな真剣に取り組んでいる。
先生にそう教えられてきたから。きっとこれが正しいのだから。
1日を終えて部屋に戻る。与えられた宿題をこなし、決められた時間に風呂に入り、寝る準備をする。私の部屋には他に3人の人がいる。気にはならない。そういう決まりなのだから。
私たちの生活しているところ(学校と寮)は、大きな壁に囲まれていて、その向こう側に出ると死んでしまうという。だから誰も行こうとしないし、壁の外を見た者もいない。
ある日、体育の時間に事件が起こった。風がとても強い日、大きな壁の向こうから、鳥のような機械が飛んできたのだ。見たこともないそれは、大きな音と共に学校のグラウンドに墜ちてきたのであった。
先生達が一斉に外に飛び出してきた。
「どうするんだ!」
「本部に連絡をとれ!」
「子どもに影響を与えてはいけない!まずは子どもを部屋に戻せ!!」
いつもとは違う先生の態度に私たちは戸惑いを覚えた。その時、機械の中から先生たちくらいの女人が、大怪我をした体を引きずって出てきた。
「お医者さん…を呼ん…でください…お…医者……」そのままその人は動かなくなってしまった。ここにはお医者さんという人はいない。先生と生徒しかいない…お医者さんという人がいたらあの人はまた動くようになるのだろうか。自分は何もしなくていいのか…できない…教えられてないから…。
最後まで読んでいただきありがとうございます。第ニ章からは順次発表(リクエストがあれば早めにしていく予定です)していく予定ですのでよろしくお願いします。




