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anger(3)
何がどうでも生身の素人女とチョーイイカンジな肉体関係を構築するまでは絶対に死なん! 俺はジョッキに残った発泡酒を飲み干し、まずは波立った心を鎮めると、皿の上の串という串から食い物すべてバラバラにはずしてやった。
デブは表情を変えず串を一本取りあげ、ネギと豚バラを突き刺し、顔を大袈裟に中心に寄せるかの如きオチョボグチで、モグモグと執拗に咀嚼してはまた大袈裟に飲み下す。世にも無惨なブサイク顔を俺はマジマジと呆気にとられながら見入ってしまった。
見入ってしまった己の愚かさを悔いた時には時既に遅し。で、うっすら吐き気が込み上げて来た。
ひとの事言える立場かよ……。俺の偏執的で傲慢で見栄坊で小心で狭量な性格は直るかも知れんが、貴様の醜怪さは、現代医学では修正不能と思われますぞ……。
なんだかいたたまれなくなり、「おかあさん、おあいそ!」と言った時の女将の安堵の表情をわざわざ黙殺してしまう程、それ程俺の精神はこのブーデーのブサ面によって侵されていたと思われる。俺はブーデーの倍近くのジョッキを開けていたが、ブーデーは俺の5倍程の串をたいらげていたので、殺伐としたムード漂わせながらも、モメる事も無くワリカンで支払い、おのおの塒へ向けて帰途に就く。




