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泡沫の魔神  作者: いしかわがる
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anger

 独り者で小心者で見栄っ張りな俺は、2月の、国民挙げてのクソなイベントが近づくにつれ、やおら精神状態がネガティヴになってゆく。……では、平素ポジティヴでアグレッシヴなのかと問われれば、往々にして、日の当る場所を避け、石の裏側にヘバりつく、節足動物のような人間性なのかも知れない。それはまぁ、よしとして、そう! 其の2月14日、この日の前後3日程は大好物のチョコレートは買わない。というより買う事が出来ない。

 そんなヤツは俺だけじゃない筈だが、一ついえる事は、そんな数多居る独り者で見栄っ張りなオチンポ野郎の中でも平素より、かなりのチョコ好き(カカオ中毒といっても差し支えない)を自負する俺にとってその、バレンタインウィークとやらは地獄の責め苦に等しい期間なのだ! 買えないとなると尚の事、飢餓感に苛まれ、欲しくて欲しくて堪らない。そんなに好きなら常に備蓄しとけばいいじゃないかって? そんなことしたら、レジのカワイコちゃんに、ホモじゃない? キモ⁓イ。とか、糖尿病予備軍では? キモ⁓イ。とか、フツーにキモイ! などと勘ぐられて、もしかしてお近づきになるチャンスを棒に振る事にも成りかねないではないか。

 解って欲しい。そんな独り者で小心者で見栄っ張りな素人童貞のポコチン野郎の心意気を……。ま、解らなくても良いが。……

 斯くして俺は、其のX-DAYを恙無く乗り切るにあたり、例年の如く毒男仲間と発泡酒で深夜まで喪男同士、世の中の浮ついた馬鹿女共をしたたかにコキおろし、傷のナメ相いによって余計に傷を広げるまでナメナメ合戦を繰り広げるのだった。


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