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第七話 神と人間


 「うっ・・・がはぁ」

 フレイヤ様は嘔吐した。


 そこには闇の塊のようなものが。


 「これか!ライトレイン」

 僕は魔法を唱え闇の塊を浄化させた。



 「あ、ああ・・・あの?私は?今まで・・・何・・を?」

 フレイヤ様が言う。



 「どうやら正気に戻ったようですね。

 貴方の仲間の風の神、ストーム様は宿屋で眠らせております。

 フレイヤ様もそちらに向かいましょう」

 僕はフレイヤ様に向かって言う。



 「メル、大丈夫か?」

 僕はメルに駆け寄る。


 「う、うん。

 回復ポーションを飲んだからなんとか。

 この人が回復ポーションをくれて」

 メルはジャックを指差す。




 「ありがとうございます、ジャックさん。

 メルを助けてくれて」

 僕はジャックに向かって言う。



 「お、俺はただ助けたかっただけだ。

 妻が言っていたから・・・その俺こそありがとう、助けてくれて。

 あの時助けてくれなかったら俺は死んでいた」

 ジャックは言う。



 「いいですよ、僕達は仲前になるんですから」

 僕はそう答える。



 それにしても奴の姿は無かった。

 勇人さん、貴方は一体何を企んでいる?神を操っても何も得られない。



 僕達は宿屋へと目指した。

 ジャックさんは無くなった妻を抱きかかえながら。



 そして翌朝を迎えた。


 ジャックさんと知人の人達がユキさんの埋葬をしていた。


 僕やメル、フレイヤ様が目を閉じ冥福を祈った。



 数時間後



 「あの、ジャックさん。

 申し訳ございません!私は操られていたとは言え貴方の妻、ユキさんを殺してしまった。

 許されないことです、何でも構いません!何をされても私は文句は言いません」

 フレイヤ様は言う。



 「そうか何でもだな」  

 ジャックさんは言う。



 「ジャッk・・」 

 

 「待って」

 メルが僕を止める。



 「なら俺の妻として居てもらう。

 ユキも妻だが、俺はまだ子供だった時フレイヤに助けてもらったことがある。

 覚えているか?ある川でのこと」

 ジャックさんが言う。



 「ええ、覚えているわ。

 運動音痴のダメダメな男の子を助けたわ。

  助けた時貴方はこう言っていたよね」


 「好きです」

 「好きだ」


 「って、ど、同士に言うなんて」  

 フレイヤ様は頬を赤らめる。



 「まぁ、これからよろしくなフレイヤ」

 ジャックさんは言う。


 「分かった、貴方の妻として全うしてみせる。

 私も貴方の妻としてだけど、一応神の仕事もあるからあまり会えないけど大丈夫?」

 フレイヤ様が言う。



 「大丈夫だ、俺はお前の顔を忘れねぇよ。

 あの時の顔をな」

 ジャックさんは言う。



 「お、お前って・・・私は一応神なんですよ。

 フレイヤ様って呼ぶのが普通ですよ」

 フレイヤ様が言う。



 「いいじゃねぇか、それくらいの事。

 ・・・フレイヤ、一応言っておく。

 死ぬなよ」

 ジャックさんが言う。



 「当たり前よ、私は貴方の妻だから。

 酒酔いジャック」

 フレイヤ様はそう答え羽を出し飛んでいった。




 「ジャックさん、おめでとうございます。

 悲しい日に嬉しい日も出来ましたね」

 僕はジャックさんに向かって言う。




 「お前らのお陰だ、ありがとう。

 あのよお前らが言っていただろ?パーティメンバーにしたいって。

 あのよ、俺を雇ってほしい。

 フレイヤが妻となったがユキの仇は取れてない。

 俺も、一緒に戦いたい」

 ジャックさんは言う。



 「と言っているけど、メルはどうする?」

 僕はメルの方を向く。



 「え!?わ、私は・・・その・・・いいんじゃない?

 私も一応助けてもらったし」

メルは言う。



 「メルもこう言っているし、ジャック。

 僕のパーティに雇うよ。

 これからよろしくね」

 僕はジャックに向かって言う。



 「ああ、よろしくな」

 ジャックはそう答えた。




  

 

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 誤字脱字があればよろしくお願いします。


 次回予告


 ジャックさんを仲間にした洋平達、しかし次の街で街の人が突然襲ってきた。   

 そして、現れる次なる神。

 

 次回、愛の神降臨

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