第二話 フローラ町へと
地下から戻ると二人はカップ麺を食べ終えていた。
「あ、洋平とクロック様。
どこに行っていたんですか?」
メルが聞いてきた。
「ああ、地下にね。
それよりもどうやら僕の戦いは終わっていなかったみたいだ」
僕は二人に向かって言う。
「戦いは終わってない?どういう事?」
メルが聞いてきた。
僕はクロック様から聞いたことを話した。
「え!?あの勇人さんが生きている!?ま、まさか!?
だとしたらどうして今更動き出したのよ」
メルは言う。
「憎い神を確実に始末するためだろう、今回は本気で殺しにかかってくると思う。
だから僕達も注意して探そうってわけ」
僕はそう答える。
「ならフローラ様に会いに行こうよ、フローラ町にいると思うし」
メルは言う。
「フローラ様も乗っ取られている可能性がある、一応警戒はしながらな」
僕はそう答える。
「私も街へと戻るわ、何か合ったら言ってね」
恵梨香さんはそう答え家を出た。
「二人共」
クロック様が声をかける。
「神と戦うことになったらどんなに仲が良くても剣を緩めたらダメ。
こっちが殺されちゃうから、確実に息の根を止めないといけないから。
一応、神を殺しても罪にはならないから、上級の神が今はこの状況をなんとかしたいからって連絡があったから」
クロック様が言う。
「分かりました、行こうメル」
「うん!必ず解決してみせます」
僕達はクロック様の家を出る。
二人共、必ずよ。
うん?これは・・・フローラの時計・・・まさか!
僕はフローラ町へ転移した。
フローラ町
「やっぱりここは花がよく咲いている、フローラ様は居るかな?」
僕は町へと入ろうとした時
ビュン!
?!
魔法が僕の頬をかする。
目の前にはフローラ様が。
「どういうつもりですか・・・・フローラ様」
僕はフローラ様に向かって聞く。
「どういうつもりとは?私は貴方を殺しに来たの。
まぁ、ここに転移してくれたから動く必要が無くなったわ。
さてと、死んでもらうわ・・・恨まないでよね」
?!
フローラ様が襲い掛かってきた。
「くっ!」
僕は攻撃を避ける。
「メル、離れてろ!フローラ様はクロック様が言っていたあれだ」
僕はメルに向かって言う。
「うん!」
メルは離れる。
「クロックねぇ〜、ねぇ私は貴方を殺したいのよ。
早く貴方の首を私に差し出してよ・・・ねぇ!」
?!
クソ!つえー!
「ファイア!!」
僕は魔法を唱える。
しかし、
ボン。
し、しまった!?メルから力を送ってもらうのを忘れていた!?
ど、どうする!?
「何よ、そのファイア。
弱すぎでしょ、私をバカにしてる?」
フローラ様が言う。
くっ、ステータスは・・・。
え!ステータスが!?
くっ、弱い。
このままじゃ。
「そろそろ終わりよ!」
?!
フローラ様の魔法が飛んできた。
しまった!?避けきれ・・。
「フリーズ!!!!」
カチコチ。
フローラ様の魔法が凍りつく。
?!
僕は魔法が飛んできた方を向く。
そこには片目が青く光るメルの姿が。
・・・。
「まさか、目覚めるとは・・・私も本気を出さないといけないみたいね!」
?!
フローラ様の魔力が上がった!?
まずいぞ!メル!
「・・・・」
メル?どうしたんだ?
!?
その直後かなりの強風が僕の横を通り抜け
フローラ様に直撃した。
「がはぁ!無詠唱!?まさかこの女」
フローラ様は膝をつく。