第一会場16~20
【10-1-16.俺のプラモが最終防衛兵器なんだが!?】
この、世界が終わろうとしているときにプラモ組み立ててるシュールさがいいですね。
私も、世界終わろうとしてるなら、積ん読解消するかな。
プラモってとこが良いです。
中身スカスカじゃないですか……。なのに強いんだ……。凄い……。
しかも、美少女プラモですよ。どんなんだろ。
ガン○ムとか、戦車のとか、そういうのじゃなくて、美少女プラモ。
なかなか際どいもので戦うなと、感心してしまいます。
あらすじも過不足なく、しっかりと伝わってきます。
これは手練れの犯行だと思います。
やっぱり、難しい言葉を使わない系のタイトルとあらすじは強いですね……。頭にスッと入ってきます。
そして、タイトルだけでもなんとなく察することの出来る中身が、あらすじでより強化された感じ。
見習いたい……。
本文には期待しかしてません。
楽しみです。
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【10-1-17.烏森の魔女が助けたのは、『心の欠けた僕』でした】
現代もの×魔女。なかなか好みの取り合わせです。
主人公が恐らく、タイトルにある『心の欠けた僕』なのでしょう。ここは結構気になりますね。
あらすじ前半で、この物語の始まりや鍵となる台詞、言い伝えが書いてあるのはとても好感が持てます。読者が読むか読まないかを決める、最初の砦だからです。
ここで引っかかってしまうと、まず目次から先に進んでは貰えません。とても慎重な言葉選びをしていると思います。
しかし、気になったのがあらすじ後半です。
「沼に落ちたから、明日の夜には死じゃう」のに、「『沼の呪い』をとくには、1ヶ月、魔女に花を届けなければならない」とは……? 期限が明日なのに、最低でも一ヶ月間かかるタスクを与えちゃうの……? 恐らく、期限は花を届ける度に一日ずつ伸びていくのだとは思いますが、ちょっとややこしい、引っかかりポイントとなってしまっていると思います。
『母の呪い』というのも、あらすじ前半にはなかったワードです。恐らく主人公の秋弥は、これによって、既に何らかの不都合が出ていたのだと思います。これはもしかしたら、とても重要なことでは?
要するに、沼に落ちたことによって、秋弥は二つの呪いを背負った。それを魔女に解いて貰う必要がある、という意味でしょうか。
魔女は「心臓」を欲している。
ここでの「心臓」が、物理的なものなのか、それとも「心」を意味するのか。なかなか興味深い話だと思います。
実際、どのように展開していくのか、本文も楽しみにしています。
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【10-1-18.人形のように生きていたら本当に人形になったので】
なかなか独特の世界観だと思いました。
わざわざ人間から人形にマイナーチェンジする主人公。しかし、その目的が「人間らしく生きられる世界」というのが、面白いですね。
凄いことを考える人もいるもんだなと、唸らされました。
SF脳なので、どうしてもクローン体が増えていくのだろうか……、キモッとなってしまうんですけど、違うのかな……。国家を作れるくらいまで増えるって、よっぽどですよ。どんな増え方してるんだろう。ドラえもんのバイバインみたいな感じ……?
主人公が女性のようなので、女性だけの国家が出来る? いや、人形になれば性別もクソもないのか。デッサン人形みたいな、無個性・無生物な人形、とも考えられますね。うわー、ビジュアルが気になります。
この作品も、かなり書き慣れた方の作品ではないかと推察します。
本文も楽しみにしています。
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【10-1-19.あやかしお悩み相談所】
みんな大好きあやかしものですね。
相談所だから、色んな相談があるんだろうなと、タイトルから直ぐに察することが出来るのは、とても良いことだと思います。この短いフレーズで、既にたくさんの妄想が膨らんできます。
年の差コンビというのも良いですね。
あんまり年が近すぎても話の展開が限られてくるので、ある程度二人の立場に差がある方が、物語としては発展しやすいことを知っている方だと思います。
既にいろいろな相談に答えているという前提での物語開始だと思いますが、一話目から「ぬらりひょん」とか、狙ってるな……と思ってしまいました。「アイデンティティぶち壊しの悩み」というのも面白いですよね。吹き出しました。
恐らくは、「ぬらりひょん」の相談の他にも、どんどん色んなあやかしの相談に答えていくのでしょうね。
それにしても、「あやかし」のフレーズの強さよ。日本人だから、極端に反応してしまうのかも知れませんが、それだけで内容が頭に浮かんじゃうのは流石に強すぎでしょ……?
この作品も、かなり書き慣れている方のものだと推察しました。
本文も楽しみにしています。
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【10-1-20.キミは放課後のアイテムマスター】
この、日常風景に映り込む非日常に眉一つ動かさない系男子、好きだな……。
ぼっちの文芸部という設定も、グッときますね。完全に、ストライクゾーンです。
絶対絶対、上手い人が書いてると、あらすじ見ても分かりますよね。
あらすじの時点で気になるのに、本文読んだらもう、絶対に虜のヤツじゃないですか。
本文ではもっと細かい会話が為されていくのだと思いますし、本当に抜粋の抜粋なのかも知れませんが、あらすじの画面でこの会話文を見たら、大抵本文もクリックします。それを知っている、そういう風に持っていくテクニックを持っている方が書いてらっしゃる。
文芸部は地味ですが、地味さを感じさせない展開が期待できます。
会話のやりとりでキャラがしっかり伝わってきますから、余計な説明も要らない。
あー、絶対プロの犯行だぁああ!!
何回も書いてますが、上手い人は、難しい言葉を使わないんですよ。
普段目にする言葉だけでこれだけ期待させるようなあらすじが書けるということはですよ、本当に凄いことなんです。
本文も絶対面白いだろうなぁ……。
楽しみにしています。