第三会場21~25
【10-3-21.ひんぬー教の教組、異世界できょぬーに囲まれる】
書き出し祭りネタ枠の一角がここにも。
えっと、面白かったです。
続きが読みたいと聞かれると微妙ですけど、ネタとしては面白かったです。
無駄に上手いので(失礼)サラッと読んでしまいましたが、本当はもっと真面目な作品が書ける方だと思うんですね。でも、祭りなので良いと思います。
微妙な受け取り方をするのは女性、それなりに盛り上がるのが男性、盛大に盛り上がるのが貧乳好き(性別不問)、ということでよろしいですかね。
面白かったです。
はい、以上です。
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【10-3-22.同居人は夜の蝶】
やっぱり夜のお仕事(あっち系)だった。でも、わざわざそれを隠して有岡と同居する理由って、なんだろう。この、微妙な二人の距離感と何か関係があるのかな……。
どうも都於郡さんの真意が見えないんですよね。
有岡に対して、異性だとは思っていない? から同居を勧めた?
自分のことを隠してっていうのが、やっぱり引っかかりますよね。
第2話か……、次を読まなければ分かりませんよと言うことですね。あああ。気になる。
完成度は高いし、都於郡さんの本当の職業(まだ風俗嬢だとは断定されていない)も、有岡に対しての気持ちも気になるし、良い意味で生殺し状態なんですけど……!
どうなんでしょう。
二人はどういう関係になっていく? 単純にイチャイチャして終わりそうな感じは毛頭ないんですよ。ということは? え? 全然分からない……。
続き、何処ですか?
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【10-3-23.拾ったのはオッサンですか?プロ幼女ですか?オッサンで幼女な同居人ですか?】
かなりぶっ飛んだ設定ですが、楽しく読ませていただきました。
オッサンと幼女の入れ替わりのところがとんでもない方法でびっくりしました。でも、出来ればそこをもうちょっと詳しく教えて欲しかったかなぁ(性癖的な意味じゃなくて)と思いました。
「オッサンのケツ揉んでる」「右手にオッサンのケツ」でもまぁ通じるっちゃ通じるんですけど、唐突すぎてしまって。厨房の配置がよく分からないので、せめてその辺が描かれていればなぁと思ったのです。
店長も個性的だし、オッサンも幼女もキャラが立ってて良いんですけど、厨房には孝宏ひとり? なのかな? この状況じゃあ、もう何人かいても良さそうだし……、その辺が見えてこないのがちょっと残念。この異常事態をしらふで見ている、もしくは慣れた感じで見ている一般人がいたら、と思いました。
人格が違う二人が、一つの体を共有している??? プロ幼女の幼名ちゃんの正体も気になりますね。
独特な世界観で、これはハマる人にはズドンとハマりそうな気がします。
オッサンがどうしてこんなことになっているのかも含めて、2話目以降で明かされていくのでしょうね。面白い話になりそうだと思いました。
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【10-3-24.王妃の勤め】
静かなる怒りを湛えたようなお話。
あらすじ読んだときから不穏な感じしかしなかったんですけど、まぁそうなりますよね……。
やり方にはあまり共感は得られませんけど、ざまぁ? とか言うヤツ? になるんでしょうか。
広間での一連の騒動を描きながら、少しずつ王妃の境遇、獣人の国での待遇、これまでの閉塞的な日々を丹念に描いていて、圧巻でした。
王妃の気迫が凄まじい。
この辛く果てしない地獄のような日々を誰が望んでいたのかと思うくらい、想像を絶する苦しみがあったと容易に想像できます。
一方で、王の視点でこの話を読めばまた違って見えても来ます。
とんでもない取り決めによって、嫁に来た人間の女。どう扱えば良いのか不安で、悩んでいたかも知れない。話しかけようにも話すきっかけ、話題が分からず、近づくことすら出来なかったのかも。「凶獣化」の恐怖も常につきまとい、うっかりそうなってしまった場合、即座に犠牲になってしまうだろう王妃に対して距離を取っていたのかも知れない。
もしくは、王はどうにか近づきたいと思っていたが、周囲がそれを許さなかったのかも知れない。嫁いできたとはいえ、異種族の女。何を考えているのか、もしかしたら王の命を狙おうとしているのでは、などと、意図的に王妃を王に近づけないようにしていたのかも。
そう考えると、王にとっては悲劇ですよ。
これはなかなか、難しい題材を持ってきたなと思いました。
ただ、勿体なかったのは字下げがなかったことでしょうか。
この文章の書き方、かなりの手練れなのだと推察しますが、やはり、大変細かいところですが、字下げやら感嘆符の後の一マス空けやら、気にする人は気にしますので、配慮いただければ更に良かったのではないかと思いました。
また、この作品は短編として完成している気がします。
続き、あるならばどのようになるか興味はありますが、このまま完結でも、綺麗でよろしいのではないでしょうか。
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【10-3-25.正しくあるために】
あらすじの時も引っかかったんですけど、消防と警察に早く通報してあげて……!
助かる命も助からなくなるし、罪の重さが変わってくるよ……。
まして、何人も手をかけてきたなら、野放しにしておいたらもっと大変だし、早くお巡りさんに引き渡してあげないと。それが正しくあるために必要なことでは……?
と、そればかりが気になって気になって。
何となく、言いたいことも分かるし、やりたいことも分かるんです。
これがファンタジー世界なら特にツッコみませんけど、現代日本なので、とても引っかかってしまいます。
要するに、舞台と題材にミスマッチが生じていると思うのです。
一度引っかかってしまうと、どうしても先に進めなくなったり、他にも気になることが目に入りやすくなってしまいます。そういうところも勿体ないなぁと。
例えば冒頭、「雨の中、廃墟のビルへ入っていく親友」「彼の手に握られている真っ赤に染まっているナイフ」「男性が、刺されたであろう脇腹を手で抑えている」という三つの文。
この書き方だと、雨の中、親友と男性が一緒に廃ビルに入っていくのが見えた、しかも親友の手には血で染まったナイフ、男性も脇腹の傷を押さえている、と読めます。実際は、廃ビルの中に入っていった親友を追いかけたら、親友と一緒にもう一人男性がいて、どうやら親友が男性を刺していると分かった、ということですよね。恐らくは、一文目と二文目の間に、「追いかけて中に入っていくと」という動作が足りない。ここで作者と読者の認識の齟齬が起きてしまいます。
本当に細かいところで恐縮なのですが、設定ですとか、細かい文脈ですとか、そういうところまで気をつけて書くというのは、大変ですけれどとても大切なことだと思うのです。
そういったことを踏まえて、改めて作品を読みますと、もしこれが異世界ファンタジーなら、誰が何処で何をしようと、助けようが助けまいが自己責任で行けそうですし、何より消防と警察への通報を気にしなくても良かったのになぁと思ったのでした。
現代ものでは制約がちょっと大きいですよね。
口封じだったり、脅し、あるいは通報することによって一輝に限りなく不都合が生じる、などでない限り、登場人物は常識的な行動を取るであろうという前提が読者の中にはあると思うんです。それがちょっとズレてしまうと、私のように変に引っかかってしまって、せっかくこの後面白くなるのに~となってしまうので、できる限りその辺りは整合性がとれるようにした方が良いのではないでしょうか。
本当に細かいことばかりで申し訳ないのですが、そうやって一つ一つ、自分には見えない作品の盲点を解消していくことで、さらなるステップアップは確実に望めると思います。
今後のご活躍を期待しています。




