第二会場21~25
【10-2-21.この素晴らしい『ラブホ』で執筆を!】
馬鹿馬鹿しくて最高でした。
ラブホで気が散らなくなるとかヤバい。
ツッコミが欲しいところでタイミング良くツッコんでくれる編集さん最高です。
ネタ枠なの分かってるんですけど、まんまと引きずり込まれてしまうんですよね。
上手い人が本気でバカをやると何でこんなに面白いんだろうって毎度毎度思うんですけど、本当に面白くてですね。
住場先生がどんな作品を書いているのかも最初は気になりましたけど、そんなことより、編集さんの方が追い詰められていくとこが気になってきて、ホント、なんだコレ、面白い以外の感想が浮かばない。
おトイレどうすんだろ……。もう、トイレ入った瞬間にR18じゃないですか。
変な性癖目覚めちゃったりしそうですよね、これ。
存分に楽しませていただきました!
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【10-2-22.レクエルム除霊師事務所】
冒頭からの疾走は良いですね。知らず知らず話にのめり込めます。
キッドとタマの関係性を臭わせつつ、大体の事情を走りながら伝えちゃうんですから、凄いです。
まるで自分も屋根の上を駆けながら話を聞いているような疾走感があります。
性格も見えてきますよね。仕事は出来るのかも知れないけれど、ちょっとルーズなキッド。そこに愛想尽かしつつも、なんだかんだ離れられないタマ。このコンビ、良いですね。
タマが頭に乗っかって涼しそうにしているところなんか、たまりませんね。
そこから時間を遡り、イヨのターンですが。
これは、順番を逆にしたのには意図がある、と思って良いんでしょうか。
第2話以降に繋ぐため、どうしてもこの順番にしなければならなかった、ということでなければ、ちょっとリスキーな入り方だな、と思いましたので。
時系列が崩れると内容が読者の頭に入りづらくなってしまうので、そうであって欲しいな、という希望ですが。
文章力は申し分ないと思いましたが、描写がもう少しあればなぁ、と思いました。
「人々の民家の屋根」「荘厳な屋敷」「玄関前の階段」と、それだけでも問題ないと言えば問題ないのですが、世界観を更に深めるためにも、もう少しだけ、何か追加していたらなぁと思った次第です。
言葉というのは便利なもので、聞き慣れた言葉の組み合わせで、読者が勝手に想像してくれるものが多いんですけど、ファンタジーなど独自の世界観を紡ぎ出すには少し力が足りなくなってしまいがちです。そこに「どんな」に当たる修飾語をもう少しだけ付け足す(例えば素材や色など)と、更に深みが増したのではないかと思いました。
緊迫感のある幽霊屋敷の中、これからどう展開していくのか楽しみです。
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【10-2-23.記憶喪失の婚約者が愛人を連れて帰ってきまして】
正直申しますと、主人公には全く共感できない作品でした。
自己中心的というか、物事を自分本位でしか考えられないといいますか、そういう人間って周囲に少なからずいるじゃないですか。そこに相手の気持ちや立場、人権というものは存在しなくて、こうあるべきだ、こうでなければならない、という枠の中でしか物事を考えられない、自分勝手で自分の存在と信念がこの世で守られるべき唯一のもの、っていう人。
苦手なんですよね。
本当に、そんな人間淘汰されればいいのにって思うくらい苦手なんです。
で、これ。
そういう人間の感情をわざと逆なでしてる。そういう意味で、とても上手いと思いました。
物語を別の角度から見ると全然違う内容になるんですよ。
ライナルトの視点、ミラの視点、そのどちらから見ても、アストリットはクズに見えてくる。けれどわざと、アストリットの視点から描いている。
コレは凄い。
アストリットの視点から見たときだけ、ライナルトを奪ったミラが悪者に見える。ライナルトは融通の利かない愚か者に見える。
何処に視点を置くかで物語が180度違うものに見えてくることを知って書いてますよね。
上手いなぁ。
こういうのがいわゆる悪役令嬢ものってことなんでしょうか。(読んだことないので分かりませんが)
面白かったです。
面白かったけど、アストリットは苦手です。
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【10-2-24.缶詰の中で生まれ育った僕たちは、およそ愛というものを知らない】
ライトSF。
「住まいであるシェルター」「十五歳まで絶対に破られないカプセルの中で養育される」「機械的に子孫を作る」と、ワクワクするような言葉が並びます。
世界観に関して、あまり細かいことが書かれていないので、多分2話目以降で徐々に説明が増えていくのかな。
人間の形をしているけど、人間ではない種がどのように人間に取って代わって繁殖していったのか、気になるところですね。
人類ではない?
15歳までカプセルということは、それを監視している人間|(?)たちもいんでしょうし、灯や梢のような能力ではない、もっと別の力を持った人たちも多く存在するんでしょうね。
突然15歳で野に放たれたような書かれ方(言い方はともかくとしてそんな感じ)でしたが、スリープ中に何かしら知識を与えるプログラムみたいなものがあるのかとか、どのくらいの人口がどのくらいの面積のどんなシェルターに住んでるのかとかなど、気になるところはまだまだあります。
物語の筋書きはとても面白そうなのですが、全体がまだぼんやりしているような感じでしょうか。
あんまりガッチリと設定しすぎてもハードSFで全然雰囲気の違うものになってしまいそうですから、バランスは難しいですよね。
もう少し、二人の置かれた状況を詳しく知りたいと思いました。
その上で、この先二人に何が起こるか、見てみたいですね。
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【10-2-25.Icarus】
『イカロス』って、そういうガジェットだったんですね……!
なるほど。空飛ぶ靴!
コレで海の上を滑るようにして飛んでいくのか。超カッコいい……!
ロマンですね。空飛びたい。高いところは苦手だけど。
正直、無謀な挑戦だと思うんですよね。現実味はちょっとないかな、と思えるくらい荒唐無稽。
だけど、本人達が本気で島の外に出たくて色々と知恵を出し合っている様子は、何だか自分の息子達を見ているようでとても微笑ましく感じてしまいました。ああいう年代って、無茶するんですよ。大人ならバカかで一喝してしまうようなことを本気でやろうとしたり、やってしまったりする。
失敗したって良いじゃない。やりたいならやらせてあげれば。
そんな風に微笑ましく思いながら読み進めました。
狭い世界しか知らない二人が、本土へ行ってみたくなる、という考えに至るのは当然のことだと思います。
友情以上の感情を抱いてしまっているのなら、尚更、二人で行きたかったんでしょうね。
ところで、主人公の名前が出てきません。
読み落としたかなと、何度か読み返したのですが。もしかして、名前を伏せているのには何か理由がありますか?
なかったのだとしたら、冒頭でエリックに名前を呼んで欲しかったかな。
名前って、大事ですよ。名前を出すことで、ハッキリと画像が浮かぶんですから。
この先の二人がどうなっていくか、続報を待ちたいですね。




