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ゴブリンの勇者

 ゴブリンと謁見した。


 ゴブリンが、

冒険者ギルドに、

登録希望を申請したので、

会う事にした。


 もちろん、

人間では無いから、

事務方では、

判断に馴染まないので、

私のところへ来た。


 現れたのは、

痩せマッチョの

野生味溢れる

男だった。

何となく、

朝鮮の英雄、道糞に似ている。


 これが、

もし、

人間の男だったら、

女にモテただろう。

でも、

残念なことに、

どこから見ても、

ゴブリンだった。


 言葉が通じるのか?

と、

疑ってみたが、

なかなか、

理知的だった。


 『彼』と呼ぶのが、

適切であるのか?

良く、解らないのだが、

彼の話に依ると、

東の国の魔王のコアを壊したのは、

彼らしい。


 コアを破壊した後の記憶は、

ハッキリしているのだが、

それ以前の事は、

何も、

覚えていないのだそうだ。


 コアの経験値を得て、

知能がレベルアップしたのか?


 でも、

魔王のコアに、

剣を刺したのは、

ほぼ、

確実のようだ。

証拠の聖なる剣を、装備している。


 ゴブリンが持つような

錆びて、折れた剣が、

魔王のコアを吸収して、

聖なる剣になったのであろう。


 私は今、

聖なるシャベル、

聖なる長槍、

聖なるナイフの

聖なるシリーズ三部作を、所蔵している。

でも、

聖なる剣は、

初めて、

見た。


 神々しく、

気品が溢れ、

これが、

一番、価値が高そう。


 これを持っている

ということは、

それに相応しい人物、

否、

魔物、

ということか?


 名前は、

タカアキラー

というらしい。


 「アキと呼んでくれ!」

と、

気さくに話かけて来る。


 知力と共に、

性格も向上したのか?


 まあ、

人間ではないのに、

人間の言葉が喋れる時点で、

人間よりも知能が高い事が、

確定している。


 困ったねえ。


 しかも、

冒険者になりたい理由も、

秀逸だった。


 冒険者になって、

金を稼ぎ、

風俗で遊びたい

のだ

と言う。


 魔物なんだから、

人間の女を、

襲えば良いだけでは?


 人間の価値観に、

合わせている

ということか?


 普通、

人間でも、

相手の価値観に合わせるのは、

難しい。

誰でも、

自分中心に、

物事を考えるから。


 魔物なのに、

人徳までも、

兼ね備えているとは!


 一体、

魔王のコアの経験値って、

どんだけ?

なんだよ!

このゴブリンは、

レベル幾つなんだ?


 嫌だねえ。


 私は、

自分よりも優秀な者を、

採用するほど、

器が大きくはない。


 でも。


 彼は、

金を持っていそうな

気がする。


 東の国の魔王が、

出陣する際に用意した

軍資金が、

まだ、

見付かっていない。


 もし、

誰かが、隠した

と、

したら、

彼が、

第一候補だ。


 これだけ頭が切れれば、

やれるだろう。


 もし、

彼が、

大金を隠し持っているのなら、

当然、

バレないように、

使う方法を考えるはずだ。


 それが冒険者登録か?


 冒険者になって、

金を稼ぎ、

その金を使っているフリをする。

それなら、

風俗へ行っても、

怪しまれないだろう。


 だいたい、

ゴブリンが金を持っていれば、

誰でも不思議に思うよな。


 私としては、

その金で、

豪遊して貰えれば、

有り難い。

消えた財宝を、

探す手間が省けるから。


 とりあえず、

冒険者登録は、

受理するんだろうな。


 でも、

私は、

自分よりも有能な者を、

傍に置きたくない

主義だ。

だから、

淀君に、

丸投げしよう。


 魔物を以って、

魔物を制す


 ゴブリンが、

魔王のコアの経験値で、

どれだけレベルアップしたとしても、

カンストしていた

淀君には、

敵わないはずだ。


 その淀君は、

これから、

武力を必要とするだろう。


 南方国の東隣の国へ、

クレオパトラを、

差し出す予定だ。


 魚のいない河の魔王は、

クレオパトラに唆されて、

侵略戦争を開始する。


 そんな事を考えていたら、

福沢諭吉が、

報告に来た。


 その、

魚のいない河の魔王は、

女らしい。


 えっ?


 共産主義魔王

異世界の魔王数、残り六十八。

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