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パンデミック

 女勇者がやって来た。

勇者パーティーを連れて。


 作戦会議を行うために、

私が呼んだ。


 出席者は、

他に、

土方歳三と、真田幸村。

完全に、

彼女の趣味である。


 議題は、

昨日、出現した

馬の群れについて。


 私の国の

東部の集落近くに、

突然、

馬の大軍が現れた。


 騎手は、

誰も乗っていないのだが、

鞍らしき物が有り、

軍用馬だったのは、

ほぼ、確実だ。


 それに、

その馬達が、

大きいのだそうだ。

私の国にいるような

一般の馬よりも。


 たぶん、

競馬ファンの魔王が、

趣味で集めた

サラブレッドみたいな馬なのだろう。


 種牡馬とか、

いるのだろうか?


 さて、

何故?

そのような馬が?


 女勇者の話に依ると。


 そろそろ時期なんだそうだ。

ダンジョンの魔物が溢れる。


 冒険者が、

自由都市から撤退して、

誰も、

ダンジョンに潜らなくなった。


 ダンジョンでは、

有史以来、

冒険者が魔物を狩り続けているが、

魔物が途切れたことが無い。


 つまり、

狩っても、狩っても、

ダンジョン内で、

魔物が再生産されているのだ。


 どのようなシステムで、

再生産されているのか?

不明だが、

たぶん、

自由都市に流れる河に、

魚がいない

のと、

関係しているのだろう。


 その、

ダンジョンから出て来た魔物達が、

河沿いの平地を伝い、

自由都市へ向かった。


 ああ、

そういうことか!


 魔物と闘う能力を持った

冒険者達が、

何の抵抗をすることも無く、

自由都市を明け渡したのは!


 何らかの策が有るとは、

思っていたが。


 ダンジョンの魔物と、

東の魔王軍を戦わせ、

漁夫の利を得るつもりだったのか?


 そうだとすると。


 冒険者達が、

私の城の近くに住もうとせず、

東部の集落に分散していたのは、

魔物から、

守るためか?


 ダンジョンから出た

魔物は、

通行し易く、

瘴気らしきものが漂う

河沿いの平地を移動する。


 でも、

中には、

そのコースから外れる魔物がいるので。


 集落の人々の事を考慮した

面も有るだろうが、

ダンジョンの魔物のコアを壊して、

経験値と素材を獲得する

冒険者の生業を考えると。


 団体行動の魔物を狙うよりも、

そこからはぐれた魔物を狩るほうが、

簡単だから。


 話はズレたが。


 馬の群れが、

東の故郷側で無く、

西に逃げた

ということは、

後ろから襲われた

と、

推測される。


 つまり、

東の魔王軍は、

ダンジョンの魔物に襲撃された。


 自由都市に停泊中に、

背後から忍び寄られ。


 騎手のゴブリンは、

馬と一緒に逃げたはずだが。


 いなかった

ということは、

ゴブリンが素材に戻ってしまい、

鞍から落ちたのだろう。


 そう。

東の魔王のコアは、

ダンジョンから溢れ出た魔物に、

破壊されてしまった可能性が高い。


 これから、

冒険者を自由都市に近づかせ、

素材が発見されれば、

確定される。


 そうなると、

議題は、

自由都市を奪還すべきか?

に移行する。


 自由都市は、

冒険者が元々住んでいた土地なので。


 戻りたいか?


 という話になると、

彼等は、

今の生活が気に入っているらしい。


 そりゃ、

そうだろうな。

風俗、エステ、ホスト、美容整形の魅力は、

絶大だから。

快楽を覚えてしまった人間が、

元の修行僧生活を、

送れるわけない。


 その、

冒険者の修行の方は。


 自由都市は、

実質、

ダンジョン化したのと、

同じである。


 魔物のコアの経験値が欲しければ、

自由都市へ行けば良いだけだから。


 しかも、

名馬が大量に手に入ったので、

わざわざ、

河沿いを登って

ダンジョンへ行くよりも、

私の国内を移動したほうが、

遥かに、

楽である。


 このまま放置か?


 共産主義魔王

異世界の魔王数、残り六十八?




 

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