競馬ファン
ネトウヨ君から、
東の魔王の情報が入って来た。
自由都市に流れる
魚のいない河。
その河を国境線として、
東側の国は、
地理的条件が、
私の国に似ているらしい。
海は無く、
標高の高い平原が、
広がっているのだそうだ。
そこでは、
馬が飼われている。
そう。
東の国の魔王は、
前世では、
競馬ファンだったようだ。
馬の産地を求めて、
国を選んだらしい。
当然、
軍隊は騎馬隊である。
競馬ファンなので、
騎手は、
軽ければ軽いほど良く、
ゴブリンを使っている。
もちろん、
防具のような、
重い物は、
乗せない。
武器は、竹槍。
これが、
一番、軽いので。
徹底して、
馬の負担を減らしている。
機動力
という意味では、
異世界最強かも知れない。
ただ、
馬はどうか?
前世の日本では、
馬は、
あまり活躍していない。
魏志倭人伝では、
倭の国に、
馬はいない
らしいが、
日本の地理的条件は、
馬向きでは無いのかも?
異世界も、
日本に似て、
高温多湿で、
複雑な地形をしている。
前世の大陸のように、
乾燥していて、
地盤が固いほうが、
スピードを活かせるのでは?
話はズレたが、
冒険者達が、
自由都市を、
明け渡したことになっている。
それで、
東の魔王は、
軍の編成をイジっていないらしい。
対冒険者戦用の魔物を、
作らなくて済んだのだろう。
とりあえず、
自由都市に入り、
そこを拠点に、
私の国へ攻め込むつもりだ
と、
思っていたのだけれども。
素通りするらしい。
機動力を活かして、
朝鮮砦まで、
一気に、
行くようだ。
浮浪者軍を蹴散らして、
そこで、
砦守備専用の魔物の素材を、
買う予定らしい。
ああ、
商人が、
一番儲かるパターンか?
彼も、
商人達に、
唆されたのだろう。
「あの魔王は、
平和主義者だから、
攻め込んでも、
籠城されちゃうだけですぜ」
確かに、
その通りなんですけど。
巨大な堀を持つ
私の城に立て篭もられたら、
騎馬隊では、
手も足も出せないだろう。
その代わりに、
私からの反撃も無いので、
自由に行動出来る。
魔王空白地帯の
交通の要所である
朝鮮砦を先ず押さえるのが、
正解だろう。
後は、
機動力を発揮して、
旧ネトウヨ国、西の内陸国、南方国
を、
手に入れるつもりのようだ。
ただ、
南方国は、
今、
堀の拡張工事に入っている。
淀君の要請を受けて、
私が請け負った。
完成予定図は、
こんな感じである。
北側
↓
南方国 大
河
↓
↓
大
堀← 堀← 堀 ←河
↓ ↓
大→堀 →堀 →堀
堀 堀←堀←堀←河 ↓
↓ ↓ ↓
西 堀 南方国 寒村 堀
側 堀 ↓ 城 ↓
↓ 堀 ↓ 塩田 海
海 ↓ 河口
海
淀君と言えば、
やっぱり、
外堀でしょ。
大きな堀は、
防御面だけで無く、
水害対策や、
貯水池としても、
使えるよね。
その、
南方国城の
大阪城化だが。
大阪城が難攻不落だったのは、
元々、高台だったから
らしいので、
その点は、
どうなんだろう?
話を元に戻すと。
うーん。
通過するだけならねえ。
軍隊が行き来してくれれば、
必然的に道が整備されるし、
略奪さえ、
されなければ、
お金を落として行ってくれるだろう。
ここで、
同盟を組んで、
正式に通行を認めることの
是非について。
浅井長政は、
同盟を結んで、
織田信長の京入りを、
手助けしたわけだが、
滅ぼされている。
歴史上では、
浅井から、
裏切ったことになっているが、
ハメられたのだろう。
信長が、
岐阜から京都へ行くのに、
邪魔にしかならないから。
まあ、間違い無く、
私も殺される。
そんな事を考えていたら、
緊急速報が届けられた。
東部の集落に住む冒険者からである。
騎手が乗っていない
馬の群れが、
現れたらしい。
共産主義魔王
異世界の魔王数、残り六十九。




