南方国落城
南方国軍が到着した。
到着したと言っても、
遠くに、
その姿が視認出来る程度だが。
先の戦争で、
ネトウヨ君が、
直線に近い道路を造ってくれたので、
見晴らしが良い。
城の南側は、
元々、平地だったのを、
さらに、
遠方まで視界を拡げた感じだ。
巨大な、槍の軍団が見える。
この距離で見える
ということは、
それだけ大きい
と判断したほうが、
良いのか?
敵の魔物を初めて見たが、
身長は、
つるはしゴブリンの三倍ほど。
これだけで、
3の3乗が27だから、
つるはしゴブリン27体分の
素材を使っている。
これに、
大型化の素材や、
鉄の装甲、長槍などを考慮に入れると、
魔物一体で、
素材百体分以上
という評価が正しそう。
問題なのは、
やはり、
その魔物の数だ。
縦14列、
横14列の密集した正方形
の陣を敷いている。
百体以上、出陣可能
と道糞が言っていたが、
まさか、
14の2乗で、
196体もいるとは!
南方国軍の戦力は、
素材評価だけなら、
二万体以上
というところか?
こんな軍隊を、
初期設定で作っちゃったのだから、
後は、
ほとんど残らなかったようだ。
その証拠に、
馬車は四台しかない。
前回のネトウヨ軍と比べると、
戦力は二倍以上だが、
兵糧は三分の一以下
というところか?
これじゃあ、
どうしても、
持久戦に持ち込みたくなるよね。
一応、
クレーンゴーレムで、
脅してみるつもりなんだけど。
そのクレーンゴーレムだが。
試しに、
軽量化の種を使って、
作ってみた。
不良在庫を三つも抱えている
という事情もあるけれど、
ストーンゴーレムは、
重過ぎて、
移動に向かないので。
さすがに、
クレーンゴーレムに羽を生やして、
飛行可能にしよう
とまでは、
考えなかった。
羽の分まで、素材が残ってくれる
とは思っていなかった
というのが最大の理由だ。
それに、
羽を装備して戦場に出せば、
間違いなく、
羽が集中攻撃を受ける。
現実には、
羽に防御力など無い。
簡単に破壊されてしまうだろう。
さて、
その軽量化の種を使用した結果。
商人の皆様方、
疑って、申し訳ありませんでした。
軽量化の種は、
ボッタクリ商品では、
ありませんでした。
燃えるゴミ専用竜の
モゴちゃんを作った時は、
モゴちゃんが猫サイズだっため、
気付けなかったのだけれど。
軽量化の種は、
素材を節約する効果を持っていた。
重さが軽くなるのだから、
当たり前
と言えば、
当たり前なのだが。
結局、
軽量化の種が、
三つ残っていたので、
クレーンゴーレムを、
三体も作れた。
それでも、
素材は、
四分の三以上余っている。
このクレーンゴーレムを、
対長槍部隊戦に、
投入すべきなのか?
だが、
正直に言うと、
もったいない気がする。
敵の魔物が装備している長槍は、
人間では、
とても扱えない程の大きさである。
それが、
密集して突撃して来れば。
もし、
相打ち
とかになっちゃったら、
大損なんだよね。
前世の日本で、
自衛隊の戦闘機が、
たった一機落とされただけで、
損害額が百億円を越えちゃうように。
自衛隊の偵察機は、
一発、千五百円の弾を、
一分間で、六千発、撃てる。
使う金は、
一分間で、九百万円だ。
一般人が、
九百万円、浮かすのに、
どれだけの歳月を必要とすることか?
現実に、ついて行けない人達って、
こんなんで、国が守れる
と、
本当に信じているのだろうか?
やっぱり、
あの長槍を封印しないと!
赤字が多過ぎて。
その方法が思い付くまで、
とりあえず、
時間稼ぎのために、
籠城するしかないか?
そんな事を妄想していたら、
朗報が届いた。
南方国の城が落ちたらしい。
共産主義魔王
次の戦争まで、戦争継続中。




