弓隊結成
エルフの弓隊を、結成することにした。
彼女達に出した条件は、
魔物の着ぐるみを着ること。
女だとバレては、マズいからね。
つるはしゴブリンを、
小さめに設定しておいて、良かったよ。
こちら側には、
小型の魔物しかいない
という情報が伝わっているからね。
小型の魔物の弓隊でも、
違和感を感じられないだろう。
弓戦で大型を使っても、
的が大きくなるだけだし。
ま、遠くから見れば、
女だと気付かないのでは?
戦場に女なんか出せば、
敵さんが、
やる気をお出しになってしまうよ。
戦争なんて、
誰もやりたくない
んだから。
特に、下っ端はね。
戦争なんて、
負ければ大損だし、
勝っても、
五体満足で生き残れなければ、
意味が無い。
ただの兵士が、
無傷でいられる
ということは、
ほとんど活躍していない
扱いになっちゃうから、
昇進も恩賞も無いし。
自分はノーダメージで、
敵だけ、
バッサ、バッサと切り捨てられる。
現実について来れない人間の発想だ
と言われても、
仕方がないですぜ。
誰もやる気が無い戦場で、
本気になって、
一人で突っ込んで行ったら、
確実に死ぬ。
と、言いたいところだが。
銃撃戦の突撃で、
躊躇わずに飛び出して、
トップを走ると、
生き残る
という都市伝説が有る。
後方に控える大多数を、
敵が狙ってくれるためなのか?
肉弾戦でも、
一人で大勢に挑む
クレイジーな奴
の相手なんて、
誰もしたくないしね。
実際の喧嘩でも、
速攻で、
走って、突っ込んで、
頭突きをカマすのが、
一番強いよね。
最も運動エネルギーが乗るから。
話がズレてしまったが、
女を戦場に送るのはねえ。
戦争は、非日常の世界だ。
日常では、
やれないこと
してはいけないこと
を、
実現出来る
のが、戦場だ。
そんな非日常プレイをする場に、
女を送り込んだら?
まあ、ここから先は、書かないでおこう。
でも、その非日常プレイが、
弓隊結成と関係あるんだよね。
形式的には、
軍隊を持つことになっちゃった
わけだけれども、
終わったら、すぐに解散するし、
牽制に使うだけで、
戦闘をするつもりは無かったから、
マー、イッか!
と思っていたんだけれども。
女達の考えは違うらしい。
隣の国が攻めて来る目的は、
非日常プレイ。
つまり、
女を求めて、やって来る
と。
エルフの美女達だけではなく、
風俗嬢と無縁の一般の女性達も、
同様に、
捉えているようなのだ。
私は、
隣の国の魔王は、日本人のネトウヨ
説を唱えているんだけれども。
確かに、
戦争に勝って、領地を得ても、
通信や交通の手段が、よほど発達しない限り、
実質的に治めることが出来ない。
織田信長も、
他国への侵略に成功したが、
配下に任せるしかなかったので、
謀反ばかり起こされた。
意味ないよね。
食べ物を求めて、争いになる
みたいな愚かなことを言う人がいるけど。
戦いで指一本でも失ってみ!
一生取り戻せないから。
食料なんて、
よほど保存方法が発達しない限り、
腐っちゃうし。
だいたいさあ、
戦争に必要な資金と労力を、
危険を省みずに、
もっと建設的なことに、
投入すれば、
物凄い結果が得られのでは?
やっぱり、
非日常プレイがやりたい
と解釈されちゃうだろうね。
共産主義魔王
滅亡まで、あと十四日。