破滅型の女
英雄召喚のお宝が、
二つ、
手に入った。
また、
おまけも買わされたが。
おまけは、
軽量化の種だった。
確か、
二週間くらい前に買わされた物も、
これだったような?
そうだ!
三連チャンだ!
短期間で、三個も手に入る
ということは、
実は、安物なのでは?
商人達に、騙されているのか?
軽量化の種は、
ドラゴンを飛べるようにする素材だ
という話だったが、
空中を移動出来る魔物なんて、
いくらでも、
いるのでは?
高額商品が、
私のところだけに集まって来る
その理由は、
商人達に、
鴨だと思われているから
なのか?
まあ、
買っちゃた物は、
しょうがない。
気分を取り戻して、
英雄召喚をしてみると。
福沢諭吉だった。
うん微妙。
福沢諭吉といえば、
お札に相応しいほど、
卑しい輩だ。
江戸時代は、
簡単に出世したかったら、
先ず、
医者を目指す
そういう世の中だった。
その流れが、
現代でも、続いている。
幕末に、
日本が西欧文明に対応出来たのも、
医者が卑しかったから。
彼等は、
将来性さえ有れば、
何でも良かったのだ。
医学へのこだわりも、
患者に対する使命感も無かった。
いつでも、
新しいものに、
切り替えることが出来た。
その代表例が、
福沢諭吉だ。
状況適応能力は、
抜群で、
異世界にも順応出来るだろう。
ホストに使えるかも?
前世の日本だったら、
「福沢さん」
という名前だけで、
女の子に人気が出そうだが。
学校を作らせる?
たぶん、
ダメだろう。
なにしろ、
福沢の教え子で、
「先生」
と呼ぶに値する人物は、
一人もいないのだそうだ。
慶應大学のパンフレットに、
書いてあったのだから、
間違いない。
これが、
新島襄だったら、
泣くだろう。
新島襄を召喚して、
あの都市伝説は本当なのか、
聞いてみたい。
生徒が問題を起こした時に、
その責任は学長に有る
として、
自分を竹刀で叩かせた
らしいが。
話はズレたが、
二回目に、
呼び出したのは、
淀君だった。
これまた縁起が悪い。
淀君と言えば、
落城の名手だ。
父親の小谷城が落ち、
義父の北ノ庄城も落ち、
そして、
息子の城は、
難攻不落と言われた
大阪城だったのに。
どんな名城でも落とす
天才だ。
浅井長政は、
織田信長と同盟を組んでいたし、
柴田勝家は、
豊臣秀吉と同僚だったし、
秀頼にいたっては、
徳川家康の主君だったのに。
全員、
流れが変わって敵対関係となり、
滅んでいる。
しかも、
自らの意思で選択して。
男の運命を狂わす
何かを、
淀君が持っているのか?
そうだ!
南方国の魔王に差し出そう。
前回のネトウヨ君の時も、
同じような事をして、
失敗したのだが。
確かに、
今回の南方国の魔王も、
女にモテそうな気が、
全然しない。
尤も、
女にモテる男の方が、
少数派なんだけれど。
でも、
淀君には、
期待する
というか?
男の願望を持っちゃうんだよね。
淀君は、
自分の父親が殺された時に、
実績をあげ、
義父を殺した人物の
妾になっちゃた女なんだよね。
男が愛してくれれば、
何でも良いのか?
普通、
女は、
男に愛されたからといって、
妥協などしない。
もし、
男の気持ちを、
女が考慮に入れてくれるのなら、
ストーカーもセクハラも
存在しない。
女は、
男を食い物にするだけで、
決して、
自分を犠牲にするようなことは、
しない。
でも、
男は夢見ちゃうんだよね。
男に愛されただけで、
たったそれだけで満足してくれる
破滅型の女が、
存在していると。
共産主義魔王
次の戦争まで、あと一日。




