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塩攻撃

 今日は、

日本語の手紙が、

二つ届いた。


 一つ目は、

山岳国に篭った六天魔王からのものだが。


 なんと!

六天魔王は、

まだ、

真田を諦めていないらしい。


 ここまで来ると、

完全にストーカーである。


 真田ストーカー


 彼は、

信長包囲網を形成されて、

完璧な窮地に立たされているはずなのに。


 まあね。


 私も男だから、

ここまで真田を、

必要としてくれているのなら、

その気持ちに応えなくもない。


 女なら、

ここで、

男を食い物にするんだろうけど。


 問題は、

真田幸村と真田の親父、

どちらを山岳国へ送るか?

だが。


 六天魔王の置かれている状況を考えると、

真田の親父の方が、

適任かな?


 周り中を、

敵に囲まれている


 そこから、

逆転の一打を打てるのは、

真田の親父しか、

いないだろう。


 幸村を残せば、

ホストにも使えるし。


 交換条件は、

何にするか?

だが、

私が決めて良いらしいので、

木材にするか。


 山岳国に、

豊富に有る物といったら、

木材でしょ。


 私の国にも、

原生林が生えているから、

大量に有るんだけれど。


 でも、

これから、

人口が伸びて行く予定なので、

消費量が大幅に増えるんじゃないかな?


 木材は、

建築資材や道具の素材

燃料などに使われるため、

経済の発展に供なって、

巨大消費される。


 それが、

大きな問題を引き起こす

可能性が高い。


 前世なら、

環境破壊だが。


 江戸時代末期の日本は、

ハゲ山だらけ

だったらしい。


 私の国も、

そうなるだろう。


 それを防ぐためには、

山岳国に、

犠牲になってもらうしかない。

山岳国からならば、

大河に木を浮かべて、流す

だけで、

運べるし。


 ちなみに、

この手紙を運んで来たのは、

商人だった。


 商人達は、

信長包囲網を根回しし、

多国籍軍による

反六天魔王戦を、

画策しているわけだが。


 勝敗は、

どうでも良いんだろうな?


 第二次世界大戦の時の

日本軍のように。


 だから、

山岳国と私の橋渡し役を、

するんだろう。


 もし、

仮に、

私と六天魔王が、

同盟を組んだとしたら。


 そうなったら、

さらに戦争が大きくなってラッキー

くらいにしか、

商人達は、

思っていないんだろう。


 それが、

露骨に表れているのが、

二つ目の手紙。


 こちらも、

商人が持って来たものだった。


 差出人は、

南方国の魔王。


 南方国は、

旧ネトウヨ国と地続きで、

六天魔王が占領中、

緊張関係にあった。


 反山岳国の筆頭で、

同盟軍の主戦力である。


 私が、

南方国に付いても、

それはそれで、

戦争が大きくなって、

商人達は、

良いんだろうな。


 さて、

その南方国の手紙の中身は。


 信長包囲網への参加要請である。


 要請

というよりも、

脅し

に近いかな?


 旧ネトウヨ国から、

六天魔王が撤退したので、

重しが取れたのだろう。


 強気になっている。


 反山岳国連合に加盟しないと、

塩の輸出規制を行う

と、

書いてある。


 日本人らしい発想だ!


 海に面した国と内陸国の関係

というと、

敵に塩を送る

のような関係だと、

思うらしい。


 塩の威力は絶大だと。


 経済制裁は効果が有る

と、

勘違いしている。


 塩なんて、

保存食を作るとか、

工業に使わなければ、

ほとんど要らない。


 もちろん、

生物が生きて行く上で、

必要なものだが、

それは、

生物を食べれば、

当然、

含まれている。


 人類は、

カリウムを多く内蔵している

穀物を食べるようになって、

塩を必要とし始めた

みたいなことを、

世界史では、

教えているらしいが。


 ?


 前世のように、

肥満になるまで食べれるほど、

農業は、

発達していないんだけど。


 もし、

そんなに塩が重要なら、

塩の無い地域に、

人が住んでいるわけないよな。


 共産主義魔王

次の戦争まで、

あと四日。


 


 


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