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心理戦?

 昨日よりも、イライラする。


 今日も敵は来なかった。


 堪えられないよ。早く来てくれ!


 巌流島の決闘の、

小次郎敗れたり!

ではないが、

これも、

ネトウヨ君の作戦なのか?

 

 そんな馬鹿な?


 ネトウヨ君が、

こんなこと思い付くわけないよな?


 心理戦のスキルを持ったリアルチートなら、

絶対に、

女にモテるハズ。

当然、

他人からイジメられることも無い。


 でも、

これが意図的だとすると?


 敵軍が予定日に到着しないことによって、

現実には、

兵糧攻めを喰らったのと、

同じ結果になっている。


 いつも訪れる商人達も、

さすがに今日は来ないので、

補給も出来ないし、

つるはしゴブリン達は、

臨戦体制まま、

待ちぼうけにされている。


 食糧を消費して、

得たものは、疲労だけ。


 参ったね。


 もし、

これが敵の狙いだったら、

私は、

とんでもない相手と、

戦おうとしていることになる。


 しかも、軍隊無しで!


 アホだ!


 絶対に勝てない!


 まあ、

仮に、

軍隊が有ったとしても、

これだけの名将と戦ったら、

どちらにしろ勝てないか!


 むしろ、

軍隊が無い分、

被害が少なくて済むのか?


 そう。

軍隊なんて、

勝たなければ、

損害が大きくなるだけだから。


 妄想は、

これくらいにして、

敵が遅れている理由を、

冷静に考えてみよう。


 一番最初に思い付くのは、

魔物が大き過ぎて、

道を通れない

これだ。


 異世界の道は、

人間が通るためのものである。


 舗装もされていないし、

人間が擦れ違うことが出来る広さがあれば、

充分なのだ。


 この異世界にも、

馬車は有るのだが、

交通量がよほど多くないと、

道幅は広がらない。

 

 それに、

大型の魔物が、

細い道を無理矢理進もうとすれば、

その自重で、

土の中に沈むだろう。


 抜け出せないほどの

深さまでは、

行かないと思うが、

それでも、

時間と体力を食うのは、

間違いない。


 橋も、

通れば、潰れるだろう。


 しかも、

大型魔物は、

単位体積当たりの表面積が小さいので、

熱発散効率が悪いから、

長時間、

運動出来ない。


 ちょっと進んだら、

水をかけて、冷やさないと。


 その点では、

私の国は、

便利である。

雨が多い土地柄なので、

小さな川がそこら中に有るから。


 二番目に思い付くのは、

ネトウヨ君の

軍事的知識の豊富さ

だ。


 たぶん、

ミリオタだろうから、

私の思いもよらぬ作戦を立てている

可能性が有る。


 わざわざ、

遠回りして来るとか?


 私の城の堀は、こんな感じになっている。


                北側


              山の裾野


     川 慰安所     原生林

   

     川 崖    崖    崖 川


     川 義勇軍     堀 城 堀

西

側  川 川 川  川  川 堀 堀 堀


                   川


 城の周りは、

北側の崖以外、

全て巨大な堀なので、

原生林を突き抜けて、

崖から攻めるのか?


 隣の国は、

南西に有るので、

遠回りになると思うが?


 後ろの崖から奇襲

というと、

鵯越を思い出す。


 でも、

あれは、

西日本の小さな山だから

やれたことで、

ここは、

山の大きさも、

裾野の広さも、

把握出来ないほどの規模である。


 地元住民でもない限り、

原生林に入るのはオススメしない。


 それに、

大型魔物では、

木が邪魔で通れないのでは?


 木を薙ぎ倒して進めるような

大物だったら、

目立ち過ぎて、

あまり意味が無いような?


 一応、

森の中には、

伏兵を忍ばせておこう。


 小型の魔物が、

こっそり、やって来たら、

向かい撃たせ、

大型だったら、

木に隠れて、

足元を狙わせよう。


 つるはしは、

四千本以上有るからね。

つるはしゴブリンを割いても、

大丈夫だろう。


 共産主義魔王

滅亡まで、

明日であって欲しい。

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