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人生に必要なのは、不労所得

すいません。

母が亡くなったので、

忙殺されていました。

 今日も、

ネトウヨ君の彼女は、

来なかった。


 さすがに、

一週間ともなると。


 福沢諭吉を呼び出して、

調査して貰おうと、

使いを送ろうとしたら。

元国連総長の野間さんが、

やって来た。

西国に新しく出来た国連の使者を連れて。


 その使者は、

五日前に、

東征軍を説得しに自由都市へ向かった。

敗走した東征軍と、

国連本部という名称の売春宿で、

合流したハズなのだが。


 また、

旧西日本連合の紙幣と略奪軍の債権の話か?

と、

思ったら、

違っていた。


 野間さんは、

剣道の道場を開くだけでは、

収入が覚束ないので、

エージェント業もこなすらしい。


 日本人外交で稼ぐのだ。


 野間さんは、

元日本人の魔王達に裏切られて、

強制的に人間に戻されてしまった

ツカンポなので。


 『日本人会』では、

人気が有るらしい。

しかも、

風俗、エステ、ホスト、

そして美容整形の利用券を、

一枚も持っていないため、

相場が下がる

とか、

経済的影響力がゼロなのが、

気に入られているようだ。


 当然、

『日本人会』の新規加入も、

何の抵抗も無く、

認められたそうだ。


 どうも、

この使者の謁見を仲介する

エージェントとしての初仕事は、

征夷大将軍様が、

野間さんに、

譲ってくれたものらしい。

征夷大将軍様の御紹介だそうだ。


 征夷大将軍様も、

この異世界に転移して来て、

魔王業を廃業し、

資産のみで遊んで暮らしてみて、

初めて、

前世の資本主義が理解出来たのだと思う。


 結局は、

資本主義社会で、

不労所得が無い人間は、

ただの奴隷

なのだ。

働いて、

お金を稼ぐためには、

時間が必要で、

その時間は、

二度と得られ無い

お金よりも貴重なものだ。


 『お金を得る』 = 『時間を失う』


 これでは、

成功するのは無理だ。


 前世には、

多数の立身出世物語が有るが、

それは全て作り話で、

本当は、

不労所得を持っていたから、成功が可能になったに過ぎない。


 その典型例が、

豊臣秀吉らしい。


 話はズレるが。


 

 前世で、

東大に合格すると、

入学手続き書類と一緒に、

親の収入の調査用紙が送られて来て。

一般家庭出身者の東大合格者における割合は、

約二割

と、

毎年、ほぼ同じ結果が出るそうだ。


 話を戻すと。


 野間さんが、

使者を連れて来た用件は。


 話し合いは、

まず、

国際情勢から始まった。


 東国の有志魔王軍は、

すでに、

西の内陸国に十ヶ国が集結しており、

これだけで、

西国の新国連の残留部隊・十ヶ国に匹敵する。

その他に、

道糞朝鮮帝国の旧ネトウヨ城、朝鮮砦、

私の国のハイエナ基地、

山岳国と押さえている。


 そう言えば、

道糞って、

居城の朝鮮砦を他国の軍勢に占領されているのに、

完全に無視して、

『アレ』を籠絡に出掛ける

とか、

さすが!

だよな。

やっぱり、

国とか城に固執するのは、

愚か者のする事だよね。


 さて、

その西国絶対不利な情勢下で。


 ここで、

呼び出そうと思っていた

福沢諭吉が入室して来て、

手紙を渡された。


 ネトウヨ君の彼女からか?


 と、

一瞬、

心が踊ったのだけれど。


 漢字と平仮名が見えたので。


 読む気が無くなった。


 日本語の手紙ということは、

何処かの魔王か元魔王が、

差出人だろう。


 私は、

秘密主義だからね。


 日本語なら、

間違い無く野間さんが餓えているから、

絶対に、

盗み見しようとするはずだ。

その手紙を見ずに、

机に隠した。


 そんな事よりも、

福沢諭吉に、

ネトウヨ君の彼女探索を依頼しなきゃ。


 そして、

上の空状態で、

野間さんと使者の話を聞いていた。


 共産主義魔王、

異世界の魔王数、残り四十六?


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