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上杉謙信

 今日は、

元魔女王が、

やって来た。


  もちろん、

ネトウヨ君の彼女との会話を、

楽しんでいた時に。

ネトウヨ君の彼女は、

この頃、毎日、

私を訪れてくれている。


 その元魔女王との会話の内容は。


 五日前の大地震の日に、

元魔女王が、

ガタニー軍の『あの人』の情報を、

教えてくれる

と、

提案して来たので。

その見返りに、

私は、

エステの利用券を、

都合する事になった。


 本当、

あの頃は、

ガタニー軍の『あの人』には、

悩まされたよ。

複雑怪奇過ぎて、

私の頭脳では、

処理不能になり、

思考放棄していたんだけど。


 それが、

やっと今、

解明される。


 元魔女王の話に拠ると。


 ガタニーの魔王からの手紙に、

書いてあったのだそうだ。


 やはり、

約三ヶ月前の緊急対策会議で検討された

内容は、

正しかったようだ。


 ガタニー国の

北側の海に浮かんでいる

島のダンジョンで、

英雄召喚の御宝が、

発見された。

その英雄召喚の御宝を使って、

ガタニーの魔王は、

一発で、

上杉謙信を引いた。


 それを喜んだ彼は、

上杉謙信に因んで、

国名を『ガタニー』に。


 元魔女王の情報提供は、

ここまでだった。


 まあ、

元魔女王にしてみれば、

虎の子の情報を小出しにして、

少しでも多くの報酬が欲しいのだろう。


 さて、

その元魔女王は、

私とネトウヨ君の彼女が、

二人で過ごしていた時に、

割り込んで来たのだが。


 普通、

こんな時に、

女は。


 自分以外の女を、

事細かくチェックするものなのだけれど。


 具体的には、

元魔女王だったら、

ネトウヨ君の彼女を、

それこそ、

頭のてっぺんから爪先まで。


 でも、

ネトウヨ君の彼女が、

まるで空気の様に気配を消してしまい

存在感がゼロなので。


 元魔女王は、

女の習性を忘れ。


 「可愛い人との

お楽しみを邪魔して、

御免なさいね」

とか、

女連れを見られた場合に、

必ず、

女性から言われる

『可愛い』が、

無かった。


 たぶん、

女は。


 『可愛い』と言われた時の

男の反応で、

男が、

その女を、どう思っているのか?

見切るのだろう。


 ネトウヨ君の彼女も、

元魔女王の事については、

一言も触れない。


 何故だか、

わからないが、

何と無く、

ネトウヨ君の彼女は、

今まで出会って来た女達とは、

全く違う様な気がする。


 どこか、

異次元の存在の様な。


 ネトウヨ君の彼女の正体は、

いったい?

何者なんだ?


 でも、

そんな事を妄想している場合じゃないんだよね。


 一ヶ月半前に、

日本の神社らしき遺跡が発見され、

そこに、

元日本人らしき御遺体が、

有ったんだけど。


 その御遺体が、

ガタニーの魔王では?

と、

推測されている。


 しかし、

そのガタニーの魔王が召喚した

『上杉謙信』は、

まだ、

見つかっていない。


 その上杉謙信は、

ガタニーの魔王の魔力で、

呼び出されたので。

ガタニーの魔王が亡くなった場合に、

どうなるのだろうか?


 まだ、

この異世界に、

上杉謙信は、

居るのだろうか?


 もし、

ガタニーの魔王の魔力を失っても、

上杉謙信が、

この異世界で、

活動可能だったとしたら?


 弔い合戦のために、

私の国へ攻めて来るとか、

その展開だけは、

絶対に止めて欲しい。


 それに、

昨日、

福沢諭吉からの報告で、

津波が有った事が、

確定した。


 津波で、

魔王のコアが流された可能性も。


 これもねえ。


 しかも、

自由都市には、

ドラゴンが?


 やっぱり、

ネトウヨ君の彼女に、

現実逃避をしよう。


 共産主義魔王、

異世界の魔王数、残り五十三?


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