他国なんか非難しているから、現実について行けなくなるんだよ
すいません。
離婚の危機に、
怯えていました。
今日も、
ネトウヨ君の彼女が来てくれた。
彼女と話をしていると。
たった四ヶ月半前のネトウヨ君との戦争だが、
昔の事を思い出して、
懐かしい気持ちになる。
やっぱり、
記憶力の高い人間との会話は、
格別だよな。
人間は、
理解力も魅力的だけど、
理解の基盤を構成するのが、
記憶されたデータだから。
前世の日本には、
『スマホで検索可能だから、暗記はいらない』
みたいな主張をする人が居たけど。
暗記力は、
人間としての器に、
強く影響して来る
と、
思うよ。
でも。
そんなネトウヨ君の彼女との
至高の時間に、
お邪魔虫が現れて。
元県庁職員だ。
昨日、
彼は、
「工作員として雇って下さい」
と、
言って来たのだが。
現在の私の置かれた状況は。
まだ、
正確な事は、
何も掴めていないのだけれど、
大地震が起きて。
どうも、
東国の方では、
被害が大きそう。
でも、
ハッキリ言って、
他国なんて、
どうでも良いんだよ。
前世の日本では、
朝鮮系の血を引く
『朝鮮第一主義者』が居て、
常に、
韓国の事ばかり口にしていたんだけれど。
日本に目を向けろよ!
その、
『朝鮮第一主義者』のネトウヨ工作員が、
日本人から反省の姿勢を奪い、
日本を省みないので、
日本が発展しなくなってしまった。
同じ轍を、
異世界で踏んでもねえ。
話がズレまくったので、
元に。
その元県庁職員は、
大地震で、
魔王から、
元日本人に戻させられてしまった。
この異世界では、
彼は、
生きていく術が無い。
突然の状況変化に対応するのは、
無理だ。
前世では、
獣医の資格を持っていたようだが、
彼がそれを活かすためには、
前世の様な文明がないと。
それに、
畜産業が、
もっと発展していてくれないと。
県庁の上級職と言えば。
共産党の県会議員から、
「赤旗をとって」
と言われたり、
保守系議員から、
「県議会で質問する大役を仰せ付かったので、
その質問の原稿を書いて」
と頼まれたりする
そんな環境に、
いた可能性が高い。
そんな元県庁職員だから。
十二日前に、
私の国に現れて。
魔王同士で連携して、
人間同士を分断させよう
とか、
エリートと低能力者を敵対させて、
低能力者に、
エリートの足を引っ張らさせよう
とか、
前世の日本で行われていた事を、
私に、
提案して来たのだろう。
その、
前世の日本の
政治の裏側を見て来た
元県庁職員が選んだ
異世界での第二の人生は。
私の工作員だった。
確かに、
赤帝様の工作員なら、
商人達が、
群がって来るだろう。
二重スパイ、三重スパイをこなせれば、
かなりの収入になるのでは?
また話はズレるが。
前世のネトウヨは、
工作員は、
野党にいて、
『与党には、
いない』
みたいな偽情報を流していたけど。
どこの馬鹿が、
そんな非効率的な話を、
信じるんだよ?
与党に、
工作員を送り込まなければ、
意味が無いだろ!
むしろ、
その大量の工作員の力で、
何十年も、
選挙に勝ち続けたんだろ!
それを考えると、
私も、
工作員を抱え込んだ方が。
そう判断して、
元県庁職員に、
工作員の辞令を出すと、
福沢諭吉が、
報告にやって来た。
その福沢は、
南方国まで、
情報収集に行っていたらしい。
もちろん、
私は、
そんな依頼は、
していない。
英雄なんて、
制御不能な人材なのだ。
その報告に拠ると。
南方国では、
津波が、
発生していたそうだ。
共産主義魔王、
異世界の魔王数、残り五十三?