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女のテーマは、高目追求

 昨日は、

ヤバかった。


 地震も、

有ったけれど。


 その地震は、

揺れ方からすると、

前世の3.11並の規模だと思うが。


 前世の3.11では、

停電になったけど、

この異世界では、

電気そのものが無い。

当たり前だが、

被害も、

生じようが無い。


 前世の日本では、

都市型文明生活を送っているのに、

戦争がやれる

と信じている

お子ちゃまが、

いたが。


 この異世界では、

元々、

水道もガスも電気も無く、

ライフライン全てが、

小規模な自給自足のため、

戦争になっても、

生きて行けるけど。


 前世の第二次世界大戦は、

八百長だから、

実現可能だった

と、

言われてしまえば、

それまでだが。


 当時の日本では、

自給自足に近い生活を送っている人達が、

大量に居たから。


 もちろん、

都市型文明生活を送っていた人達も、

いたが、

その人達は、

悲惨で。


 空襲で、

死ななくとも、

栄養不足で、

早死にした人達が、

昭和一桁世代と呼ばれて、

話題になっていた。


 現実に、

戦争に備えるのであれば、

全ての輸入品に、

高額な関税をかけ、

あらゆる物資の自給率を、

上げないと。

当然、

石油とか、

輸入に頼らざるを得ない物は、

使わない生活を、

心掛けないと。

 

 この異世界では、

そんな事をしなくても、

交通手段が、

発達していないので、

輸送に、

手間、暇がかかり、

コストが高いので、

実質的には、

保護貿易状態に、

なっている。

しかも、

石油は、

存在自体を、

誰も知らないようだ。


 大地震が起きても、

この異世界で気になるのは、

建物の倒壊くらいか?


 その建物も、

庶民が住んでいるのは、

あばら家で、

仮に、

倒壊しても、

軽いので、

重大事故までには、

なかなか、

至らない。


 しかも、

地震の時に、

倒れるか?

倒れないか?

は、

建物の頑強さよりも、

地盤との相性なので。


 その地域に合った

伝統的な工法で建ててあれば、

地震には、

強い。


 そうなると、

今回の地震で、

危なかったのは、

地下シェルター。

これは、

前世の知識で、

建造したから。


 なので、

現在、

地下シェルターの点検中だ。


 完成して、

たった二日で大地震とは、

ツイてないぜ。


 その地震にも増して、

ヤバかったのは、

やっぱり、

女だ。


 昨日、

城が揺れた後、

ネトウヨ君の彼女が、

駆け込んで来たけど。


 ああいう非常時に、

女が、

どういう行動を取るのか?

これは、

重要だ。


 私は、

てっきり、

その前日に旅立った

ネトウヨ君の事を心配して、

何か?

情報が無いのか?

彼女が、

私に聞きに来たのだと、

思ったのだけれど。


 彼女は、

ただ、

「恐い」

と、

震えるばかりで。


 前世では、

私に近付いて来る女は、

ほとんど、

彼氏や亭主持ちだった。

独り身の女に、

選ばれる様になった時には、

不惑に、なっていた。


 まあ、

かわいそうだが。


 彼女の頭の中には、

ネトウヨ君は、

消えているようだ。


 だから、

私のところへ来たのだろう。


 ネトウヨ君も、

彼女を、

一人にしなければ、

良かったのに。


 困るんだよね。


 嬉しいけど。


 なんか、

元魔女王が、

ゴブリンの勇者と、

幸せそうにしているところを、

見せ付けられちゃうと。


 そんな事を、

思い出していたら、

福沢諭吉が、

報告に来た。


 その報告内容は。


 サラブレッドが、

謎の男を乗せて、

戻って来たのだそうだ。


 その男は、

意識を失っているのだが、

意味不明な言葉を、

漏らしているらしい。


 共産主義魔王、

異世界の魔王数、残り五十四?




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