場乱し
膠着状態になった。
北側
↓ ソ連領
道糞 大
朝鮮帝国 河 ハイエナ
領 ↓ 基地
↓ ↓
中 大
河 河
↓ ↓
旧
小 住 ネトウヨ
山 宅 ↓ 城 朝鮮砦 ↓
街 中 大
西 河→ →中河→ →中河→ →河
側 ↓
ソ連領のハイエナ基地には、
略奪軍が立て篭もり、
道糞朝鮮帝国領の
朝鮮砦には、
西日本連合軍が、
その略奪軍を伺い、
旧ネトウヨ城では、
『あかさたな』国軍が、
その西日本連合軍の背後を、
狙っている。
これでは、
西日本連合軍は、
挟み撃ちを恐れて、
動きが採れない。
その西日本連合軍に敵対する
略奪軍も、
多くの人質を抱え、
ハイエナ基地から、
離れるわけには、
行かないようだ。
まあ、
略奪軍も、
西日本連合軍も、
私の援軍を、
待っているんだろうね。
略奪軍には、
本間宗久が、
西日本連合軍には、
真田の親父と、
私の息の掛かった人物が、
居る。
当然、
それを、
期待しているんだろうね。
この二人も、
援軍を、
ほのめかしているのでは?
もちろん、
私は、
平和主義者だから、
兵は、
出さない。
その代わりに、
きっかけを、
作ってあげよう。
とりあえず、
風俗、エステ、ホスト、
そして、
美容整形の営業を、
再開する。
征夷大将軍様が、
本間宗久に唆され、
商人達を襲撃し、
略奪軍になってしまったのも、
元は?
と言えば、
これらの利用券を、
換金出来なかったからである。
略奪軍の多くは、
偽利用券を、
掴まされている
とは、
思われるが。
人間なんて、
『自分だけは特別』
と、
信じたい生き物だからね。
前世の日本で、
競争原理という
愚かなシステムが、
信奉されていたのも、
これが、
原因だ。
面白い事に、
能力の低い人に限って、
競争原理を、
肯定したがる。
能力値が低過ぎて、
勝つために費やす
無駄を、
計算出来ないのだろう。
話はズレたが。
たぶん、
誰でも、
「自分の持っている利用券だけは、
本物」
と、
思うんじゃないかな?
営業が、
再開されれば、
皆、
目の色を変えて、
利用券を換金しようと、
するのでは?
戦争ソッチノケで。
間違いなく、
場乱しには、
なるだろう。
それに、
略奪軍は、
結束が固い
これを崩す効果も。
そこで、
略奪軍には、
福沢諭吉を、
西日本連合には、
真田幸村を送って、
営業再開を、
伝えた。
その結果は。
旧ネトウヨ城の
『あかさたな』国軍が、
動き出した。
そこで、
『あかさたな』国から帰って来た
北条政子に、
話を聞いてみると。
その、
『あかさたな』国軍を率いているのは、
土方歳三らしい。
『あかさたな』国の魔王も、
六天魔王を真似て、
『国捨て』
を、
実行したのだそうだ。
略奪軍に、
ゴブリン二千しか、
出さなかった
本当の理由は。
残りの財産、
全てを、
土方歳三に、
預け、
私に、
高く、
買い取って貰うため。
『あかさたな』国の魔王も、
魔王業を、
ぶん投げたいらしい。
六天魔王の潔さと、
赤帝様の嫌らしさと、
自分とを比べると。
魔王には、
向いていない
と、
判断したのだそうだ。
私が、
嫌らしい?
そう言われてしまえば、
その通りだが。
北条政子の説明に依ると。
『あかさたな』国は、
すでに、
消滅したので、
彼女は、
土方歳三に送られて、
旧ネトウヨ城まで、
来たのだそうだ。
そして、
ソ連城へ。
ここで、
福沢諭吉から、
報告が有った。
ハイエナ基地の略奪軍から、
『あかさたな』国の魔王が、
離脱したそうだ。
自由都市の近くの、
国連本部という名称の
売春宿へ、
向かっている。
これで、
征夷大将軍様は、
詰んだかな?
こんな事を考えているから、
『嫌らしい』
と、
評価されてしまうんだろうな?
共産主義魔王、
異世界の魔王数、残り六十二?




