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土方歳三さん、ごめんなさい。

 西太后がやって来た。


 任せておいたエステの進捗具合を、

報告に来たのだが、

もう、

エルフの女達を手なずけてしまったらしい。


 たしか、

四日くらい前に、

召喚したばかりだと、

思っていたのだが。


 百戦錬磨の風俗嬢も、

西太后には、敵わなかった

ということか?


 いや、むしろ、

歴戦の勇者だからこそ、

その恐ろしさが、

肌身に伝わるのか?


 西太后の前世の悪い噂など、

聞いたことがないだろうに。


 女の勘をナメてはいけない。


 女を以って、女を制す

やはり、これが正解だ。


 でも、

西太后は、

誰も制せられない。


 まあー、いいや。

オッカナい女のことは、

全て土方歳三に丸投げして、

関わらないことにしよう。


 そうだ!

良い事を思いついた。


 西太后をネトウヨ大魔王に差し出して、

和平交渉をしよう。


 女にモテたことなど、

一度も無かったのだろうから、

正体さえバレなければ、

飛び付くんじゃないかな?


 一応、美人だし。


 でも、

西太后が怒ったら?


 ネトウヨ君じゃあ、

女を満足させることなど、

到底出来っこないだろうから、

西太后が、

私を恨むかも?


 リアルに、ついていけない

ネトウヨ大魔王だけなら、

何とか凌げるかも知れないが、

後ろに西太后が控えていては。


 それに、

西太后は、

土方歳三のことを気に入っているらしい。


 土方の前世とかを、

いろいろ尋ねてきた。


 生まれた年が一緒かも?


 と、言っただけなのに、

食いついてきた。

運命を感じているのかも?


 気が有る

と見て、

いいだろう。


 その後、

今後のことを話し合ったのだが、

急激に人口が増加しているので、

ゴミ処理と下水処理

に力を入れないと、

ということで、

意見が一致した。


 ゴミ処理場と下水処理場を造ろう。


 場所は、ここが良いだろう。


   川


 城 池        東

            側

 池 池  丘  谷


   川


   川  ゴミ処理場


   川  下水処理場


 南側


 城の東側に、

北から南へ流れる川が有る。


 その川の、さらに東は、

丘とか谷とかが有るのだが、

その南に、

平地が広がっているので、

そこに、

ゴミ処理場と下水処理場を建てよう。


 臭いの問題があるから、

なるべく遠くへ。


 ここなら、

川下なので、

重い荷物でも、

運び易いのでは。


 ゴミ処理施設だが、

西太后が出て来た騒ぎで、

すっかり忘れていた

火炎のブレスの種

を使おう。


 ドラゴンをも作れる

危険な素材だが、

燃えるゴミ専用竜

を開発して、

平和利用しよう。


 下水処理場の話だが、

糞尿を再利用して、

何とか肥料を作りたい。


 でも、

有機農家じゃないから、

肥溜をどうするのか?

など、

全然、知らない。


 うーん、

困った時は、

土方歳三に全て丸投げしよう。


 たしか、

豪農の子供だったハズだ。

しかも、江戸時代だから、

有機農法に詳しいと見て、

良いだろう。


 農業指導員として使えるのでは?


 まさか、

これほど有能な人物だとは、

思ってもみなかった。


 英雄召喚の時、

がっかりして、

土方歳三のことを、

いらない

と言ってしまったが。


 土方歳三さん、ごめんなさい


 私が間違っていました。


 よーく、考えてみると、

幕末の英傑さえ呼び出せれば、

ほとんどの人が、

低い身分出身だったのだから、

農業を発展させることが出来るのでは?


 それに、

女が出て来たら、

ネトウヨ君に差し出せば。


 よし、

商人に言って、

英雄召喚のお宝を集めよう。


 楊貴妃とか、

召喚出来ないかな?

中国人だから、

オッケーなハズだ。


 楊貴妃に、

ネトウヨ君を籠絡してもらおう。


 共産主義魔王

滅亡まで、あと八日。



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