四十七話〜復縁したいから〜
「ん……」
私は目を覚ました。
「お姉ちゃん……。大丈夫? 」
心配そうな顔をした明が居た。
「うん……有難う。もう大丈夫だよ」
私は明に微笑んだ。
「お姉ちゃんの部屋から泣いてる声が聞こえて来たから、心配になってノックもせずに勝手に入って来ちゃったよ……。ごめんね……」
明が申し訳無さそうに頭を下げる。
「謝らなくて良いよ。心配させて私の方こそごめんね」
明を優しく抱き締める。
カケちゃんに別れを告げたあの日の様に……。
「お姉ちゃん、何か悩み事でも有るの? 」
明になら相談しても良いかな……。
「うん……。相談に乗ってくれる? 」
「勿論良いよ。大好きなお姉ちゃんの為だもん! 」
「有難う。実は春休みにカケちゃんと別れてね……」
「え? そうだったの? 」
驚きの表情を浮かべる明。
明が知らないのも無理も無い。
だって今までずっと隠していたのだから。
お母さんやお父さんにも話していない。
でも口が固い夏音にだけは話をした。
「うん。本当は別れたくなかったんだ……」
「翔さんとケンカしちゃったの? 」
明の顔が悲しそうな表情に変わる。
「ううん……。違うの……。私の我儘で別れちゃって……カケちゃんの事が今でも大好きなんだ……」
駄目だ……。また涙が溢れて来る。
「お姉ちゃん……」
明が私をぎゅっと抱き寄せる。
「明……? 」
「お姉ちゃんは翔さんとやり直したい? 」
明の優しくて明るい声。
私は耐え切れず遂に泣いてしまった。
「っ……うん……。このまま終わるなんて嫌だよ……」
「じゃあ翔さんにはっきり伝えてみよう? きっとまたやり直せるよ」
明はニコッと笑った。
「うん、そうだね。私頑張るよ」
明にガッツポーズをした。
「お姉ちゃんが元気になってくれて良かった。応援してるからね」
「明、有難う」
「お安い御用だよ。じゃあ私は自分の部屋に戻るね」
明はそう言うと私の部屋から出て行った。
次回から翔視点に戻りますm(_ _)m




