十九話〜陽気な新入生〜
新キャラ登場です(^-^)
4月13日(金)
「父さん、行って来ます」
「行って来い、今日も頑張れよ」
「うん、有難う。父さんも頑張ってね」
「ああ」
今日は一人で登校する。
遥が吹奏楽部の朝練で早出をしているからだ。
『部活の後輩達の良い見本になりたい! 』と言って張り切っていた。
どんな事に対しても真面目に取り組む遥は凄いと思う。
下り坂を歩いていると、後ろから大きな声がした。
「そこに居る人、避けて下さい〜! 」
気付いて振り向くと物凄いスピードで自転車が僕の所へ向かって来ていた。
「ッ! 」
僕は走って咄嗟に左側に避けた。
女子の乗った自転車が通過して行った。
轢かれなくて良かった……。
僕が胸を撫で下ろすと、止まった自転車がゆっくりと僕の方へ戻って来た。
「 すみません! なかなか自転車のブレーキが効かなくって……怪我は有りませんでしたか? 」
「 うん、何処も怪我してないよ」
「 ふぅ……。それは良かったです」
僕は女子の制服を見る。
一年生で有る事を示す赤色の学年章を付けていた。
「君、新入生だね」
「はい。私の名前は白山紗雪って言います」
「僕は星野翔だよ。」
「緑色の学年章を付けてると言う事は、先輩は三年生ですよね? 」
「うん」
「やっぱり! 実は私のママが此処の卒業生なんです。ママが居た時と同じなんだな〜」
「へぇ、そうなんだ」
「はい! 私の家にはまだママが着てた制服が有るんですよ」
「成る程、だから知ってるんだね」
因みに二年の学年章の色は青色だ。
「ええ、あっ! もうこんな時間だ! 私もう行きますね」
白山さんが腕時計の時間を見てそう言った。
「うん、またね。白山さん」
「はい! さよならです。星野先輩! 」
白山さんはそう言うと、立ち漕ぎをして去って行った。
「明るくて元気な女の子だな。僕もそろそろ行くか」
僕は学校へ早歩きで向かい、遅刻する事無く無事に教室へ着いた。
「間に合って良かった……」
「翔! おはよう」
僕に気付いた昇が声を掛けて来た。
「おはよう。昇、今日も元気だね」
「当たり前だろ! 元気なのが俺の取り柄だからな」
そう言って笑う昇。
その時、扉が開いて光ちゃんが入って来た。
「あっ、蒼井さんおはよう」
僕は光ちゃんに挨拶をする。
「うん……。おはよう……」
光ちゃんはそう一言だけ言うと、机にうつ伏せた。
疲れてるのかな?
後で聞いてみるか……。
そう思っているとホームルーム開始のチャイムが鳴った。




