十四話〜助言〜
晩ご飯の後片付けを済ませた僕は、ソファーに座ってテレビを観ていた。
「翔、新学期はどうだ? 」
父さんが晩酌の缶ビールをグラスに注いで飲みながら僕に聞いた。
「今年も楽しくやって行けそうだよ」
「そうか、そりゃ良かった。 光ちゃんとは相変わらず仲良くしてるのか? 」
まさか光ちゃんの事を父さんに聞かれるとは思わなかった。
「光ちゃんとは……春休みの時に別れたよ」
「そうだったのか……。喧嘩でもしたのか? 」
「喧嘩じゃないよ。 別れる理由を教えて貰えずに別れちゃったから……」
「そ……そうか。 まあ光ちゃんなりの考えが有るんだろう。 あまり気にするなよ」
「うん、そうするよ。 有難う」
「……私は光先輩の考えてる事がよく分からないけどね」
テレビを観ていた遥が呆れながらそう言った。
「ん? 遥は理由を知っているのか? 」
「今日、スーパーに買い物に行った時に光先輩にたまたま会ってね」
遥が怒りの表情で父さんに話す。
「そうだったのか。 お前のその表情を見るに良い理由ではなさそうだが……」
「うん。 お兄ちゃん、お父さんにあの事を話しても良い? 」
「良いよ」
僕は了承した。
「お兄ちゃん、有難う。 光先輩に何故お兄ちゃんの事を一方的に振ったのかって聞いたんだけど、理由を話す時が来るまでお兄ちゃんには言わないって答えられてね……」
「やっぱりか……。ひょっとすると光ちゃんは、今は翔に話すのが怖いのかもな」
「どうして? 」
遥が父さんに聞く。
「翔に別れた理由を話して、もしも嫌われたら嫌だなと思っているのかも知れないぞ? 」
「成る程……。話せる様になるまで時間が欲しいって事だね」
「そう言う事だ。 だから翔、気長に待ってあげるんだ」
「うん、勿論だよ。 父さん、アドバイスしてくれて有難う」
「可愛い息子のお前の為だ。 困った事が有ったら何時でも言って来い」
「その時はまた相談するよ」
「ああ」
父さんが笑顔で答える。
「遥も僕の代わりに話してくれて有難う」
「どう致しまして。 私の事も頼ってくれても良いからね」
「うん」
僕はそう言うと、風呂掃除をする為に浴室へと向かった。
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誠に申し訳御座いませんでしたm(_ _)m
早く更新出来る様に頑張ります




