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異世界転生した世界の『おんな』は最強だった?!  作者: DAIKI
第一章 何も知らなずに転生された者
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第二話 転生

「準備はいいか?」


「ま~何も準備するものがないけど、いいですよ」


真っ赤に光る魔法陣が現れた。


「!“#$%&‘()=~|」


何かの呪文を唱えていた。

目の前が真っ赤に染まり、突然、映像が目の前に流れた。


「転生する場合の姿を自分で考えてください」

 

「オペレータ?まるでゲーム見たじゃない。考えてって言ってもどうしよう」


悩むのも当然だった。転生については全く知らないからだ。それ以上に、あの世とこの世以外が存在していると思ってもいなかった。

 

「どうしましたか?どんな姿にもなれますので自分の好きな姿になってください」

 

「え~・・・。なら・・・・。ちょっと恥ずかしいけど非現実的な・・・。」


とある豪華な部屋に、その姿が現れた。鏡に映し出された違う自分を見るのは不思議だった。

 

「すごくかわいいし、すごくセクシーな体。自分が照れちゃう!」

 

「そんなことより、すごく豪華な部屋ね!王子様でも出てくるのかな?」と少しワクワクしていた。

 

「てか、私、死んだばかりなのに何考えているのだろう」

すると魔王みたいなやつが突然近づいてきた。

 

「どうやら転生は終わったようだな・・・・!」

 

「えっ、王子様どころじゃないじゃない、怪物じゃないのよ」

 

心の中で叫んだ。

 

「お前のその姿はなんだ・・・。それで戦えると思っているのか?」

 

「そもそも戦うってなによ!」

 

「話の流からわからなかったのか?呆れたやつだ・・・。まあいい、お前の力を試すしかなさそうだな」

 

「そもそも、その邪魔になりそうな胸、それは筋肉か?露出も多いいぞ、ダメージが大きくなる、見たこともないほどのたくましくない顔だな!尻も大きいぞ、必要なところの筋力もなさそうなぐらい細い」

 

「それでいいじゃない!女ですから!」

 

「女は見たことない、この異世界には存在しないぞ!転生するほど強くないと聞いているからな!」

 

「やっぱり、女、女ってムカつくわ、あんたがグロトリアってやつね」

 

「貴様は、何様のつもりが知らんが、あまり調子に乗るなよ」

意外と怖いと思った。

 

今居る豪華な部屋を出ると、大きな廊下が広がっていた。まるでお城の様だ。「ついてこい」と言われ、そのままグロトリアの後ろをついていくと、大きな扉の前に来た。

 

扉には、ドラゴンと闘う人の姿が描かれていた。

 

「ねぇ?ここはどこなの?」

 

「入ればわかる。お前ひとりで行くのだ」

 

扉が開き、その中に入って行った。薄暗い廊下に一定間隔でロウソクが燃えていた。さらに奥に進みもう一つの扉を開けた。そこに広がるのは、闘技場だった。それも、ドーム並みの大きさだった。

 

闘技場の真ん中まで進むと武器の破片や血の跡が床についていた。さすがに怖くなった。


 

一方、グロトリアは、助手のダンと闘技場の中央外から見える場所に立っていた。

 

「おい、ダン!あいつは大丈夫なのか?呼び寄せの魔法が失敗したのではないか?」

 

「はっきり、分かりません。秘伝の魔法であり、今までに成功した話も聞いたことありません。」

 

「まあ、ドラゴンとの闘いでその強さを拝見しようじゃないか」

 

「おい、お前の名前はなんだ!」

 

会場へグロトリアの声が響いた。

 

「名前?あれ思い出せない?私の名前・・・・。」

 

「好きな名前にするがいい、転生すれば、前世の能力は引き継がれるが、記憶は薄まっていく、次期忘れるだろう」

 

「なら・・・・これも憧れの名前だけど・・・アリスよ!」

 

「アリス、汝の力が魔王族最高の力を持つことを証明してみよ!」

 

地響きが鳴り始めた。床に大きなダークな魔法陣が現れ、その魔法陣からゆっくり何かが出てきた。そして、死神のようなオーラをまとった人の10倍はあるドラゴンが現れた。

 

「久しぶりの戦いか、眠りすぎていたわい」

 

「ん?お前は魔法によって転生されてきたやつだな?どこの世から来た?」

ドラゴンが話してきたが、怖くて口が開かない。

 

「怪物やろうにドラゴン・・・どうなってるの?あまり考えない方がいいね、よくわからない異世界と言うところに来たのだから、あまり考えても意味がないか。」

 

「人間界から転生されてきたわ」

その場が静まり返った。

 

 

「おい、ダン!人間界とは最弱の世界ではないか!やはり魔法は失敗したか」

 

「そうですね、完全に失敗です。デスキングドラゴン!そいつは不要です。始末を!」

 

「ふざけるな!こんな弱いやつのために召喚しただと!ん~どうしよか!お前を食べてもいいのだが、見たこともない姿をしているからな?せいぜい短い命を大切にしな。この死にゆくものの剣を思えに上げようじゃないか!!!」

 

ドラゴンは戦わずに魔法陣の中に戻った。

 

 「デーモン達にやらせろ!」グロトリアの指示が出た!

 

3人の赤、青、黄の上半身の筋肉が異常に発達した生物デーモンが襲い掛かってきた。

 

「私、戦ったことがないのに・・・。てか、もう死んじゃうの?」


闘技場の端っこまで走って逃げた。途中で剣を落としてしまった。3人のデーモンは血で染まった大きな斧をもって歩いて近づいてきている。

 

「どうしよう、もう人生の終わりよ・・・。」

 

その時、何かが聞こえた。

 

「良かったまだ、転生したばかりだからつながったか!」

 

「えっ?誰なの」

 

「誰とか気にしている場合じゃないだろ!何かの戦いを見たことあるか?」

 

「えっ!ゲームの中ならあるけど・・・。」

 

「良かった、なら同じだ!これはリアルなゲームだと思えばいい。魔法で転生された者は、転生の時にボーナスをもらえる!」

 

「ボーナス???意味不明???」

 

「好きな攻撃をしてみればいい!・・・会話はこれが限界みたいだ。いつか会えたらまたよろしく!」

 

「ちょっと待って・・・・ねぇ・・・もしもし?・・・あ~、死ぬなら思いっきり反撃してみようかな!?」

 

デーモンはもう目の前だった。そして、デーモンが大きく斧を上にあげた。その隙にデーモンの股の方へ走った。

 

ズーン!闇をまとい素早い行動が出来た。

 

「えっ?何?このスピード!いける!」

 

急いで死にゆく者の剣を手にした。

 

「てか、剣の名前が嫌だ・・・・!武器を変化させられないかな?」


目を瞑り、念じてみた。そうすると胸の奥から黒い煙のようなものが広がる感覚がした。それを手先の剣に流すような感じで動かした。

 

ズーン!と低い音を立てて武器が変形した!巨大な首切り鎌に変わった!

 

「なんだか悪魔みたいな武器だわ!ま~とりあえず倒してみようかな」

 

鎌を大きく振った!

 

「え~~~~い!どりゃ~~~~!」

 

空振り・・・・・・。

 

デーモンは再び近づいてきた!

 

「どうしよう・・・当てる自信がない・・・!」

 

後ろからフンフンフンと音が聞こえて、自分を通り過ぎて、デーモンの方へその音が向かって言った。

 

ズバ!ズバズバズバ!

 

デーモン達は体が突然ばらばらに切られて、死んでしまった。

 

「意味が分からない!鎌を振っただけなのに!そんなことより、グロトリアのところに行かないと」

 

急いで闘技場を後にして、廊下を通った。奥の扉が半分開いていて、少し光が見えたから、その扉まで向かって、部屋に入った。

 

そこは、王の謁見の間であった。グロトリアは王座に座っていた。

 

「えっあいつ王様なの?」

 

「魔王様でございます」

 

「あなたさっきあいつと話していた」

 

「ダンでございます。まさか上級の死神族が出す、大かまいたちを使えるとは、びっくりしました。転生後のあなたのレベルは1なのです。」

 

「よくわからないけど、レベルもゲームみたいな感じなのね?」

 

「ゲームとは何ですか?」

 

「いいえ、何でもありません。それより・・・」

 

「あっいけません・・・。」

 

「グロトリア~~~、良くも私を殺そうとしたな!」


謁見の間にアリスの声が響いた!謁見の間にいるものがびっくりしていた。それもそのはず、魔王に対して、罵声を浴びせたからだ。

 グロトリアはこちらを見て、目を赤く光らせた。

 

「ゔっ、苦しい・・・。」アリスは倒れた。


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