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異世界転生した世界の『おんな』は最強だった?!  作者: DAIKI
第二章 封印が解けた世界
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第十七話 誰も予想できなかった大事件

第十七話 誰も予想できなかった大事件


アリスは、この物語の進むべき道が見え始めていた。

それが正しいかは分からない。

世界を維持するために誰もが目的を持っている。

その目的はどれが正しいとかはないのかもしれない。

アリスが目指すのは、争いのない、多くが死なない道だ。

戦いが誇りのこの世界で果たしてそんなきれいごとが通用するのか?


アリスは、ナイツとカリンと旅をすることになった。

アリスの中にいる邪悪な者の正体はいまだにわからない。

カリンを名乗り利用していたのは確かだが・・・。


3人は召喚獣の国へ急いだ。

ガーディアンの言っていた真相もわかる。

大昔にいた究極魔神リリスについてもそこでわかる。

たくさんの情報がアリスに入った。


召喚獣の国に行くには、とても険しい山を通る必要がある。


その名は「激闘山」。


この世界で最大規模の戦いが行われたためその名がついたらしい。


その入り口は大きな門がだっていた。

そこには、多くの武器が散乱していた。

戦いに敗れた者たちの剣という。


その門を通った瞬間。


散乱している武器の山から、一つの光が山の頂上へ向けて飛んで行った。


三人は声を合わせて「なんだ?」とびっくりしていた。


ナイツは何か意味があると感じたのか「アリス行ってみよう」と行くことを進めてきた。


「罠かもしれないわ」とアリスは疑った。


「あれは、アリスに反応したんじゃない?ここを前に通ったときはこんなことなかったの」

カリンが通ったことあるのも不思議だったが、アリスに何か訴えていると確信した。


「行きましょう!」


アリスは覚悟を決めた。

この選択が、この後大きな事件を起こすことになる。

その光を見ていたのはこの3人だけではなかった。


山の頂上に向けて進んでいく途中に、死をさまよっている者たちが現れていた。

物理攻撃がほとんど効かないため、アリス達はとりあえず逃げた。


しかし、逃げるにつれて数だけが増えていく。


「どうしたらいいの?カリンわかる?」


「分からない!幽霊なんて相手にしたことないよ」

3人は勝てる目処が立たなかった。


そして頂上まで逃げてきた。


1000体の死をさまよう者が追いかけてきた。


「ここまで来たけど、あの光は頂上よりまだ上の空中にあるわね」

アリスは、光を手にする方法の前に目の前の敵を倒さなければならなかった。


「アリス、ホワイト・プリンセスを使いましょう」


「なるほど!この武器ならいけるかもしれないわ」


剣を鞘から抜くと、白い光を放った。

剣は、真っ白で、とてもきれいだった。

光をまとっているため、軽く振るだけで光の斬撃が飛ぶのが見えた。

アリスは、両手でその剣を持ち、後ろに構えた。

大振りをするつもりだ。

敵を最大まで引き寄せていた。その間に剣へ魔力を集中させていた。

剣は魔力をどんどん吸い取り、光輝く量が増えていった。


激闘山の頂上は真っ平になっていて、1000体など余裕で乗る広さだ。

しかし、光の位置から考えると、斬られて出来た真っ平だと気付いた。


1000体の死をさまよう者がその真っ平の上に乗ったとき、アリスはホワイト・プリンセスを大きく横に振った。


すると、光の斬撃は物凄いスピードで飛んで行った。

死をさまよう者は次々と倒れた。


「よし、これで悩みは光をどう手に入れるかだけ」


ナイツは剣のすごさにびっくりして、腰を抜かし座り込んでいた。


そのとき、この激闘山に誰かが下りてきた。


「おやおや、あなたは確かアリスではなかったでしょうか?とことん私の邪魔をしましたね?」

見知らぬ、邪悪な気配と、悪魔みたいな声をしているやつが出てきた。


そして、別にも誰かが来た。

「アリス、その光は私が処理しよう」

見たことあるようなないような剣士が現れた。


「いったい誰なの?」

アリスは正体不明二人に直接聞いた。


「我が名は、デスだ!強い者だけがこの世界を制する」


「私は、ナイトだ!七剣豪が合体した姿だ、アリス、君の目的は分からなが、あの光を君に渡すわけにもいかない」


アリスは、争いの主となる人物がこの場に集まったことに気付いた。

「なら、あなた達二人であの光を手に入れればいいじゃない、私は次を急ぐわ」


アリスの判断は正しかった。強すぎる二人には勝てる気がしない。なら、召喚獣の国へ急いだほうがいいと思ったのだ。


アリスがそこを立ち去ろうとした瞬間。


「あんたバカじゃない?」


小悪魔的な感じの胸が小さい女の子が現れた。


「リリス!」


「あらカリンじゃない!」


「カリンがいるのに説明してないの?てか、アリスはなんで男を連れているの?」

しかし、リリスはそんなことを言っていたが、とても怖い顔をしていた。


さらにもう一人誰かがやってきた。誰もこの人の登場は予想していなかった。


男って感じなんだが、女っ気があった。


「あらあら、なんだかさわがしいのね?」


みんながその変な奴の方を向いた。


「この地で、また、各部隊のトップがそろうなんて、運命かしら?」

そのおかまみたいなやつは、ナイツの方を向いた。


ナイツは、体が青く光り出した。

「うわぁぁぁぁ~」


ナイツは、あの時の青い目になった。


「そうよ、それでいいの、元の姿に戻りなさい。」


ナイツに翼が生えた。そして、空高く舞い上がり、降りてきた。


「これで主役はそろったわね」


「まって、主役ってなによ」

アリスは、何が何だか分からなかった。


「サブは、黙っていなさい。ここは、悪魔のデスか、正義を名乗るナイトか、女のリリスか、竜族のナイツ、そして私、クリスタルよ。かつてこの世界を収めるのが誰かをここで争った。そして、まだ私たちの勝負はついてなかったの!」


ナイトは不思議に思っていた。

「クリスタルと言ったか?お前のことは誰もしらない。何者だ?」


「簡単に説明してあげましょう。」


そのセリフを言った瞬間、ナイトは真二つに斬られた。

「そう、私は、この世界を収めるやつをすべて消す者」


デスは、クリスタルに襲い掛かったが、クリスタルのただのパンチが胴体を貫通した。


「弱い弱い、とても弱い!悪魔もクソね!」


「なぜ究極の悪になった私が、一撃で・・。」

デスもあっけなく消された。


ナイツも竜族としての誇りがよみがえり、クリスタルにとびかかった。

口から炎を放してからの攻撃をした。

しかし、クリスタルには通用しなかった。

指一本で、頭を打ちぬかれた。


「強い・・・。」

リリスは少し足が後ろに後退した。


「残念ながら、生かしとくわけにはいきません。」


アリスは悟った。もう終わりだ。この世界がここで終わる。

ナイツが・・・・。


リリスは、魔神の槍を召喚し、全身の力を振り絞り、あの技を繰り出した。

「デス・ジャッジメント」


その周りは、すべて吹き飛んで、どうなったかわからない状態が続いた。

「やったかしら?」


半信半疑で、攻撃の後の景色が見え始めた。


山はすべて消え去り、地上に大きな傷跡を残していた。

みんなが「やった!」と喜んだが。クリスタルの立っている場所だけの足場が残っていた。


「あらら、その技危なかったですよ。油断したら血も出ないぐらいの傷を負ってしまうところでした。」


「ちっ!ダメか・・・もう、終わりね!この世界はこれが最後ね」

リリスは諦めた。


アリスはキョロキョロしていた。

「ナイツは・・・跡形もなく消えた?」


「かわいいそうに、こんな現場を見る弱い子は、耐えられないわよね!すぐに楽にしてあげるわ」


クリスタルが瞬間で移動し、アリスの頭を二つに割ろと攻撃した。

カン!と高い音がなり、アリスが吹き飛んだ。


「何かおかしわ。なぜ割れなかったのかしら?ん?」


アリスは吹き飛ばされた場所に立っていた。


リリスもびっくりしていた。

「何が起きているの?」


「ねっ?ナイツはどこにいったの?」


「死んだのよ、跡形もなく・・。竜族は滅びゆく運命だったのよ!あはははっ!」


アリスの様子は変だった。

「ね?カリン!あの子はアリスよね?」


「そうよ!なんで知っているの」


「魔族の国で私は龍になって身を隠していたの、その時に会ったわ」

リリスは、昔、龍としてアリスと会っていた。


アリスは、紫色の煙を出していた。


「なに?あの子?何者?アリス・・・。」

クリスタルは何か驚いた感じだった。


「アリスだって?!まさか、秘伝の魔法で転送されたとかじゃないだろうね!」


「そうよ、魔王グロトリアの手によって!」


クリスタルは、青ざめていた。

「やってしまったか・・・。だから、この戦いも起きたのか!」


「何かしっているなら答えなさい!」

リリスは、問いただした。


「いいだろう!この世界には秘伝の魔法が3つある。その一つが転送魔法だ。しかし、この秘伝の魔法は神々が残した。世界をゼロにする魔法だ。3つあるのは、その魔法が通用しなくなる可能性も含めて考えられたのよ」



「どっちにしろ、アリスがこの世界に来た時にすべて終わっていたということね」


「そういうことよ。でも、その可能性をつぶすのも、楽しそうだわ」

クリスタルは、アリスにどんどん攻撃をしていった。

そして、ずっとやられ続けているアリスの目が赤色に変わった。

物凄いスピードで戦闘が始まった。残の山も吹き飛びながら、最後はさら地になった。


「どうやら、これが最後みたいね!私強いでしょ」

クリスタルも最後を覚悟した。


何も話さないアリスはクリスタルの首をはねた。


そしてアリスは、空高く飛び、光を吸収した。


そして、立ち去ろうとしたとき、リリスが話した。

「アリスは置いて行きな」


アリスは後ろを向き、突然倒れた。

アリスの前には邪悪な気配を帯びた者がその場を後にした。


とうとうアリスから邪悪な力が抜けた。


目的を持つものもすべて消された。もう争いどころではない。

ほとんどの人はいなくなっていた。


リリスは、アリスは何かもっと大きな役目があるのではないかと思っていた。


アリスを守り、アリスの目的を見つけ達成することを自分の目的と変えたのだった。


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