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作業ゲー的異世界転生  作者: 蜜柑太郎
第1章 ホイホイ
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第93淡 対ゴブリンその2

「アルベルトーのゴブリン狩りじゃぁっ!ボンタン(?)よこせっ!!」


ドガッ……ドガッ……ドガッ……


「ギャギーッ!」×多数


俺が鋼杖スチールスタッフを一振りする度に、死が踊る。


カルベリオ村の西隣、ショーべ村から南に10km程進んだ森の深い場所、山肌を背にして築かれた砦ともいえるゴブリン達の中規模集落があった。


そして、そこを探し当てた俺が満を持して押し入ったのが5分前。


以降、主演俺によるゴブリン撲殺劇が続いていたのである。


春のボーナスステージ……紫の花が爛漫でなんとも春らしい光景だね。


幸いな事に今回は、ゴブリン達が逃げ出し難い状況となっているため、余計な気苦労をせずに正面から蹂躙している。


粗末ながら蕀の柵と樹の壁が組まれているせいで、逆に集落の内からも出にくい構造になっているのだ。


「守りを固めたばかりに……皮肉な結果だな。」


俺というイレギュラーな襲撃者を予測出来なかったとはいえ、曲がりなりにもそういった構造物を作れるというは、普通のゴブリン集落ではないという事を意味する。


上位種であるホブゴブリンか、特殊種ユニークであるゴブリンリーダーが居るのだ。


残念ながら前者を発生させる程、魔素が濃い場所ではないため、ゴブリン達の親玉はゴブリンリーダーである。


ガンッ


「おっと、その手は桑名の焼きはまぐり。」


不意に飛来する弓矢。


矢じりは石を削ったもの。


上位種はいないものの、今攻撃してきたような弓矢を飛ばしてくるゴブリンアーチャーをはじめ、剣術を得意とするゴブリンソードマン、槍術を得意とするゴブリンランサーといった変異種も何匹か居る。


しかし、ステータスは……


種族:ゴブリン

状態:正常

体力:10/10

魔力:3/3 

筋力:6

反応:12

耐久:8

持久:10


種族:ゴブリンアーチャー

状態:正常

体力:10/10

魔力:3/3 

筋力:6

反応:13

耐久:8

持久:11


種族:ゴブリンソードマン&ランサー

状態:正常

体力:11/11

魔力:3/3 

筋力:7

反応:12

耐久:8

持久:10


こんな感じでゴブリンに毛が生えた程度であるため、大きな脅威ではない。


元々、攻撃力に直結する筋力の数値が低いしね。


囲まれたり、弓矢の的になったりしないよう動きを止めなければ、順次倒していくだけである。


俺の方は、朝イチ、スモールパープルスライムを倒してレベルアップした際、幸先良く筋力の数値が上がっている。


籠手に付加した筋力向上もあって、その差は歴然だ。


「圧倒的じゃないか、我が戦闘力はっ!」


戦闘を開始して10分にも満たない間に50匹を越えるゴブリン達が屍となっていた。


残るは、両脇をランサーが固めたリーダーのみ。


「ギャギギギギ……。」


この期に及んでは、俺が外見で侮られるような事はない。


リーダーも実力差を感じて、険しい表情を浮かべている。


「その顔が見たかった。恐怖、驚愕、困惑、憤怒……色んな感情が入り雑じってる。

魔物モンスターでも、そんな表情が出来るんだな。いい経験が出来た。

……ただ、もうそれも終わりだ。」


「ギギっ!?」 


怪訝な顔したのはリーダーとその他残った2匹のランサー。


それもそのはず、ここまで猛烈な勢いで仲間を倒してきた俺がきびすを返したからである。


俺としては、単純にスライムホイホイに次ぐ狩り場が出来ないか検証しようって事で、予定通りの行動だったりするんだけどね。


スライムより増殖スピードは遅いが1回の戦闘で多数戦の経験が積めるので、なかなか魅力ある相手なのだ。


「……ギャギーッ!」


「チッ……馬鹿な奴だ、そんなにすぐに死にたいかっ!」


その考えとは裏腹に俺が背後を見せたと同時に襲いかかってくるランサー2匹。


隙を見せたら、襲いたくなるのが本能なのかもしれない。


俺は、慌てる事なく振り向き様に杖を振るい、2匹まとめてぶっ飛ばす。


2匹の内、片方は直接打撃を受けなかったため、まだ息があったが、

生き残ったランサーの胸部に杖の下部をドスンと落としとどめを差した。


ランサーが息絶えたのを確認した後は、リーダーの方にゆっくりと顔を向ける。


「ほ~、リーダーの方は、少し頭が回るようだな。

……よし、宣言しておこう。

これより3月後、私はこの場所に再び戻ってくる。抗うも逃げるも自由だが、賢明かつ勇敢な君は種族の誇りを賭けて前者を選択してくれる事を願う。

HAHAHAHAHAッ!!」


「ギャギギギギ……。」


低く唸り声上げるリーダーを残し、高笑いを上げながら、ゴブリン砦を後にする俺。


色々と逆な気もするけど、1度こういうシチュエーションやらセリフやら大物っぽい事やってみたかったんだよね~。


3ヶ月後が楽しみである。


……時々、様子見に来ちゃうだろうけど。



ーーーーーー


主人公のステータス

名前:アルベルト=ガルシア

種族:人

性別:オス

年齢:8歳

身長:131cm

体重:29kg

出身:カルベリオ村

所属:なし

カルマ:-1

モラル:-2


Lv:93

状態:正常

体力:38/38

魔力:11/11

筋力:34(➕1)

反応:20

耐久:23

持久:21

※( )内は、前話からの変化値


職業ジョブ:戦士Ⅱ

能力アビリティ:棒術経験値向上D、棒威力向上D、重打ヘビーヒットE、擦過耐性E

技能スキル:棒術Ⅱ、投擲術Ⅱ、探索術Ⅱ、格闘術Ⅰ

加護ギフト:なし

装備:鋼杖スチールスタッフ⬆反応向上F、麻の服、木皮の靴、(戦闘時のみ鋼鉄製短冊籠手⬆筋力向上F、木製短冊胸当て、同背甲、同肩当て、同肘当て、同膝当て、同すね当て)

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