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作業ゲー的異世界転生  作者: 蜜柑太郎
第1章 ホイホイ
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第84淡 対スライムその71

「ふぅ、こんなもんかな……。

陽射しは弱くなったけど、その分、空気が乾燥してきたから、早く行程が進むな。」


秋も後半に差し掛かり、陽の光も柔らかな昼下がり。


俺は、燻製作りの作業を手際よくこなしていた。


今日は午前の早い内に、スライムホイホイでピンクスライムと戦闘。


セオリーに従い、遮蔽物を活用して参火球トリプルファイアボールをやり過ごした後、少しスリリングさを増した接近戦を経て、ピンクスライムを仕止めた。


成果はレベルアップと低級な魔力回復薬マナポーションの拾得。


以降、燻製作りをしていたので本日のノルマもあと少しで終わりである。


「うんうん、この出来なら買い取り金額も少し上がりそうだわ。」


また、秋口から段々と狩りで得られる獲物に脂が乗ってきており、燻製の味にも良い影響を与えていた。


これが買い手の冒険者や商人から好評を博し、収入も右肩上がりになっている。


「……やっぱり地道にやるのが性に合ってるのかもな~。一時期、邪な考えが浮かんだりもしたけど。」


それというのも、鑑定単眼鏡モノクルアプライザーの価値を知って、教会の物置等を値打ちものがないかと物色しようと思っていた事もあったが、

それも束の間、秋の収穫祭終わりに村全体で、大掃除&片付けが行われ、この機会にと教会の施設も整備&整理されたのである。


大勢の村人の協力を得て、カルロス爺さんも20年近く放置していたからと、この時ばかりはハッスル。


中身の整理だけでなく建物の補修まで実施した。


しかも、これまで、どうぞご自由に入って下さい状態であった物置やその他普段は人の出入りがないような所に錠前が取り付けられたのだ。


のほほんとしたカルベリオ村の住民からしても、前々から不用心過ぎると思われていたのだろう。


もちろん、俺の筋力なら、建物の一部を壊して侵入する事は造作もないが、バレた時のリスクが大き過ぎる。


今の稼ぎでも、当面欲しいものは、手に入れられる事を考えれば、博打を打つ必要性は高くない。


結果、手持ちの鑑定単眼鏡は望外の幸運で得られたという事で、相変わらずの生活を続けているのだった。


ただ、これをきっかけにして、新たな事実も判明している。


「……しかし、驚いたのはアレクの強さだよな~。物置のガラクタ鑑定にしてもそうだけど、こんな事なら気になった時にさっさと調べておくんだった。」


父アレハンドロについてである。


教会の施設がこれからというタイミングで確認出来なくなってしまったのもあり、この際、身の回りで気になってたものを逐次、鑑定していく事にしたのであるが、その初っぱなで鑑定したアレハンドロのステータス等が想定外であったのだ。


ちなみに鑑定した結果はこんな感じ。


名前:アレハンドロ=ガルシア

種族:人

状態:正常

体力:33/33

魔力:28/28

筋力:26

反応:38

耐久:20

持久:30

職業ジョブ猟兵イェーガー


魔物モンスターと違って人に対しては職業ジョブまで分かるみたい。


装備の方は、狩りに行く際の持ち物なんかを個別に鑑定したのがこんな感じ。


三叉鋼槍スチールトライデント⬆雷属性攻撃D

鷲獅子グリフォンの長弓⬆反応向上B

鋼の矢束⬆雷属性攻撃D

鋼の胸当て⬆状態異常耐性D

鋼の籠手⬆筋力向上D

同膝当て⬆体力・魔力回復D

炎蜥蜴フレイムリザード革鎧レザーアーマー⬆火属性防御C

同靴⬆持久向上D

同帽子⬆魔力向上D

麻の服

※ ⬆○○は、付加による強化有


まずは、特筆されるのがステータスの高さ。


数値からするとLv120~130くらいはありそうだ。


カルロス爺さんから前に聞いた話からすると、Lv100辺りで一廉ひとかどの人物という評価らしいので、

アレハンドロは若くして強者の部類と言える。


特に職業ジョブ的な特性からか反応値がめちゃくちゃ高い。


当たらなければどうということはない!という言葉にもある通り(?)、俺の攻撃なぞ、楽に回避出来るであろう。


また、装備についても最低の物でも、俺の鋼杖スチールスタッフと同等以上、鷲獅子グリフォンの長弓に至っては、品質クオリティB。


しかも、ふんだんに付加による強化がされている。


人工的というか鍛錬で作れる最高峰がミスリル鋼に魔法的な紋様を付加した装備らしいのだが、

その評価が品質クオリティCな事を踏まえると、売ると一財産築けそうな代物まで保有しているという事になる。


アレハンドロが自警団長という立場上、カルベリオ村の中では実力者だというのは俺も分かっていたが、まさかこれ程とはという感じ。


それに今更ながら、気付かされた。


延いては、自分の1番身近……ガルシア家に関して、実はあまり知らない事に気付かされたのである。


「折を見て、アレクやマルタ母さんからも、いや、周りからの情報も含めて、うちの事を色々と聞き出さないといけないな。

……いやはや、こんな盲点があるとは……。」


村への帰り道、灯台もと暗しを痛感する俺であった。



ーーーーーー


主人公のステータス

名前:アルベルト=ガルシア

種族:人

性別:オス

年齢:7歳

身長:126cm

体重:25kg

出身:カルベリオ村

所属:なし

カルマ:-1

モラル:-2


Lv:84

状態:正常

体力:38/38

魔力:11/11

筋力:30

反応:19

耐久:20

持久:20(➕1)

※( )内は、前話からの変化値


職業ジョブ:戦士Ⅱ

能力アビリティ:棒術経験値向上D、棒威力向上D、重打ヘビーヒットE、擦過耐性E

技能スキル:棒術Ⅱ、投擲術Ⅱ、探索術Ⅱ

加護ギフト:なし

装備:鋼杖スチールスタッフ、麻の服、木皮の靴、(戦闘時のみ木製短冊胸当て、同背甲、同肩当て、同籠手、同肘当て、同膝当て、同すね当て)

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