第8淡 対スライムその4
「どっこいせっ!」
バチンッ
朝からスコップでスライムを叩く俺。
夜の間にそれなりに増えているので、快調なペースでサーチ&デストロイ出来ている。
「フッフッフッ、木の棒とは違うのだよ、木の棒とはっ!」
こんな事を言い出す程、気分も乗っている。
実際、スコップの威力は確かだったし、何より扱い易い。
その上、持ってるのを見られても最悪言い訳がきく。
そもそも棒術をチョイスした俺、グッジョブ!
こういう風におちゃらけちゃいるけど、スコップの使い方もより細かくコントロールしたりと試行錯誤している。
突きはもちろん、土を乗せる部分を縦にしてチョップのように繰り出すと範囲は狭くなるが、その分、鋭さが増すから、ピンポイントの目標には効きやすい……とかね。
手応え的には今まで通り幅広になってる部分の裏側でぶっ叩くのが一番性に合ってるというか、気持ち良いから、多用してるけど。
「そいやっ!ホームラン!!」
「おりゃっ!ファーッ!!」
「諦めるな!イーッ!!」
「玉の輿!サーッ!!」
スイングフォームも野球式、ゴルフ式、テニス式、卓球式等々と色々試したしね。
午前午後とスモールグリーンスライムを狩りに狩ってその数30匹。
午前中のうちに1つレベルは上がったけど、それ以上は上がらないままタイムリミットというか眠気リミット
「やっぱりレベルが上がっただけ、次のレベルアップに必要な経験値も上がるんだろうな~。
この調子だと明日1日使っても、また1つくらいしか上がらなそうだわ。
……かといってまだ森に入るには早いよな?……ステータスオープン」
名前:アルベルト=ガルシア
種族:人
性別:オス
年齢:3歳
身長:96cm
体重:15kg
出身地:カルベリオ村
所属:なし
業:-1
徳:-2
Lv:7
状態:正常
体力:6/6
魔力:1/1
筋力:6
反応:4
耐久:4
持久:4
職業:戦士0
能力:棒術経験値向上F、棒威力向上F
技能:棒術0
加護:なし
装備:溝堀りスコップ、麻の服、木皮の靴
一通りステータスを見て思案しようとしていた俺の目に魔力1/1の文字が飛び込んでくる。
「おおっ!?ついに俺にも魔力が!
……いや、元々0ではなかったんだろうけど、明確に1あるっていうのは、感慨深いな。」
俺は思わず、うんうんと腕組みしながら満足そうな顔をして頷く……が、そこで肝心な事に気付く。
「……そういえば、魔力の使い方は、さっぱり分からない……。
う~ん…………まあ、昼寝をした後、カルロス爺さんにそれとなく聞いてみるか。」
そんな事を考えながら、家路へと急ぐ俺であった。
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主人公のステータス
名前:アルベルト=ガルシア
種族:人
性別:オス
年齢:3歳
身長:96cm
体重:15kg
出身地:カルベリオ村
所属:なし
業:-1
徳:-2
Lv:7
状態:正常
体力:6/6
魔力:1/1(➕1)
筋力:6
反応:4(➕1)
耐久:4
持久:4(➕1)
※( )内は、前話からの変化値
職業:戦士0
能力:棒術経験値向上F、棒威力向上F
技能:棒術0
加護:なし
装備:溝堀りスコップ、麻の服、木皮の靴