表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
作業ゲー的異世界転生  作者: 蜜柑太郎
第1章 ホイホイ
71/466

第71淡 対スライムその60

「ん~、そろそろメイシャへの対応策も考えないとな~。」


スライムホイホイ2号機に向かいながら、思案する俺。


季節は冬を迎え、外に出るのに制限が多い時期となっている。


ただでさえ、集団保育所に行かずに家で過ごすため、薪拾いやら理由を作って、狩り場に出掛けているのだが、

その制限に輪をかけてきそうなのが、3歳になる妹、メイシャの存在であった。


というのも、メイシャがどうにも俺についてこようとするのである。


3歳になって入れられた集団保育所では、マルタちゃんとかがメイシャの事を構ってくれるので、やり過ごせていた。


しかし、家で過ごす事になると、母マルタに、いつ「メイシャも薪拾いに行きたがってるから、連れていってあげたら?」と言われるか分からない状況。


幸いな事に母マルタは初めての女の子メイシャに夢中で、今のところ、そういう兆候は見えてないが、潮目が変わらぬとも分からない。


「良い子にしてるのもまた問題なのかも?

メイシャの面倒を見過ぎたら、安心して任されちゃうし……。」


対策が急がれる。


そんなこんなでスライムホイホイ前まで到着。


俺は、物陰から鑑定単眼鏡モノクルアプライザーをかざしてみる。


映したのは、透明で赤色をしたスライム。


種族:スモールレッドスライム

状態:正常

体力:38/38

魔力:14/14

筋力:9

反応:6

耐久:15

持久:10


うん、ビッグブラウンスライムの上位種だね。


発生させるなら頻度的にスモールブラウンスライムまでかな~っと思ってたのが今は昔。


2ヶ月に1匹の割合でこんなのが発生しちゃうのってどうなんだろ?……いや、この先は絶対考えてはいけない事だ。


「と、とりあえず……そいっ!」


気を取り直した俺は、まず、スモールレッドスライムの魔法を確認するため、投石。


ヒュッ……ドスッ


問題なくダメージは通るようだ。


「どんと来い、ファンタジー現象っ!」


次は向こうからの反撃だ。


ボボボボボゥッ


足元に火花が立ったかと思うと2m近く炎が燃え上がる。


オレンジスライムクラスの炎柱フレイムピラーである。


「よっとっ!」


カルロス爺さんから仕入れていたレッドスライムに関する事前情報から、これは予想済み。


横っ跳びをして範囲外から出る。


ボゥゥッ


そこにイエロースライムクラスの火球ファイアボール


「ふんぬっ!」


バンッ


これも想定していた俺は、起き上がり際、鋤を突き出すように翳してその火球ファイアボールを弾く。


ボボボボボゥッ


「ここから、それかっ!」


片膝を付いている状態の俺に再び炎柱フレイムピラーを使ってくるスモールレッドスライム。


それに対しては、すんでのところで前回りをして避ける事に成功した。


「危ない危ない……っと、まだ何かやって来るか?」


……しばらく様子を見たが、これで打ち止めのようである。


それならばと5~6発投石をして削って、接近戦に移行だ。


すると、これまでのスモールサイズのスライムと同じく50㎝くらいの間合いに入ったと同時に真っ直ぐ伸びてくる触手。


ガスッ


咄嗟に鋤で受け止めたが、その感触は、突きは突きでも刺突系ではなく打撃系であった。


威力は、あくまで概略たけど、前の世界でいう大人のパンチくらいかな。


加えて、そのままグッと押し込もうとしてくるので、俺の方も力を込め、拮抗した状態となる。


「……俺と押し合うつもりか?10年早いぜっ!」


単なる押し合いになれば筋力値の差が出る。


スモールレッドスライムをスライムホイホイの壁まで押し込んだら、そのまま力任せに何度も壁に叩き付けてやる。


ドンッ……ドンッ……ドンッ……ドフッ


「これがホントの壁ドンだっ!」


4回程叩き付けると、その衝撃でスモールレッドスライムの身体は、壁に半分以上めり込んでしまう。


そこに追い討ちの強突き。


重打ヘビーヒットっ!」


ドゴォッ


「フシュー……。」


スモールレッドスライムは、身体をめり込ませたまま、地面に溶けて消えていった。


「レベルも上がって、快勝~っ!

……しかし、2種類の魔法を使い分けてくるようになって、難易度が急激に上がったな。」


魔法はもちろんの事、近接攻撃の方も威力、スピードが共に上がっている。


俺の見立てだと、普通の村人だったら7~8人がかりでやっと倒せる感じ。


しかも、その際は何人も犠牲を出してになるだろう。


まさに赤信号レッド魔物モンスターだなレッドスライムだけに……。


それでも呑気に糞なダジャレを思い付いている俺であった。



ーーーーーー


主人公のステータス

名前:アルベルト=ガルシア

種族:人

性別:オス

年齢:6歳

身長:119cm

体重:23kg

出身:カルベリオ村

所属:なし

カルマ:-1

モラル:-2


Lv:71

状態:正常

体力:35/35

魔力:10/10(➕1)

筋力:27

反応:17

耐久:18

持久:18

※( )内は、前話からの変化値


職業ジョブ:戦士Ⅱ

能力アビリティ:棒術経験値向上D、棒威力向上D、重打ヘビーヒットE、擦過耐性F

技能スキル:棒術Ⅱ、投擲術Ⅱ、探索術Ⅱ

加護ギフト:なし

装備:×牛引きプラウ、麻の服、木皮の靴、(戦闘時のみ木製短冊胸当て、同背甲、同肩当て、同籠手、同肘当て、同膝当て、同すね当て)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ