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作業ゲー的異世界転生  作者: 蜜柑太郎
第1章 ホイホイ
67/466

第67淡 対スライムその56

ゴブリンを小集落壊滅させてから、2ヶ月が経過した。


カルベリオ村では、一時、忽然と消えたゴブリンの噂で持ちきりとなったが、

食い散らかされたゴブリンの骨を自警団が発見して、

イノシシ辺りとかち合って倒されてしまったのだろうという結論に達し、村はまたいつもの平和な雰囲気に戻っている。


俺の方もゴブリンを撒き餌にして引っ掛かったイノシシを狩れて、オヤツ的な意味でホクホクだった。


で、今日はブラウンスライムと殺り合う日である。


朝イチから、早速、スライムホイホイ初号機に向かう俺。


いつも通り装備を隠している洞穴前で身なりを整えたら、レッヅらゴー。


「よし、湧いてる湧いてる。」


木陰から覗くとスライムホイホイには、1m程の茶色いスライム。


念のため、鑑定すると……


種族:ブラウンスライム

状態:正常

体力:38/38

魔力:12/12

筋力:9

反応:5

耐久:15

持久:10


ブラウンスライムで間違いない。


「いくぜ、巌鉄の魔弾っ!」


ヒュッ……ボスッ


これまで通り手始めに投擲した拳大の石がブラウンスライムにジャストミートする。


これにより、俺の存在に気付いたブラウンスライムから反撃の火球ファイアボールが飛んでくる。


ボウゥッ


サイズは、ソフトボールサイズ。


「これは……ふんっ!」


スモールブラウンスライムの時は、正面から叩いて掻き消したが、

今回はサイズがサイズだけに念のため、かち上げる感じで、弾く方に重点を置いて対処する。


振るった鋤を通じて伝わる火球ファイアボールの重み。


重み自体の絶対値はそこまででもないが、これまでの火球ファイアボールと比べると、中身も凝縮された炎の魔力でギッシリであろう事が窺える手応えだった。


例え鋤でぶっ叩いてバラバラにしても、そのバラバラになった1つ1つがいイエロースライムが放つ火球ファイアボール相当の威力になるであろう。


「……不用心に正面から叩かなくて正解だわ。下手に炸裂させて火傷負ったりしたくないし。」


まだ、ファンタジー的な回復薬等を手に入れていない今、少しのダメージでも完治まで後を引く可能性がある。


ボウゥッ


そんな事を考えてる間に次弾の火球ファイアボールが飛んでくる。


「俺に2度と同じ技は通じんっ!」


ただ、弾けば大丈夫と分かってしまえば、そうすればいいだけである。


幸い弾いた後の火球ファイアボールは、誘導されて、また向かって来るという事もなかった。


そもそも誘導にも限界があるみたいで、進行方向に垂直の変化とかは流石に無理。


つまり、Uターンとかは出来ないので、当たるすんでの所で避けて、火球ファイアボール自体が完全に俺のラインを通り過ぎてしまえば大丈夫なのだ。


まあ、そんな達人みたいな避け方せずに、鋤で弾いて軌道を変えてしまうのが安全策なんだけどね。


とりあえず、3発目も同様に処置して、ブラウンスライムの火球ファイアボールについては、対処法が確立した。


そうなれば、お次は当然、近接戦闘となる。


まだ20mは離れているので、スモールブラウンスライムより触手の射程は延びているだろうが、いくらなんでもここまでは届かない。


安心して投石で、しっかり削らせて貰う。


で、50㎝くらいになるまでダメージを与えたら、満を持して接近だ。


「そんじゃ、参りますか~。」


継ぎ足歩行で、警戒しながら近付く俺。


そして、距離1mを切った所で、ブラウンスライムの表面が波打つ。


「……来るっ。」


ヒュンッ……ガンッ


風切り音をさせて振り下ろされるショートソート状の触手とそれを甲高い音をさせて受け止める鋤。


スモールブラウンスライムの触手より質量がある分、当たった時の衝撃は強くなっているが、

俺の筋力なら片手でも受け止められる程度の威力だ。


スピードの方は、あまり変わっていない。


「これなら、攻撃に転じても問題なさそうだな。」


俺は、スモールブラウンスライムの時と同様に、触手を鋤で払って、突きを繰り返す要領を採用した。


ガンッ……ドスッ……


ガンッ……ドスッ……


2発入れた所でブラウンスライムの動作が明らかに鈍る。


カンッ……ドゴォッ……


「フシュー……。」


3発目に放った重打ヘビーヒット突きが決まると溶けるように地面に消えるブラウンスライム。


「勝利は我が手にっ!」


勝利宣言もそこそこにステータスを確認。


ばっちりレベルアップしてる。


一瞬、喜びが湧くが、気になる事が1点。


「……ボーナスタイムもいいけど、そろそろ職業ジョブレベルが上がらないかな~。」


今、1番期待してるのはそっちの方だからね。


集中的に経験値を積むため、夏に向けて海の家合宿でもやろうかと考え始める俺であった。



ーーーーーー


主人公のステータス

名前:アルベルト=ガルシア

種族:人

性別:オス

年齢:6歳

身長:115cm

体重:21kg

出身:カルベリオ村

所属:なし

カルマ:-1

モラル:-2


Lv:67

状態:正常

体力:34/34(➕1)

魔力:9/9(➕1)

筋力:26

反応:17

耐久:17

持久:17

※( )内は、前話からの変化値


職業ジョブ:戦士Ⅰ

能力アビリティ:棒術経験値向上E、棒威力向上E、重打ヘビーヒット

技能スキル:棒術Ⅱ、投擲術Ⅱ、探索術Ⅱ

加護ギフト:なし

装備:×牛引きプラウ、麻の服、木皮の靴、(戦闘時のみ木製短冊胸当て、同背甲、同肩当て、同籠手、同肘当て、同膝当て、同すね当て)

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