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作業ゲー的異世界転生  作者: 蜜柑太郎
第1章 ホイホイ
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第57淡 対スライムその47

タッタッタッタッ……


俺は、すっかり樹の葉も落ち、寂しくなった林の中を駆ける。


今は、調整池東側のスライムホイホイ2号機に向かっている所であった。


カルベリオ村北側海岸部の探索及び経験値稼ぎも未だ継続しているが、そろそろオレンジスライムと対決してもいい頃かと考え、約2ヶ月半、その発生を待っていた。


そして、本日、冬恒例となった名目薪拾いで外出し、オレンジスライムと対峙するのである。


時間もたっぷりあるわけではないため、急いで現地に向かう俺。


走りながらも考えるのは、オレンジスライムとの戦闘について。


「どのくらいスライムの攻撃が強化されてるかが問題だな。」


先ず、オレンジスライムで気を付けなければいけないのは、炎柱フレイムピラーであろう。


スモールオレンジスライムで、俺の背丈、つまり1m程の高さまで炎が上がっていた。


また、通常攻撃においても、触手によるストレートパンチに気を付けなければならない。


いずれにしても、威力が上がるのか、それとも形態が変わるのか、そこを慎重に確かめる必要があるだろう。


俺は、いつもの樹の洞前で装備を整えると、すぐ近くのスライムホイホイへと用心深く近付く。


「……うん、居るな……。こうしてみるとオレンジグミみたいで美味しそうなんだけどな~。」


静かに覗き込んだ先には、1m程の大きさをした、半透明のオレンジ色の塊。


鑑定結果も……


種族:オレンジスライム

状態:正常

体力:32/32

魔力:9/9

筋力:8

反応:4

耐久:14

持久:9


オレンジスライムで間違いない。


「それじゃ……投げ付けますかっ!」


ビュッ


挨拶代わりの投石である。


ボスッ


当たった石は、オレンジスライムの表面を崩す。


ダメージは、通せるようだ。


ボボボボボボボゥッ


「来た来たっ!熱っつ~……。」


投石により、こちらの存在に気付いたオレンジスライムは案の定、炎柱フレイムピラーを放ってくる。


予期していた俺は、横っ飛びして地点をずらすと、回転しながら態勢を立て直し、熱気を感じつつもすぐ立姿の姿勢を取った。


ボボボボボボボゥッ


「はい、次キターー(゜∀゜ 三 ゜∀゜)っ!」


これも想定内。


横っ飛び2連チャンで避けきる事に成功する。


「3発目は、あるか…………。」


腰を落として、いつでも動ける態勢を維持しつつ様子を伺う俺。


俺の左右では、未だに炎が燃え上がっている。


オレンジスライムの炎柱フレイムピラーは、2m近くの高さにもなり、範囲も直径1mとスモールオレンジスライムとは比べ物にならない威力であった。


その代わり持続時間は若干短いようで、5秒程で消える。


「……3発目は、ないみたいだな。」


更に、2つの炎が消えても、次の炎が上がらない事から、2発が限度みたいである。


鑑定でも、魔力が1しか残っていなかったしね。


あとは、通常攻撃であるが、警戒しながら徐々に近付き、その間合いを確認してみる。


すると距離1mを切った所で、オレンジスライムの表面に小波が起こり、拳大の太さをした触手ストレートが飛んでくる。


ビュッ


俺は、スウェーしながら左斜めへのバックステップして、瞬時に1m後方に下がった。


「射程は60㎝くらいか……スピードもそこまでないから、対処は可能だな。」


伸びた触手は、俺にヒットする事なく空を切った後、オレンジスライムに収納される。


魔力が消費されてる様子は見受けられないので、これが奴の通常攻撃と見て間違いないはずだ。


そこまで判明したら、あとは倒し方の確認に移行である。


「……喰らえっ、超電磁砲レールガンっ!」


うん、そんな技持ってないから、ただの投石の続きだよ?


ドスッ……ドスッ……ドスッ


断続的に投擲される石。


的も大きい分、外れる事なく全て命中していく。


これで、十分オレンジスライムを削ったら、接近戦だ。


ダッシュ弱突きからの重打ヘビーヒットまでの定番コンボを繰り出す。


ドスッ……バシッ……バンッ……ドゴンッ


「フシュー……。」


地面に消えるオレンジスライム。


問題なく倒せた。


炎柱フレイムピラーの範囲は脅威だけど、それを見越して初動を早くさえすれば、余裕のよっちゃんだな。」


オレンジスライムも危なげなく倒せたし、このタイミングでレベルも上がって、万々歳。


結局、今期はコボルトと遭遇出来なかったのは、残念だったが、

海岸部の開拓とこのスライムホイホイで、割と充実した生活が出来ていると言えよう。


「っと時間も勿体無いし、さっさと海辺周りの探索にいかないとな。」


相変わらず、感慨に浸る間もなく経験値稼ぎに勤しむ俺であった。



ーーーーーー


主人公のステータス

名前:アルベルト=ガルシア

種族:人

性別:オス

年齢:4歳

身長:108cm

体重:18kg

出身地:カルベリオ村

所属:なし

カルマ:-1

モラル:-2


Lv:57

状態:正常

体力:29/29(➕1)

魔力:7/7

筋力:22

反応:16

耐久:16

持久:16

※( )内は、前話からの変化値


職業ジョブ:戦士Ⅰ

能力アビリティ:棒術経験値向上E、棒威力向上E、重打ヘビーヒット

技能スキル:棒術Ⅰ、投擲術Ⅱ、探索術Ⅰ

加護ギフト:なし

装備:×牛引きプラウ、麻の服、木皮の靴、(戦闘時のみ木製短冊胸当て、同背甲、同肩当て、同籠手、同肘当て、同膝当て、同すね当て)

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