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作業ゲー的異世界転生  作者: 蜜柑太郎
第1章 ホイホイ
53/466

第53淡 対シースラッグその1

「せいっ!」


バンッ


鋤を鋭く打ち下ろす俺。


喰らった方は、ダメージが通った影響か、グググッといった様子で身体を震わせ動作を鈍らせている。


今、俺が相手にしているのは、エビルシースラッグ。


ヌメヌメとしたナメクジみたいなやつで、体長や体色は個体により様々だが、

平均すると50㎝くらいの大きさで、青や緑、赤に黄色の斑点が付いていたりと大抵カラフルな色をしている。


うん、簡単にいうと大きなウミウシだね。


海辺をしっかり足を使って探索するようになり早くも1ヶ月半。


その間、火祭りや牛追い祭りを挟みつつ、こういった海辺で遭遇する魔物モンスターとの戦闘も行っていた。


海辺には、エビルシースラッグ以外にも、エビルクラブ…所謂カニ系やエビルゼリーフィッシュ…所謂クラゲ系の魔物モンスターもちょろちょろ居る。


そういう魔物モンスター達については、カルロス爺さん曰く

「海辺の魔物モンスターは、軟体か硬体の2極じゃ。いずれにしても、斬撃耐性がある奴が多いの特徴じゃな。

また、特殊な攻撃は、水系中心じゃが、たまに毒攻撃をしてくるのが居るから気を付けなきゃならん。

あとは、まあ、この辺の浜に出てくるようなのは、大した事ないのばっかりじゃが……水の中に入ったら、スピードやら強化されてなかなか侮れんからの。」

との事。


確かにこのエビルシースラッグとやり合った感じ、体表面が滑るし、ブヨブヨしついて斬り付け難そうであるし、

水の中では地上と違ってスイスイと動いているのを遠目に見た事がある。


ステータスからしても早い動きなので、水棲の魔物モンスターは、数値の水補正があるのかも。


まあ、俺は打撃系だから問題なくダメージ通せてるし、水の中には入る気はないけどね。


とりあえず、厄介なのは、毒攻撃だろうが、今の所、この辺に出てくる魔物モンスターにその能力はなさそうである。


警戒しつつも、容赦なく連続攻撃を加えていた。


軟体のエビルシースラッグやエビルゼリーフィッシュの倒し方は、スライムに近い感じで、

投石で削って、あとは、叩くだけだ。


硬体のエビルクラブの方も投石は効果薄そうであるが、鋤によるダメージは通るのでガンガン叩いて倒していた。


エビルシースラッグは、反撃らしい反撃はしてこないし、エビルクラブは、ハサミさえ気を付けてれば問題ない。


ちなみに今戦っているエビルシースラッグのステータスは……


種族:エビルシースラッグ

状態:正常

体力:22/22

魔力:0/0 

筋力:5

反応:3

耐久:14

持久:5

こんな感じで特筆するのは体力&耐久くらい。


初めて戦った時の俺の感想は、

「動きもトロいし、相手としては楽勝だけど……経験値も大した事なさそうだな~。」

だった。


しかし、浜辺の所々にある磯に行くと、毎回とは言わないが結構な頻度で遭遇するから、有り難く経験値稼ぎの足しにしている。


重打ヘビーヒットっ!」


ドゴンッ


「ウジュー……。」


俺の重打ヘビーヒットが決まると体液が身体中から染み出して息絶えるエビルシースラッグ。


残るのはヌメヌメとした皮のみ。


乾燥させたら、おやつ感覚の干物になるらしいが、これだけ見るとあまり食べたいと思えない。


「……うしっ!……おっ、レベルも上がったか。経験値は大した事なくても、まあまあの頻度で魔物モンスターとエンカウント出来てるもんな。」


ふと考えてみれば、こういうのがうようよ居る海辺、漁師を除けば村人もあまり立ち寄らない。


まして、子供達だけで海に行ったりする事はない。


普通の生物であれば問題ないが、魔物モンスター化した海の生物が不意に出てくるのだから、一歩間違えば、死の可能性だってある、当然だ。


転生前の世界のようにのんびり家族が遊ぶ光景は、少なくともカルベリオ村では見られない。


異世界の厳しい部分を垣間見た今日この頃であった。



ーーーーーー


主人公のステータス

名前:アルベルト=ガルシア

種族:人

性別:オス

年齢:4歳

身長:105cm

体重:17kg

出身地:カルベリオ村

所属:なし

カルマ:-1

モラル:-2


Lv:53

状態:正常

体力:28/28

魔力:7/7

筋力:22(➕1)

反応:15

耐久:15

持久:15

※( )内は、前話からの変化値


職業ジョブ:戦士Ⅰ

能力アビリティ:棒術経験値向上E、棒威力向上E、重打ヘビーヒット

技能スキル:棒術Ⅰ、投擲術Ⅰ、探索術Ⅰ

加護ギフト:なし

装備:×牛引きプラウ、麻の服、木皮の靴、(戦闘時のみ木製短冊胸当て、同背甲、同肩当て、同籠手、同肘当て、同膝当て、同すね当て)

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