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作業ゲー的異世界転生  作者: 蜜柑太郎
第1章 ホイホイ
39/466

第39淡 対スライムその35

「いよいよか……。」


今日は、待ちに待った森の探索だ。


経路を選定してから、更に10日ちょっとが経過していた。


それというのも、視界の悪い林内に入るにあたって、防御面で不安があるため、装備を整えていたからである。


冬場であれば、布製の服にしても、もう2~3枚は多いが、夏も盛りの現在、着ているのは、薄手の麻服のみ。


足元も木皮の靴なので、尖った石等が踏み出した先にあれば危うい。


ただ、素人がそう仰々しい物を作れるわけもなく、短冊状にした厚めの樹の皮を数珠繋ぎしたものが基本になった。


金属製ではないが、ラメラーアーマーという薄片を繋ぎ合わせて作られた鎧をイメージして作ったものだ。


また、3歳児という年齢を考えて、身体の成長に合わせて短冊を追加すればサイズアップ出来るようにしている。


うん、俺は、でっかく育つ予定だからね。


で、当初は、胸当てだけの予定だったのが調子に乗って、籠手、肘当て、膝当て、すね当てという感じでほぼぼぼフル装備に……。


今後、必要により背甲や肩当てなんかも作る予定だったりもする。


加えて、戸板を足形にくり貫いて靴底にくくりつけれるようにしたシューズカバーも製作。


総じて、製作日数は、それなりにかかったが見た目的にも割とましになったと思う。


……自己満でしかないけどさ。


そんなわけで、先ずはこの装備に着替えなければならない。


流石に家には、置いとけないからね。


「……よし、行くか♪」


俺は、調整池に向かうと、樹の洞から装備を取り出し、探索の準備を完了させる。


そしたら、装備の最終点検だ。


「森の中にゃ、果たしてイエロースライム以上の魔物モンスターが居るかどうか……。」


とりあえず、イエロースライムを相手として、思い通りの動きが出来るのか確認するのである。


ボゥゥッ……ボゥゥッ……


俺が身を晒すと2発連続で火球ファイアボールを撃ってくるイエロースライム。


「ハイッ!……ハイッ!」


バスッ……バスッ……


難なく鋤を振るって火球ファイアボールの軌道を逸らして防御。


俺は、木製短冊アーマーに動作を妨げるような引っ掛かりがない事を確認して、歩を進める。


そこからは、弱突き→弱振り下ろし→中横振り→振り下ろしの重打ヘビーヒットのコンボだ。


歩みを一気に加速して、鋤をぶちかます。


ドスッ……バスッ……ドカンッ……ドゴンッ


「フシュー……。」


「う~ん、良い感じ♪」


コンボの終わりと同時に地面に消えるイエロースライム。


綺麗にコンボが決まって俺もご満悦であった。


「……おっ、レベルも上がって、幸先良いね。」


そして、喜びも束の間、一息入れたら、さあ出発だ。


まずは、調整池から北上して海を目指す予定である。


俺は、若干、緊張しつつも林内に入っていく。


「……へ~、人の手が入ってるからか、結構中は明るいな。」


村の直近の林は、昔からある程度、人の手が入り、日々の薪取りや、木の実の採取なんかもされている。


その林の中でも、進んでるのは、人が入っていない森との際辺りだけどね。


俺は、濃い森を右手に眺めながらも、サクサク前進。


ちなみに歩幅が小さい分、俺の普段の移動速度は時速2㎞程。


慎重に進んだので2割の速度減。


更に林内で樹を避けながらという事で更に2割の速度減


これにより、今の移動速度は時速1.3㎞くらいだ。


「ありゃりゃ、拍子抜けだな……浜まで着いちゃったよ。」


そして、調整池から浜まで約2㎞しかないため、2時間もかからず海に到達してしまう。


林が開けて、眼前に砂浜が広がり、その先には海が波音を聞かせてくれていた。


「まあ、そりゃそうか~。そう簡単に魔物モンスターやらに遭遇してたら、村人もおちおち林に入ってられないだろうしね。」


少し残念だったが、気落ちしていても仕方ないので、生活魔法で水分補給した後、地図の記載に移行する俺。


前までの自作地図は……



※1 □:カルベリオ村、牧:牧場、畑:田、浜:海岸、池:調整池、林:人の手が入ってる森、?は自作地図上では空白。

※2 1マス約1㎞四方


海海海海?????

海海海海?????

海海浜林林林???

浜浜牧畑□林森??

森森牧畑丘池森??

??森丘山丘???

???山山山???



こんな感じだったけど、今回、直接視認出来たのが……



海海海海海海海海海

海海海浜浜浜海海海

海海浜林林林浜海海

浜浜牧畑□林森浜浜

森森牧畑丘池森??

??森丘山丘???

???山山山???

     ⬆



池から⬆の列を北向に通ってこんな感じ。


午後以降は、もう1列東側を南下する予定である。


「経験値を稼ぐのもいいけど、こういうのもコンプリート要素的で、ワクワクするね。」


地図を描き込む内に、俺の中に言い知れぬ欲求が生まれてくる。


まだ見ぬ地域を踏破して地図の空白地を埋めていきたいという……。


今回の探索でマッピングに目覚め、楽しみ始める俺であった。



ーーーーーー


主人公のステータス

名前:アルベルト=ガルシア

種族:人

性別:オス

年齢:3歳

身長:97cm

体重:15kg

出身地:カルベリオ村

所属:なし

カルマ:-1

モラル:-2


Lv:39

状態:正常

体力:25/25(➕1)

魔力:5/5

筋力:19

反応:13

耐久:13

持久:13

※( )内は、前話からの変化値


職業ジョブ:戦士Ⅰ

能力アビリティ:棒術経験値向上E、棒威力向上E、重打ヘビーヒット

技能スキル:棒術Ⅰ、投擲術Ⅰ

加護ギフト:なし

装備:×牛引きプラウ、麻の服、木皮の靴

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