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作業ゲー的異世界転生  作者: 蜜柑太郎
第1章 ホイホイ
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第25淡 対スライムその21

「そういうもんなんだ?」


「そういうもんなんじゃ。」


俺は今、カルロス爺さんの所に来ていた。


目的は、先ずステータスの伸びの鈍化について知るためである。


あとは魔法への対処法辺りの細かい所。


もちろん、いくら酔いどれ相手でも、いきなり全部を聞こうとすると怪しまれるので、逐次3歳児的なあどけなさを残した質問をしつつ、

そこで得た断片的な情報を繋ぎ合わせる感じだ。


そのため、全部の情報を揃えるのに3日もかかってしまった。


それによると、職業ジョブレベルが上がる寸前辺りにステータスが良く伸びるものらしい。


本当かどうか知らないが、なんでもその頃が最も神の祝福を受けられるそうだ。


頑張ったで賞的なもんかな?


ただ、加護を授かったりすると、その限りではなくいつでもステータスが伸びまくるみたい。


……俺も加護、欲しぃ~。


ちなみにこのカルベリオ村の大人達は、ほとんどが職業ジョブレベルⅠで、

ほんの数人、Ⅱに達している者が居る程度なので、一応俺は、基本レベル的にも職業ジョブレベル的にも、既に普通の村人以上の強さになっているはずである。


魔法への対処法はというと、金属系の武具で遮断してしまうか、跳ね返すかが基本らしい。


ただ、属性によっては金属系の武具では防げない魔法もあるので、その場合は避けるしかない。


魔法武具とかロマンあるんだけど、それだけにお値段の方もお高いみたいだし……。


また、防護壁を作ったりする魔法もあるらしいが、専門職でないと使用は難しい事もあり、現実的に俺が採れる対処法は、これまでと変わらなそうだ。


「ん~、情報としての価値はあるけど、良い情報はなかったな~。」


少しガッカリしながらも、当面の疑問は解決出来たので教会を後にして調整池に向かう俺。


そろそろスモールイエロースライムが湧いているはずだ。


「……しばらくは、地道に基本レベル上げと、職業ジョブレベル上げに影響しそうな能力アビリティやら技能スキルを鍛練してく感じだな~。」


そして、スライム溜まりの前まで到着すると、おもむろに石を拾って、既に発生していたスモールイエロースライムに投擲。


バスッ


スモールイエロースライムに投石が当たる。


ボゥッ!


「来た来た、代打の切り札フルスイーングッ!!」


スモールイエロースライムは、こちらの存在に気付くと、反撃の火球ファイアボールを飛ばしてくるので、スコップを野球のバットの要領で振るって掻き散らす。


「もう一丁、来ぉ~い。

ピッチャーびびってる、ヘイヘイヘイ♪」


俺がスコップを頭上でグルグル回しながら挑発してると、しばしのロードタイムの後に2発目の火球ファイアボールが飛来。


「1本足打法……ふんっ!」


1発目と同じ要領で難なく2発目も無効化。


こうなると、以降は、ずっと俺のターンだ。


投石もそこそこに突撃をかけ、重打ヘビーヒットで一気に勝負を決める。


ドガンッ


「ジャストミートッ!」


両腕を通して直接伝わってくる手応えに思わず独り叫んでしまう俺。


木霊する声に応える者は無論いない。


……さ、寂しくない。絶対に寂しくなんてないんだからねっ!


……ヒュー……


風の音だけが通り過ぎる。


と、とりあえず、レベルは上がったみたいだから、そっちに気持ちを切り替えよう……。


「3匹で1つレベルアップという事は、次のレベルアップは4~5匹でって感じかな。

明鏡止水の心で、気長にやるか~。」


1日に生まれるスモールイエロースライムの数は1匹だけだ。


であるからして、4匹倒すのであれば4日必要。


自然と気長にやる感じになる。


この世界についてまだまだ勉強が足りない中、焦ってレベルアップしても、何処かで落とし穴がハマりそうな事を考えれば、そう悪くはない選択だと思う。


何はともあれ、まだそこまで身を危険に晒している感覚もないので、気楽なカルベリオ村ライフを楽しもうと思う俺であった。



ーーーーーー


主人公のステータス

名前:アルベルト=ガルシア

種族:人

性別:オス

年齢:3歳

身長:96cm

体重:15kg

出身地:カルベリオ村

所属:なし

カルマ:-1

モラル:-2


Lv:25

状態:正常

体力:21/21

魔力:3/3

筋力:16

反応:11

耐久:12(➕1)

持久:11

※( )内は、前話からの変化値


職業ジョブ:戦士Ⅰ

能力アビリティ:棒術経験値向上E、棒威力向上E、重打ヘビーヒット

技能スキル:棒術Ⅰ、投擲術Ⅰ

加護ギフト:なし

装備:溝堀りスコップ、麻の服、木皮の靴

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