第35話 雨の龍皇 誕生
チーッス!(大抵クラスの中心人物になりがちなサッカー部の男子風挨拶)
改めましてこんにちは、良い週末でしたでしょうか?僕は家を出てないのでいつも通りの週末でした。
本編どぞ!
人間種族の統一を目指し、領内秩序を守り、対他種族情勢の全権を司る、言わば『脳にして武器』。
無駄に難しく言うと、自警軍とは、そういうものである。
その自警軍直属の2つの特殊戦闘部隊『宵・暁隊』。
治安維持や地域的なお悩み解決を行なっているのは、言わば普通の自警官。
それとは一線を画す、その2つの二大勢力部隊の、それぞれ隊長を務めるのが。
暁隊隊長、『桜剣』こと、桜坂紀伊。
宵隊隊長、『柊拳』こと、柊傘音。
彼女ら率いる特殊戦闘部隊が、他種族との戦争時、兵士として世界各地に派遣される。
龍皇フロガに頼りきり、と囁かれていた自警軍ではあるものの、事実、フロガは自警軍の指示など聞かず独断で動いていたため、その帳尻合わせや尻拭いを見事にこなしてきたのは、龍皇のいない宵・暁隊であった。
このことから、龍皇メインで戦争を進めるという事実は揺らがないものの、その2つの部隊が多くの戦争で活躍してきただけの実力があるとわかる。
その2人の奇特な少女の1人、柊傘音が、今。
目の前に──
「ほら、余所見しないで」
血潮が舞う。
歩法が独特なのだろうか?正直、この短時間では理解しきれないが、ともかく。
動きが、速い──というより、気持ち悪いほどにスムーズである。
滑らかなその動きは、あらゆる抵抗を無視しているようで、結果的にそのフットワークに翻弄された俺は、無様にもゾンビ映画に出てきそうな見た目ほどにボコボコにされた。
何よりも拳が速い。
何年も稽古をつけてもらったレプトスの拳とは全く違う。
レプトスはノーモーションからの、まるで不意打ちのような拳だった。
比べて、傘音のストレートは、「歯ぁ食いしばれ」とでも言わんばかりに、肘を引き、溜めてから打ち出している。
が、避けられない。
「さっきの威勢はどこ行っちゃったの?ランくん。戦う前から傷だらけだったっていうのは、負けた言い訳にはならないよ?」
「質問ッ……ぶふっうっ、……するなっら、喋らせ……ろよぉっ!」
もう立っているというか崩れ落ちる前に拳で突き上げられて無理やり立たされている状態の俺に対して、傘音は余裕の表情で、俺に話しかけながら拳を雨のごとく降らせる。
アマルティアを助けにきて、そして先ほど目が覚めたアマルティアを見て。
一気にやる気が出た俺ではあったけれど、精神論で傘音は倒せそうにない。
言い訳にはならないと傘音は言うが、島崎にやられた全身の傷は明らかに不利にはたらいてる。
殴られるたび、島崎の矢に貫かれた肩や太ももの穴が血を吹き出して笑い出す。
「やめろ人間!それ以上ランを傷つけるなっ!!……ラン!もういい!やめてくれ!」
アマルティアは叫び続けている。
ここで、はいそうですかと言えないのは自明の理だが、大丈夫倒すから安心しとけとも言えないのが現状。
「ラン……何をそこまでして……。くっ、今助ける、助けるから!」
「馬鹿かティア……俺がお前を助けに来たんだっての……」
「龍皇候補の君はおとなしく鎖に繋がれてていいけど、ランくん。君はそろそろ強がるにも限界が来てるでしょ?」
アマルティアに、助けるとまで言われてしまった。
それほどに今の俺はやられっぱなしだし、勝ち目が到底見えてこない。
正直、戦う以外にも、他の方法というのも考えていた。
これは傘音に限らず、紀伊ちゃんと相対したときにも思いついたのだが、『俺が千葉蘭であることを明かす』、という作戦だ。
この姿で言っても信じてもらえねぇわな、と思ってもいたが、前回のラブコメ世界での思い出話を詳しく話せば、否が応でも俺が千葉蘭であると、2人は信じるだろう。
ましてや優しい2人だ。ゴブリンと人間という種族の壁があっても、受け入れてくれるに違いない。
そうすれば、この争いをどうにか、良い形で収めることもできたのかもしれない。
が、やはり。
今の彼女らには、今の彼女らにしかない立ち位置がある。
それは隊長という役割だけでなく、部下や仲間、友人や恩人といった様々な、新たな関係がこの世界で構築されているのだ。
それは俺も同じで、アマルティアやレプトスにアグノス。パトリダの皆がいて、帰る場所がある。
そんな中、俺が紀伊ちゃん、傘音と和解して、パトリダに連れ帰って来たら?
人間であるアマルティアが王宮に来る前にどんな扱いを受けていたのか考えれば、答えは簡単だ。
絆どうこうで解決できるほどではない。彼女たちも、俺も、辛い思いをするし、そこから抜け出すのは不可能だろう。
では逆に俺がパトリダを出て、紀伊ちゃんや傘音と共に人間領で暮らす?
そんな馬鹿な。じゃあ何のためにこの人間領に来たんだ。
アマルティアをパトリダに連れ帰るためだろう。いきなりアマルティアやパトリダの皆との関係を切って人間領で暮らしますだなんて、ありえないにもほどがある。
先ほどの、2人をパトリダに連れ帰るでも、それは同じことが言える。今ある、周りとの関係を断つのは容易なことではないし、正しいことですらない。
しかも、俺が人間領で暮らすというのが無理な理由はもう1つ。
ここ、自警軍の本部、警軍本局に来る途中、人間領にもかかわらず様々な種族を見かけた。
というのも、ここ人間領には、人間以外の種族が暮らしてもよいとされる、多種族居住区が存在する。
何ともグローバルでいいとは思うのだが。
──一人として、ゴブリンは見かけなかった。
そう。いくら他種族との共存がある程度実現されているとしても、それでもやはりゴブリンは別。
あくまで我々ゴブリンは、怪物でしかないのだ。
そんな俺らと人間である紀伊ちゃんや傘音とが、この世界で相容れるわけがない。
だから、ここで俺が千葉蘭であることを明かしても、いい方向には進まない。
お互いに、捨てられない仲間がいて、捨て置けない故郷がある。
種族の壁の大きさだけではないのだ。
ならばこそ、ここは。
「戦うしか、ねぇだろ……っ!」
ナイフを握る右手に力を込める。無論、全身が千切れるように痛い。
元来、我慢強いタイプでもないので、ただただがむしゃらに無理をする。
「いいねぇ、もうちょっと頑張れそうだね」
距離が詰まる。態勢の低い俺を見下ろしつつ、傘音は拳を俺の顎下から突き上げる。
俺は力比べが得意ではない。正面からの押し引きにはめっぽう弱い。
だからこそ、側面から。
「……ふッ」
ことごとく、傘音の拳を、横から叩いて、軌道をずらす。
前は見ていない。ただ迫り来る足や拳のみに目を見開く。
後ろに下がれば、勝ち目はない。むしろ前に進む勢いでなければ、活路は見いだせない。
膝が来る、ナイフを突き立てる。それを見て傘音は膝を伸ばしてつま先で俺の腹を突く。
その足首を左手で掴む。俺の体ごと回転させ、足をひねって転ばせる……つもりが、全く傘音の体幹がブレない。
すぐさま肉薄した拳が俺の顎を、脳を揺らす。
眩む視界と意識を振り払って、傘音の手首に刃を通す。
何分も、同じことが続く。
傘音が攻撃を仕掛け、俺が対処し、失敗し、傘音の重い一撃を喰らい、その終わりに手首や足首をナイフで切って離脱する。この繰り返し。
全身がだるくてしょうがない俺に対して、傘音は余裕の表情ではあるが、そろそろ満足に手足に力が入らなくなっているはずだ。
筋を傷つけ続けたためだろう、拳をうまく握れないらしい。
レプトスから散々言われたが、盗賊の技術は戦闘向きではない。その場で生き残り、確実に退避する方が正しい。
今かろうじて握っているこの亜水晶石のナイフも、あくまで“護身用”であって戦闘用ではない。
致命傷を負わせる技術は身につけていない。
「でも……」
冷え切った床を蹴る。
敵を倒しうる技術は身につけていなくとも、それに繋がる技術は会得している。
相手の隙をつくのは、盗賊の基本だ。バレバレで盗んだって仕方がない。
俺は一気に加速して、傘音との距離を詰め──
「ぶひゃあっ」
──転んだ。
ナイフを離す。カランカランと音を立てて床を滑るナイフ。
受け身もまともに取れず、不恰好に転がる俺。
苦笑いで近づき、拳を構える傘音。
──引っかかった。
「……んがッ!」
接近してきた傘音の片足を掴み、しがみつく。そのままもう片方の足を蹴り払って転ばせる。
これは成功した。先ほど丁度いい位置に“転がしておいた”ナイフを手に取り、傘音の膝の裏に刃を突き立てる。
膝上まであるスパッツに血が滲む。
俺だって好きでやってるわけじゃない。心が痛む。
が、仕方がない。殺すわけではないのだ。一時的に無力化できれば十分。
俺は続けてアキレス腱を切断しようと、ナイフを握り直した。
直後、うつ伏せに倒れている傘音の裏拳が、俺のこめかみを砕くように直撃した。
思わず崩した態勢を見逃さなかった傘音は、すぐに足にしがみつく俺を振り払い、1秒ほど溜めた拳を俺の鼻に叩きつけた。
一気に部屋の隅まで飛ばされる。後頭部を壁にぶつけて、吐き気を催す。
ゆっくり立ち上がった傘音が、俺を見下ろす。
「痛ったいなぁ……右足がうまく曲がらないよ……僕だって女の子なんだから優しくして欲しかったなぁ」
「よく言うぜまったく……ごはッ……」
「もう喋れないでしょ」
「うるせっての……っ!」
地味に反撃し続けたのが功を奏したのか、傘音も若干疲れ始めている様子だ。
まぁ、あくまで“若干”だが。
血に染まったスパッツの裾を引っ張る傘音が、指を鳴らす。
「やけにねばるようだけど、もう終わりだね、現実的に考えても。僕は誰かを殺しちゃうのあんまし好きじゃないんだけど、“上”からの言いつけ守らないと後々面倒だし」
「やってみろよ……」
もう体が1ミリも動かない。
強がるくらいしかできることがない。なんともみっともないが、それほどにこの世界の傘音は強かった。
「やめろ女!……くそ!鎖が邪魔だ!ラン!お前は私が守るから!今助ける!」
「恥ずかしいからやめてくれ……ティア……。俺が助けに来たって言ってるだろ……」
「ランが思うほど私は“弱くない”!これ以上無理するな!」
「うるせぇってんだよ……もうちょいだけ見てろ……よっ…!」
立とうとする。が、無論体は軋むのみで、一向に格好がつかない。
自警軍の制服の襟を正した傘音が、指ぬきグローブをはめ直して、俺の前に立つ。
「じゃあね、ランくん」
振り下ろされる拳。
眼前に迫るそれを見て、一気に視界が広くなる。
死の直前、見える世界は美しいのだろうか。それともどこよりも汚れて見えるのだろうか。
今がその死の直前とやらならば、少なくとも。
俺の今見てる世界は──“蒼く”美しい。
「ッなぁっ!?」
顔を歪ませ、傘音が俺の視界から消える。
突如現れた“それ”は、この地下深くの狭い隠し部屋を、蒼い光で照らし、涼しく、どこか心地よい突風を巻き起こした。
風に流されつつ、ズルズルと床を転がる俺。
なんとか立っている傘音。
その目の前で。
「──お前なのか……?」
鎖に繋がれたアマルティアが、その宙に浮く“蒼い球体”を見つめてそう言った。
直後、急に青ざめた傘音が、吹き荒れる突風の中、アマルティアに向かって走り出す。
「孵化するの!?……今!?」
傘音は、なんの加護のスキルだろうか、わからないが、右の拳に光の粒を収束させながら、アマルティアに飛びかかった。
が、しかし。
「──邪魔ダ」
どこからともなく響いた声と同時、傘音は真横の壁に叩きつけられた。
「何ヲ望ム」
「……え?」
「オマエハ私ノ加護ヲ手二入レテ、何ヲ望ム?」
アマルティアの顔の近くに移動した蒼い球体から、脳に響くような声がする。
力強い、声がする。
「世界ヲ統ベル、圧倒的ナ力カ?永キ時を生キル、人智ヲ超エタ命カ?」
「力……命……」
アマルティアは下を向く。
「大切ナ者ヲ守レル強サ、カ?」
「……それも、欲しいのかもしれない」
「……ソウカ」
「──でも」
アマルティアは笑う。
恥ずかしそうに、誇らしそうに。
いつものアマルティアらしく、笑う。
「何も、いらない。これ以上、何も求めない」
「龍ノ力スラモ?」
「ああ。何せ、今以上に幸せな日々は他にない。私の居場所があって、ランがいて、アグノスがいて。私を仲間と、家族と呼んでくれる人がいるのだ。……これ以上、何を望むというのだ?──“龍”よ」
「……ソレガ答エ、カ?」
いつの間にか千切れ落ちた鎖から解放されたアマルティアは、大げさなまでに頷く。
吹き荒れる突風、揺れるアマルティアの蒼い長髪と、その表情は、とても、とても綺麗に見えた。
「ああ。だから、わざわざ私を選んでくれたのは光栄だが、他をあたってくれ。龍の力を欲する者は他にも沢山いるはずだろう」
「………」
「“人間”が、“人間を超えた力”を手に入れるのには、まだ早い……そうだろう?」
「──ナラバコソ、我ガ加護ハ、オマエニコソ相応シイ」
光を増す。
目が痛いほどの“蒼”が、部屋を、人間領を、世界を、照らす。
風も強まる。竜巻に近い現象が、狭い部屋で起こりつつあるほどに、蒼い風は吹き荒れる。
「──“人ナラザル人間”ヨ。世界ハ、運命ハ、オマエヲ選ンダ」
「い、いや、だから私は力なんて……!」
「案ズルナ、イズレ、コノ加護ハ、オマエヲ救イ、オマエノ大切ナ者ヲ守ル。適格者ハ世界ニタダ1人。ソノ想イ、ユメユメ忘レルナ……!」
声が反響した、刹那。
──蒼い鱗。巨大な顎に、美しい両翼。
まるで“別世界”から現れたように、その蒼い球体から、“蒼い龍”が姿を現した。
部屋が崩れ落ちる。
蒼き龍がその大きな口を開き、天井に向けて、何かを放つ。
一瞬の輝きの直後、“空が見えた”。
この地下奥深くから、地上まで、一瞬で穴を開けたらしい。
久しく浴びる日光に、傷口が痛み出す。
随分と解放的になった中、翼を広げた龍は、何も言わず、ただアマルティアを一瞥して、そして飛び立った。
「……何だったんだ……今の」
「ラン!無事か!?」
顔だけあげて呟く俺に、アマルティアが走り寄る。
アマルティアに抱き抱えられて、恥ずかしさを覚えながら。
「とりあえず地上に出よう……あの人間の女の子は……そのままでも助けが来るだろ。とりあえず地上でアグノスとピズマとコインの双子を待とう」
「わかった。少し揺れるが、我慢してくれ」
言うが早いか、アマルティアは、先ほど龍が開けた地上まで続く大穴の瓦礫を飛び移って登り出す。
「おわあわっ!落ちる!?」
「大丈夫だ、ラン。さっきも言ったが、私はお前が思うほど“弱くない”」
驚くほどに、ぴょんぴょんと壁を蹴っていくアマルティア。ゴブリン1匹抱えてるとは思えない。
見る限り、アマルティアに変化はない。
絶対、どう考えてもさっきのは龍だ。
龍とアマルティアが何か話していたが、その後のアマルティアは特別強そうだったり、翼が生えたりしてるわけでもない。
まぁ前龍皇のフロガも、普通のムキムキのおじいちゃんだったし。見た目は人間のままなのか。
──そっか。多分、もうアマルティアは、龍皇なんだよなぁ。
遠く離れた存在になってしまった気がして、何となく寂しく感じた。
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地上に出た。広場はもちろん騒然としていて、人々は口々に「龍を見た」と叫び散らしていた。
広場にはすでにコインの双子とピズマがいた。
3人が俺たちを見つけた直後、ピズマの回復神法で傷が全快した。ありがたい。
「無事でしたか!!ラン様!アマルティア様!」
「助けに行ったはずの相手に抱えられながら出て来るとか、ダサすぎ」
「おいこらアリステラ何か言ったか」
「ともかく、アマルティアくんもランくんも無事でよかった」
アリステラの頭を撫でながらそう言ったデクシアが、キョロキョロと周りを見渡す。
「アグノスは?」
「デクシアもしらねぇのか……まだ地下にいるってことか?無事だといいけど」
「おそらく無事でしょう。問題はアグノスを待つ時間があるかどうかですが」
見渡して見ても、人間の兵士はどこにもいない。
市民が恐ろしそうにこちらを見ているだけだ。
すると。
「ぎゃぁぁあああっ!!!」
完全に崩れ落ちた警軍本局から、叫びながらアグノスが飛び出してきた。
「ど、どうした!?」
「紀伊が道端で拾った剣を持って襲ってきたんだ!!ひどい!!」
振り返ると、瓦礫の上にニヤニヤしながら立つ紀伊ちゃんの姿があった。
「あ、ゴブリンのランくん!アマルティアくんも!?ってことは傘音っち死んじゃったの……⁉︎」
俺とアマルティアを見るに、顔が青ざめ、膝から崩れ落ちる紀伊ちゃん。俺は声を張る。
「いいや、むしろ殺されそうになったくらいだ!その子は今あそこの大穴の底で意識を失ってる」
「なんてこった!」
瓦礫の山を駆け下りた紀伊ちゃんは、迷わず大穴に飛び降りた。
「それよりラン様、どうやってアマルティア様を?それと龍が現れたという話ですが……」
「ピズマこそあのでかいゴーレム倒したのか?」
「龍がいたってことは龍皇が誕生したってことでしょ?アマルティアくん、君は今、龍皇なのかい?」
「にぃ、そんなことよりもっと頭撫でて」
「私は……龍皇……なのか?」
一気に騒がしくなった俺たち。
そこに一喝。
「うるせぇぞお前ら。お話はパトリダに帰ってからにしやがれ──ひゃはは」
広場中心の噴水の上に立っていたのは今までどこで何してたのか謎だったレプトス。
「レプトス!?」
「さっさと帰るぞ。“待たせてる”んだからな、ひゃはは」
「待たせてるって、一体……」
直後、暗くなったと思ったら、太陽の逆光を浴びて広場に舞い降りたのは、一体の蒼い龍だった。
いつも通りニヤニヤしながら、レプトスが一言。
「──背中に乗せてくれるってよ、ひゃはは」
……まじで何者だよ、レプトス……。
ありがとうございました!
ついに、次代龍皇が誕生しました。
先代の龍皇を殺したラン(本当はレプトス)と、現龍皇のアマルティアのコンビ。
この2人がこの世界をどのように変えていくのでしょうか。




