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ライトノベルじゃあるまいし  作者: ASK
第零章【日常】
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第2話ーー最後の日 後編ーー

少し短いです、すみません。


※書式を修正しました。


 画面の中の女の子を擦ると、とても素晴らしい声が聴けるゲームアプリやら、RPG系育成ゲームだとか。これまでにも、余りある時間を使って遊びに興じてきた。


 結局、飽きるものだ。新鮮さを失ったものに再度感動できるほどの風流的情緒の心は持ち合わせていない。


 行き着いたのは、読書。


 ……カッコつけました。ラノベしか読めません。


 数枚の挿絵や表紙から、シーンを自ら想像し、脳内に創造するというのは、やはり本の魅力だろう。


 ラノベは好きだ。ご都合主義で、身勝手で、決まりきったテンプレートを擦り切れるほど繰り返していて。

 だからこそ期待を裏切らない。


 ある種、飽和状態じゃないかとさえ思われるラノベ業界に苦言を呈したいわけではない。


 芸術に飽和なんてないだろうしな。


 数あるゲームやアニメに飽きた俺が未だにラノベは好きだと思える理由はよくわからないが、まあ普通に合うんだろう、俺に。


 さぁて今日はなにを読もうか、なんて考えていたが、そこでふと思い出す。そういや、親は何故まだ帰ってきてないんだ?



「雨でも降って雨宿りでもしてんのか?」



 親の身に何かあったら破滅の一途を辿る他ない。


 無論、1人では生きていけないから。齧るスネが無いと困る。


 俺の部屋はカーテンも閉めきっているので、外の様子がわからない。とりあえず、外の様子を見てみることにした。


 しゃーん!!と、カーテンを盛大に開けると、そこに見えたものは。


 ──晴れ。快晴。なのだが。ベランダに、見たこともないアンテナのようなものが設置さされている。



「こんなのあったか?」



 無論、見覚えがない。我が家の、アンテナ機器が必要となるモノは、すべて健在だ。俺が言うのだから本当さ。


 特に新しいアンテナを付ける必要なんてなかったはずだが……何に使うんだ?これ。


 まぁ、どうでもいい(これが口癖になりつつある)。


 俺は俺のできること(娯楽)をしようじゃあないか。


 一言にラノベと言っても、やはりジャンルは沢山存在する。


 その中でも俺が好きなのは、やはり、ラブコメ、ファンタジー、冒険もの、全部言っててもキリがないから、まぁこのあたりだ。


 もう、予測できてしまうような展開でも、俺はラノベなら楽しめる。期待に応えてくれることに不満なんてありゃしないさ。


 この後、こうなってほしいな、って思ったら大体その展開になるというのは、つまらないと感じる人も少なからずいるだろうけれど、俺は好きだ。たまらん。


 可愛い女の子たちに囲まれて、モテモテなのも羨ましいし、特別な力を手に入れて、黒炎龍とかそんなのを討伐する!みたいな展開も憧れる。


 テンプレートとして確立したということは、やはり人気のある展開、というわけだ。それにハズレはない。


 そうして今日は新しく買った(ネットで購入)ラノベでも読んで、良からぬ妄想にでも興じますかな……。



 その後は、ラノベを嗜み、やけに余所余所しい母親の帰宅を確認し、いつものように寝ることにした。特に何も変わらない、いつもの日常。


 ──思えば、最後の日くらい、いつもと違うことでもすればよかった、なんて思う。




「ふわぁあ……、もう寝るかぁ……」



 昼過ぎに起きる癖して、俺は寝るのが早い。今は11時50分くらいだ。んで、12時くらいにはいつも夢の中だ。そしてまた半日寝て昼に起きる。


 明日もまたそうなるだろう、なんて呑気に横になって、目を閉じる。




❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎❇︎




 ──ちょうど、12時になるくらいの時だっただろうか。まさしく、意識が本格的に消えかかるころ、訪れたそれは──




 ──両の眼を焼くそれは、白。

 それは、果てしなく、限りない、白だった。


 それが何かも、今何がおきているのかも、俺にはわからないけれど、ひとつ。ひとつだけ、わかる。


 何故だかわからないけれど、無意識のうちに理解する。


 ──もう、今までの日常には、2度と戻れないだろう、と。


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