トラック4 チート使いまくり、狩りまくり! ⭐︎
『達人の旋律』が食い込んでいますが、書きだめが消えてしまったので書き直したのですが、少しバランスがおかしくなってしまいました。誠に申し訳ありません。
拠点が決まったので食料確保のために拠点から出て、狩りをしてみることにした。あの大木を叩き切った小枝を携えて。正直この小枝最強じゃね?と調子に乗った結果だ
この拠点に来るまでに見つけた巨大熊やカミソリのような鹿以外で探す。なるべく、楽で倒せそうなものにしたい…初めてだし!それに、あまり大きすぎても拠点に運べなくては意味がないしな。
しばらく進んでいると、森を開けた草原にでた。草原と言っても草は膝下ほどに伸びている。
草原を進んでいくと、真ん中あたりに一匹の白と黒の混ざった毛並みのウサギが草に実っている小さな実を食べていた。
ウサギは食べられるし、毒はもっていないだろう。ウサギにゆっくりと近ずく。
『達人の旋律』のおかげか、ウサギの動きの一つ一つがよくわかる。さっき試したのだが『達人の旋律』はピアノの曲になっていて、豊富な経験と幾年も鍛錬した達人の独特のリズムを音楽にしていると鑑定に出ていた。聞いていると、肉体を自分の思う通りに動かすことができ、さらに気配に敏感になっている気がする。さっき試した時、木に止まっている鳥ですら、正確に位置がわかったほどだ。
しかも、聞いていて心地が良いので、BGMにぴったしだ。歩くのに合わせて旋律も微妙に変わるので飽きがこないということでさっきからずっと流している。
それはさておき、今はウサギだ。ある程度近ずくと分かったが、ウサギにしては大きく額から一本のツノが雄々しく伸びていた。鑑定を使いステータスを確認する。
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名前 一角兎
スキル 乱れ突き 脱兎
・額に一本のツノが生えた魔物。雑食。音に敏感。好戦的な性格で敵を見つけると額のツノを生かした攻撃をしてくる。初心者でも、安心して討伐できるレベル。
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鑑定では、初心者でも安心できるレベルらしいので、早速倒してみようと思う。さらに、兎に近ずいていくと、兎もこちらに気づいみたいだが逃げる様子はない。逆にツノをこちらに向けてきている。
距離が1m程度のところで、一角兎はツノを向けて飛び上がってきた。ツノの向きからは俺の右腿を狙っているようだ。
俺は、動きを冷静に観察していく。そして一角兎のツノが当たる寸前で体を少し逸らし攻撃を完璧に避ける。そして、攻撃が空振りし、まだ飛び上がったままの宙に浮かびながら飛んでいく一角兎に小枝を軽く振ると抵抗らしい感触はなく、ウサギの胴を半分にし、飛び上がった勢いを殺し、バタと地面に落ちた。
二つになったウサギの耳と脚を両手で持ち、一旦拠点に戻る。それにしても、罪悪感がない...…これも、『達人の旋律』のおかげか?二つになったおかげで血抜きが素早く終わった。
ウサギだが小枝と『短剣術のリズム』で、なんとか無事に解体できた。一角兎の肉を机に置いておく。まあ、腐ることはないと思う...…直ぐ帰ってくるし!
今度は果実を取りに向かう。籠などがないので、着ていた上のシャツを脱ぎ果実を入れ、袖を器用に肩に結び背負う。果実の近くには多くの一角兎がいたが、すべての攻撃を去なし拠点に帰る。
帰路の途中薪になりそうな、乾いている薪になりそうな木を集めていく。
机の上には一角兎の肉と果物二種だ。これだけあれば、腹一杯になるだろうが、さすがに、肉は生ではたべれないので、持ってきた薪を組んで『火のリズム』で火をつけようと思っている。使い方は、同じようなものだと思うので早速『火のリズム』を流す。
頭に流れる音は、ガスバーナーのようなボォーと音がなる。が、どうすればいいの?短剣は小枝を振っればできたけど……魔法ですよね?
試しに小枝を音に合わせて振ると5センチほどの炎の球体が小枝から現れた。球体は、小枝の先端から5cmほど浮いている。めらめらと、確かに燃えているが熱は感じない。さらに小枝を振ると、浮いていた炎が振った先に飛んでいき地面に当たった。バンっという音と共に地面を少し焼き、しばらくして自然と消えた。地面は軽く焦げている。威力はかなりあるみたいだ。
しばらく検証してわかった事をまとめると、
・まず、必ず二回振らなければいけない事。おそらく着火して投げる的な感じかな?振る力次第で威力も変わった。
・それと、振り方を変えると球体以外もできた。例えば振り回すと炎の渦が小枝に浮いていた。放ってみると俺を中心に炎の渦ができた。
・危惧していた魔力だが、消費していなかった。何度か魔法を使っているが、何も変わったところはない。
一回軽く振って炎を浮かせてそこから、薪に着火させた。
パチパチと音を立てて燃える薪を眺めながら、小枝に刺した一角兎の肉を焼いていく。衛生?んなもん、腹の足しになるかっ!
いい匂いだ……腹は鳴らないがヨダレがでそうになる。肉を焼きながら、果物で空腹を紛らわす。
ただ焼いただけの肉を、ここまで食いたくなるとは。お腹減ってたんだな……今日いろいろあったな…神様にあったなんて未だに信じられないけど、この世界は本物なんだよな。
「アチチチっ!」
気がつくと、肉が程よく焼けたようなので、カットせず小枝に刺さったまま肉に食らいつく。すぐに肉汁が口いっぱいに溢れる。
「うまい!けど……」
確かにうまいのだが、硬くパサパサだ。鳥のササミ?のような食感だ。しかし、ウサギ独特の匂いがあって……まあ、とにかく腹が減っているのですぐに完食した。あー、香辛料あれば匂いも消えるのかな
ウサギ1匹まるまる食べたので、満腹になった。やはり、満腹になるとねむくなる…しかし、ここが絶対に安全ではないので寝ることはでき……ない。
壁に背を預けて座る。目だけでも閉じていれば、寝ねなくても大丈夫だろ ほんの少し…
ほんのすこし目を閉じたつもりが
目をあけると、朝になっていた。外から鳥の鳴き声が聞こえる……
「寝てしまった……」
想像以上に疲れていたようで、夢も見ないほど深い眠りだったようだ。体がガッチガッチだ
ゆっくりと、立ち上がり軽く体操をする。夏休みに毎朝やらされたラジオ体操だ。かなり昔にやったのだが、体は覚えていた
体操を終えると、朝飯を食べることにした。転移前から朝飯はあまり食べない派なので果物を取りに出かけた。
昨日と同じ木に向かい、果物をその場で食べながらこれからを考える。
「今日どうするかな……」
転移してから、まだ人に会っていないし人恋しい。だが、まだ会う勇気もない。
よし!今日は、ウサギ以外も狩ってみよう。
俺は愛着のある、なんでもできる小枝を片手に持って森を駆け出す。無理はしないけど
結果、数時間で、たくさんのモンスターを倒した。厳しいかと思ったが、音楽のチートのおかげで比較的簡単に倒せた。てか、オーバーキル気味だ。背中に大きなダイヤ?を背負った亀名前は 《ダイヤモンドタートル》らしいが、背中のダイヤらしき甲羅ごと火の魔法の今までで最大火力火力の炎で焼き殺した。ダイヤごと炭の塊になってしまった。次は最初見た枝分かれした角が刃になっている鹿 《カミソリ大鹿》は、ツノを使った突進を避け、かわすと同時に首を切り落とす。くるくると宙高くまった首はある程度の高さまで行くとすぐに落ちてきて切り口から着地し立った。貴族の壁に飾ってあるやつみたいだな。
全部倒したモンスターは担いで拠点に置いてある。新たに気がついたのだが、『達人の旋律』は肉体も強化されているようでデカかったカミソリ大鹿を片手で持ち上げられた。
しばらく、初見のモンスターを狩りまくっていると、初めて一角兎を狩った草原に巨大熊が現れだ。甲羅のダイヤごと噛み砕かれたダイヤモンドタートルを咥えていいる。なんて迫力だ..。よし..….殺ってやるよ……
後ろに回りこみ、食事中の巨大熊に近づいてステータスをみる。
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名前 ビッグナヌラーク
スキル 爪裂 剛牙 疾走 強制消化
・リーフの森の主。凶暴でなんでも噛み砕く顎と、鉄さえも切り裂く爪をもつ。主になったので、固有名がついた。ランクはB-。
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これは、やばい。ステータス的にかなり強い。この森の主って、この強さなら認める!これは勝てない……てか、怖い。
俺はバレないようそっと後ずさる。そして、草原を抜けて森に入ると全速力で拠点に戻った。
昨日と同じように、カミソリ大鹿の肉を焼き果物を食べた。しかし 、飽きたな。もっと、他の味が欲しい……調味料がほしい.。せめて塩くらい
それと、鹿肉はめちゃくちゃ臭かった。ウサギと違って脂が多く少し硬かった。
やっぱ、人に会いたい……。よし!明日はなんとか人に会うことを目標だ。
11月20日全体的書き直し