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トラック2 スキル確認! ⭐︎

目を開けると、森に立っていた。見渡す限り木、木、木。富士の樹海を思わせるような深い森でいて、太陽が出ているにも関わらず木の葉によって暗くなっている。ただでさえ不気味な森に鳥の鳴き声や、何かわからない獣の遠吠えが聞こえ余計恐怖心が増す。

俺は木を紛らわすためにも今の状況を確認する。


(とりあえず、転生って言われたしここが日本ではないだろうな……とりあえず持ち物を確認するか)


服装の確認だが、転移する前のまんまだ。しかし、ヘッドホンがないとどこか落ち着かないな……

ポケットを確認すると、学食のお釣りの小銭にリップクリーム、シャーペンが一本だった。食べ物関係は一切ない。まあ、学校にお菓子を持ってくるほどの度胸はない。実に不安だ

異世界…そして転移…不安要素ばかりだ。食事は?病気になったらどうする?はぁ……剣と魔法の世界とか、モンスターとか出てきそうだけ大丈夫か?こんな状態でモンスターなんかに襲われたらひとたまりもないぞ!


「どうせ転移させるなら、安全な街にしろよ!」


すると、突然ガサガサと茂みが揺れる…ま、まさか?初エンカウントか!?

俺はすぐに走り出せるように、腰を低くしながら茂みを見つめると見覚えのある老人が満面の笑みで出てきた。


「やあ!どうじゃ気分は?」


「気分は良好です…てか、ここ本当に異世界なんですか?」


「信じておらんかったのか!?....まあよい。それで、『音楽の神』からの『加護』はなんじゃった?」


老人…いや、創造神だ。創造神は興味津々な表情で俺に聞いてくる。

んなもん、俺も聞きたいわっ!


「わかりません…俺の音楽プレイヤーが光って体に吸い込まれたくらいですか?…」


「ほぉ〜では、おそらくスキルになっておるのじゃろ。ステータスを確認せい。ステータスは頭の中で唱えるだけじゃ」


そういうと、神様はズボンのポケットから金色の懐中時計を取り出し、時間をみると急に顔色を変えた。

急いで懐中時計をポケットに戻すと、創造神は早口で続ける


「すまない。そろそろ時間だ。最後に、君は音楽神が見守っているからな。あ、ちなみに、創造神であるワシもな。」


「すいません。一つ質問です。なぜ転移をさせたんですか?…」


いろいろ聞きたいことはあってが、一番気になっていることを聞いてみた。おそらくだが、この人と今後会える気がしない感じがするからだ。


「そうさ。天界にいても暇だからな。ただの娯楽じゃよ!はははは!さて、そろそろ。せいぜい楽しませてくれ!」


老人じゃなくて、創造神は満面の笑みで頷くと急に空の切れ間から太陽の光が降り注ぎ神様に当たる。すると、神様が一瞬薄くなり徐々に消えていく。そして完全に姿が消えると同時に薄明光線もだんだんと雲の隙間が狭まり、光も徐々に細くなっていき完全になくなった。

すげー神秘だな……なんか絵で見たことあったな。ヤコブの梯子だっけ?まあ、神様実感できたな…って!ここがどこでどうなってるのか聞くのを忘れたっ!


「ま、まあ……まずは、ステータスをみるか。 【ステータス】 」


そういうと、視界に半透明な板が表示された。転移する前にこんなものが現れたら「俺も幻覚が見え始めたか……」と精神科の予約を取るところだが、今の俺にとっては違和感なく受け入れている。まるでだいぶ前から知っていて当たり前のように。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

名前 ハジメ オトノ

年齢 18歳

種族 人間


体力 100/100

魔力 150/150

 

Nスキル 鑑定

Sスキル iGOD


称号 音楽神の加護

   創造神の加護

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれ?なんか弱くないか?まあ、これが一般人かな?まあ、初めからチートステータスとかどこの小説だよって話だしな……まあ、期待はしてたよ?誰だってチートで無双してハーレム作ってモミモミしたいじゃん?


「まあ、これは現実……を受け入れますか。そういえば、このスキルの【鑑定】ってどうやるんだ?」


まあ、とりあえずステータスと同じように、近くにあった木を見ながら『鑑定』と頭の中で唱える。すると、ステータスのような半透明な板が木の近くに出現した。


ーーーーーーーーーーーーー

名前 ミラクルウッド

スキル 光合成

ーーーーーーーーーーーーー


どうやら、木の説明のようだ。鑑定の仕方はあっているようだな。とりあえずは慣れるため..….いや、好奇心から周りの木々を調べていく。まあ、鑑定したのは全てただの木だったが鑑定の仕組みはわかった。まとめると…


名前 :種類や種族だと思う。さらによく鑑定すれば見ればもっとわかるが、そこまで知る必要はないだろう

スキル:木々にもスキルが個々に差は多少ばらつきはあったが、今見てる木の中ではあまり差はなかった


わからないことが多いが、まあ、だいたい合っているだろう。

続いて、おそらく先ほどもらったであろうスキル?の【iGOD】をつかってみる。【iGOD】と頭の中で唱えると、ステータス画面のような真っ白な画面が視界に出た。なんか、画面系多いな……視界に合わせて画面も動いているので、周りには見えていないと思うが戦闘とか起こったら邪魔くさいだろうな…ステータスが邪魔で攻撃が見えませんでしたって……怖い怖い!

ってこの画面をいじろう!


ーーーーーーーーーー

音楽▼

保存数 0/10

ーーーーーーーーーー


これまたシンプルな画面だな。音楽の横にある三角形に意識を向けると、三角が下がりたくさんの選択肢が出てきた。選択肢の名前からして雰囲気的に音楽の題名のようだな。まあ、音楽プレイヤーが元だしな……音楽を選択すると、保存するかのY・Nが出てきた。まず、試しにいくつか保存してみるか。どうしよっかな〜

すると、急に画面が上からスクロールしたように切り替わった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

初めまして。

私は音楽神さ。これを見ているということは、使えているんだね。少し安心したよ。ここに保存されている音楽は全て神になる前に僕が作ったものさ。素晴らしいだろ?まあ、そんなことはどうでもいいね。

この音楽なんだけど、普通の音楽と違ってこの音には力があるんだ。まあ、ただリズムにのって音楽を楽しめばいいのさ。音楽が君の生活の助けになればと思う。レベルで縛りが出てしまうと思うがまあ、十分だと思う。

君ほどの音楽好きはいないと思っている。さて!これからがんばってくれ!見守っているよ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




11月20日 全体的書き直し。

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