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短すぎる・・・温かすぎる・・・悲しすぎる・・・恋

作者: ルリト

まずかったかな・・・


ごめんね・・・


アタシのセイ・・・だよね


人なんて好きになるもんじゃ・・・ないね・・・


ホントごめんね・・・




アタシも・・・。





棉木わたぎ 瞳美ひとみ!」


「はい。。」


かったるい・・・実にかったるい・・・なんで苗字が「わ」で始まるんだ・・・


いつも出席をとられるのは最後・・・それまでの時間が超・・・かったるい・・・


「んじゃぁちょっとビックリするかもしれないけれど転校生の方がきてます」


ホントにいきなりだった。先生のその言葉は・・・いきなりすぎるほど、ビックリする暇もないほど、、、突然だった。



(え!?先生・・・・突然すぎるし・・・なにいきなり・・・)


ワタシはものすごいドキドキしていた



「え?」「マジ!?」「ねぇ聞いてた?」「男?女?」「やべぇウチ告るは!」「チョードキドキすんだけど」


ザワザワ・・・・ワタシもザワザワしたかった。でも転校生ごときで・・・私はそんな顔をした。


「ねぇヒトミ!」


クールを装ってた私に・・・


「なに?」


話しかけてきたのは小学校から親友の『黒岸くろきし 羽南はな』だ



「なに?」


もう一度私は尋ねる・・・


「ねぇ!!!ヒトミの隣あいてんじゃん!この前までは『ブタ』が座ってたのに!こんど超イケメンかもよ?転校生とか意外と初めて話した子にキュン!とかするからさぁ話しかけてみたら?」


「う・・・うん」


ワタシはそんなこと思ってもなかった。適当に受け流した


ちなみに「ブタ」


とは男子には人気があるが女子からは嫌われているブタ見たな男子だ。名前は教えなくてもいいのだが・・・これまた面白い名前で・・・「豚沢ぶたざわ 太志ふとし」少し笑えてしまう・・・



「ちょっとしずかに!!!」



先生の声が大きくなった・


「これからはいる子がはいりずらいでしょ!静かにしなさい!」



そして・・・・・「ガラガラガラ」



「みんな!『しん 竜美たつみクンです!じゃあ何か一言・・・」



「よろしくお願いします」



その瞬間だ!!!!



「キュン!!!」



来た・・・・来てしまった・・・・・人を好きになったときのこの素晴らしい胸のキュン!っていう感じ



そう・・・私はタツミくんを好きになった・・・




「おはよっ!よろしくね!」



たつみくんが席に着くタイミングをみながら声をかける



「あっおはよう」




そのときの笑顔は胸に刺さった。キザったことをいうようだが・・・どんな宝石よりも美しい笑顔だった・・・・



でも・・・・・


その時見せた笑顔は・・・・もう二度と見れないこと・・・など知らなかった





下校途中・・・・・・・



ワタシはニヤニヤしながら帰っていた。ちょうど5Mほど前の角でハナと別れた。




その時だ!!!!・・・・・・・



こんなことってあるんだ・・・・と思った・・・・



「キャ!!!!」




いきなりだ。私の腕をだれかがつかんだ・・・・



そして車にいれられた。。。。。



前は見えなかった・・・・きっとアイマスクをつけられている。。。


先生に「変な人にあったら大きな声を出しなさい」といわれていたが怖くて声なんてだせない・・・



そして・・・車が止まったような音がした。


「バタ!」


ドアが開き・・・・


ワタシは外へなげられる・・・ここはどこだろう・・・



その時。。。アイマスクがとられた・・・



「よぅ・・・・」



そこには高校生から25歳ぐらいまでの髪が茶色い4人の男が立っていた・・・



「中学生?オマエで遊んでいい?」



「え・・・・・」



かすれた声しか出なかった・・・・



「答えはいいや!言わなくて!!!!俺らの自由だから!!!」



その瞬間だ・・・・制服を脱がされた・・・・・・



「パシャ」「パシャ!」写真が撮られてる



必死になって抵抗する



「やめてください・・・」


「やめてください・・・」と



でも・・・やめない・・・・



いじられる・・・・乱暴される・・・・


死にそうだった・・・・





その時だった!!!!!




「おい!!!てめぇらふざけんな!!!」



だれ???



もうその時は声はでてなかった・・・・



ただ「バコ!バキ!」


という音しか聞こえなかった・・・・そしてワタシは手と足を縛られていたロープをとってもらった・・・・・・



その時わかった・・・私を助けてくれたのは「タツミ君」だった・・・








「あの・・・・」


「ヒトミちゃんだっけ?怖かったろ・・・・・」



そういい私を抱きしめた・・・そういい私の唇に・・・・唇を重ねられた・・・






ワタシはもう歩けなかった・・・・


よたよた・・としか・・・・・・




そしてわたし達は公園のベンチで休むことにした・・・・・・・



長い沈黙の後で・・・・




「ねぇ?どうして?どうしてワタシを助けたの?」



「あ?あぁ・・あいつらオレのアニキのダチで・・・・あいつらいままで刑務所にはいってたんだ。。。人を殺して・・・・でもニュースで・・・・あいつらが逃げたっていうから・・・・探してたらあいつらの車があって・・・・」



「お兄さんもいるの?あのなかに」



すると彼は首を振った



「アニキは自殺した・・・・薬で自殺した・・・」




ワタシはまた沈黙した・・・・




「ねぇ!」



ワタシは言いたかった・・・好きだって・・・・でも・・・



「ねぇ!」


「ん?どうした?」


その言葉で・・・・


「いいや・・・・なんでもない」



彼の言葉を聞くと言えなくなる・・・好きだとは・・・・







そしてワタシも普通に歩けるようになり・・・横断歩道を彼とわたった・・・・



でも次の瞬間!!!!




信号無視のくるまがきた・・・・・



彼はワタシを突き飛ばした・・・・・・ワタシだけ守ってくれた・・・・・






そして彼は・・・・死んだ・・・・





たった一日の恋だった・・・・・




もう恋はできないかもしれない・・・・




短い短い恋だった・・・・


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