・プロローグ
「お…ちゃん、お兄……お兄ちゃんってば!!」
舞の声が聞こえる…
「う〜ん…あと百年…」
「いやいや、それ、永眠になっちゃうよ?!死んじゃうよ?!ってそんなことより、学校!今日、始業式だよね?!もう8時過ぎてるよ?!」
ゆさゆさと体を揺すられる
「…今何時って言った?8時って聞こえたけど僕の空耳だよね…?」
「空耳じゃないよ!!8時だよ!!」
舞の焦った声で飛び起きる…なんてことはせず
「ヤバイよ!完全に遅刻だ!!…もう間に合わないから、今日は学校休むよ。おやすみっ!」
さて、さっきの夢の続きでも見ようかな~
「ちょっと、お兄ちゃん!?起きて!学校行ってよ!!」
「いや、もう間に合わないからいいよ。」
「お・に・い・ちゃ・ん?」
舞の怒った声が聞こえると同時に
ドスッ
「グハッ……」
舞の鉄拳が僕の腹にクリティカルヒットした…。
「学校行くよね?」
「……はい。今すぐいってまいります。」
僕の家から学校まで、徒歩30分ほど。
僕は全速力で走って学校まで行った。
でも、当然間に合う訳がなく…
「そこのバカ!遅刻だ!」
生徒をバカと呼ぶのは1人しかいない…そう電球だ!!
「いくらなんでもバカはないでしょう!?」
「始業式に遅刻するお前以上のバカはこの世には存在しないからな」
さも当たり前のように言われた。 まぁ、当たってるけど…
「……返す言葉もありま」
「オッス、和明!…げっ電…いや~おはようございます。佐藤先生。」
「お前、今電球って言おうとしたな!? 吉川すまなかった。お前だけじゃなかった。」
…なにが?
「お前と唐沢の間違いだった。…にしてもお前たちは去年から(ry」
そこから3時間半説教された…
(くっそ~ハゲマッチョめ、長すぎるでしょう… 3時間半って…ていうか、始業式終わってるし…)
やっと、説教が終わったと思ったら電球が
「で、ちなみにお前たちはZ組だからな。」
と今までに見たことがないほど爽やかな笑顔(キモッ)で言った。
…は? Z組?
「「Z組って?」」
当然ながら、僕と浩己の声が被った。
だって、Z組なんて聞いたことがないし、うちの学校には、全校生徒を合わせても26個も、クラスが出来るほどの人数は居ないはずだ。
「いや~、なんせ去年のお前たちの学年には、問題児がわんさかいたからな。
そいつらを、全部まとめて同じクラスにしたわけだ。それがZ組だ。」
なるほど~…って
「問題児て…酷すぎるでしょ!!」
僕は普通の子だ!!
「そうだ!!和明ならまだしも何で俺まで!!」
「そうだ!!…じゃなくて、何で僕ならいいんだよ!?」
「「バカだから」」
浩己と電球の声が被った
…そこは被らなくてもいいよね? 何か泣きたい…
「お前らのどこが問題児じゃないんだ? 去年のキャンプの時に女子のテントにカメラを仕掛けたり、
体育祭を台無しにしたり、体育の時間前の女子の着替えを覗いたり(ry」
…身に覚えが有りすぎる☆ でも、僕たちだけじゃない!!
「カメラを仕掛けたのはカッパですよ! 僕じゃないです!!」
「そうだ、俺も違う!! 俺たちは関係ないっ!」
僕たちの抗議を聞いた電球は、何かを企んだ顔をしてニヤリと笑ったそして、
「…だそうだ。 どうなんだ、川原?」
と、いつの間にか電球の隣にいたカッパに問いかけた。
|(まぁ、いつものように気配を消していただけだと思うけど。)
カッパは、顔を青くしてブルブル震えながら
「…吉川と唐沢に脅されてやっただけです。」
といいやがった。
「脅されたって…言い方が酷いでしょ!? 僕らはただ頼んだだけです。」
「川原!お前、喜んでやってただろ!? 俺らを売る気か?」
電球はニヤリと笑い
「ほう、頼んだ事は認めるんだな。」
と言った。
…しまった!墓穴を掘ってしまった!! クソッ!!
「この際、しょうがないから認めてやるぜ。な、和明。」
浩己が目で(ここは引け、俺にいい考えがある。)と言ってきた。
どんな考えかは分からないけど、とりあえず乗ろう。
「うっ、うん。」
「だが、川原も乗り気だったのは、嘘じゃないぞ!」
浩己の言葉を聞いて、カッパはビクリッと身を縮みこませる。
また、浩己が目で|(カッパもこっちへ引き込むぞ!)と言った。
僕も目で|(了解!!)と返した。
「それは、本当です!! 先生も知ってるでしょう? 川原が女子を盗撮した写真を売っていることくら い。」
電球は一瞬驚いた顔をしたがすぐに怒った顔をして
「川原!! 協力してくれたら、Z組入りは見送ってやると言ったが、それは無しだ!!
そんなことをやってる奴を普通のクラスには入れておけん!!」
カッパがこちらを睨んできたが痛くも痒くもない。
かわりに目で(よかったじゃないか。去年に続いて、今年も一年よろしく!!)と言ってやった。
(…まぁ、いつものメンツが同じクラスならいいか。
でも、高月さんは違うクラスなんだろうな。成績、学年トップだし…)
そんなこんなで、僕らのZ組入りが決定した。
微妙なとこで止まってすみませんm(_ _)m
和「ほんとだよ、まったく駄目な作者だな~」
早く更新できるよう頑張ります!!
浩「亀更新の、お前になんか出来るわけないだろww」
・・・orz