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未完成9:変なテンションと文体の現代ファンタジー?



疾走しろ疾走と謳いながら走り続ける巨人的精神を持ったホビット。


というものを見たと朝言ったら笑われて怒られた一五の夜。


言葉の語感だけで突っ走って舌禍を起こすのは止めろと言われるのだが僕にはよく分からないよ!


ともあれ高校生の僕としては平々凡々いつものように学校に向かわなければならないのさと、

犬に向かって呟き続けるその様は怪しさ満天。


「ちょっと! あんたまだいたの!?

早く行きなさい! あぁ、もう遅刻寸前じゃないのよ!!」


ピンク色に髪を染めた痛いおばさんが何か言っている、

と思ったら僕の母だった時の衝撃といったらない。


ともあれスタコラサッサと走り出すのは遅刻をしないためだろう。





「一般人の感覚がわからない」と言ったらなんか傲慢な感じがしていやだよね!


でも僕には分からないというか、

もっと言えば僕の心理的な流れが他人とは異なっているのではないか?

という疑問が常に頭を離れないんだけれど、

それを話すことのできる相手なんて学校にはいない。


「あぁ!? てめぇ今日までに五万って言っただろうがよ!

んなこともできねぇのかよ? 日本語分かってねぇんじゃねぇの?」



お前お前と君の奥さんでもないのに言われている気分を、味わっている僕はいま校舎裏。


はいはいテンプレートと、心の片隅のガソリンスタンドが唸りを上げて炎上するように、

僕は怒りと屈辱と恐怖の念に襲われていると思う。


目前に迫る拳は僕の腹を捉えて離れず突っ込んできて、

暴走トラックの追突を喰らったかのような精神的打撃が僕の心を軋ませたよ。


体格鋭い金髪高校生の暴力的な拳の激突が生み出す精神的破壊力は留まるところを知らず、

僕の脳天を揺らすのさ!


周りには似たような格好をした猿山の猿めいた愚夫凡夫の円陣。

スクラム組んで馬鹿共が! 集って行動する野蛮さのなんともはや動物的なことか。


心は回廊を彷徨うようになみなみと痛みに対する衝撃を訴えかけるけれども、

現実の僕は縮こまることしかできなくて、

休み時間の間だけでもボコスカタイムなのさ! 辛いね!


ああ痛い痛いと考え続けるよ、

気がつけば痛みは感じられないほどに痛くて痛くて、

ああもうこんな世界全て麻痺してしまえば良いのにと思う僕は、

平凡な高校生に過ぎなくて嵐が過ぎ去るのを待っているだけだよ。


ポップする痛みは止んで

打ち捨てられた塵屑のように僕は校舎裏に放置されたまま聞くことになる、始業のチャイム。


このまま僕が授業に出たら彼らは

僕は彼らにとっての秘密を漏らすつもりである、

なんて早計な浅慮をはたらかせて僕を殺しかねないから、

僕は身体を洗って、

用意した着替えに着替えるのさ校舎の地下の掃除ロッカーに隠した着替えにね。


彼ら暴君的高校生はみんな屑だね、

と思いながら学校で生まれたままの姿を晒すまるでバンビちゃんな僕。


ガキのお使いでもないのに、

ビクビクビクビク親が居ないと何もできないように怯えるのは此処が学校だから、

もし僕の裸と鉢合わせin女子高生at地下=僕の学校生活が爆発しちゃうよ! 

それにたいする恐怖だよ!


ああ世の中糞ばかり、

僕以外の高校生はみんな僕以下の知能と知識と教養しかもってないウンコ野郎共なのに、

くそっくそっっと内心で思いながら着替え終わったよ、

ああ僕の高度な知能について行ける同年代の糞凡夫はいないかな?


昔は友達だと思っていた奴も鈴木も山田も齋藤も

みんなあの金髪の瀬山に怯えて僕を見捨てて遠回りに観客状態!


僕は劇の演目、クラスの空気、このうえない道化!


ああ学校滅びないかなぁ、

と思う僕はある故に我ありとかなんとか昔の哲学者が言ったらしいけれども、

そんなのは全く関係ないよね僕の思考には。


愚衆しか居ないクラス! 猿みたいな悪漢!

売女そのものの女に見窄らしい貧困な精神しか持ってない元友人ども!


ああもう今日はいいやと思って家に帰ることにすると、

ここのところ遅刻と早退ばかりの僕は、

先生からも鼻持ちならないビチカスだと思われてしまうのさ、やってらんねぇ!


あの禿教師を思うのは記憶容量の無駄だよねと痛む腹と太股をさすりながら、

あああいつら顔面だけは殴らないんだよね、

悪知恵だけは働くな糞、脳タリンどもが。









さっさと早退する僕は学校へと続く坂を駆け下りて、

裏山にある一本の大木に上って、

そしてまた降りて何事もなかったように商店街を走って帰るよ。


でも家には居られないから何処かで時間を潰さなければならない、

僕はまるでリストラされたサラリーマン!


苦慮してサボることに意味があるのか?

と僕はおもったけどまあ別にいいよね学校なんて糞だよ。


商店街の隅を歩いて、

まるでなめくじのように気配を消して僕の存在は一体何だろうと空を見て、

青い青いと鳥が啼いてるように見える、

雲一つ無い秋の晴天、ぼくはいつものところに行くことにしたよ。


商店街を脱けて、住宅街を脱けて、横を通り過ぎるバスを睨んで、そして公園に入って、


木々の木漏れ日を浴びながら鳥の鳴き声を聞いて、

薄く笑いながら歩いて散歩中の老人に怯えられたよ糞っ!


しばらく「並ぶ並木の木」の合間を縫って、

遠くから聞こえる猫の鳴き声と犬の糞の匂いを感じながら、

鬼ごっこ中らしい腐れ餓鬼共を尻目に、僕はワクワクしながら暗い道を征くのサ!


ちょっと歩くとまるで廃墟になったビルのような廃墟の神社の、

鳥居のような神社の鳥居が見えてきて、

鴉が留まる錆びて朽ちたそれをくぐって、長い長い石段を進み続けるのさ。



どこまでも続くよこの男坂は、

とでもいうようにハミングしながら登っていた気持ちはどこへやら、

果てのない天への道にも思える長い石段は忌々しくて、

僕は恨めしい思いをしながら歩き通しよ!


くそっ! くそっ!と囚人か黒人奴隷のように喘いで登り終わった、先には街が望める絶景展望。


相変わらず空は青くて綺麗で美しいけれども、僕の心は淀んで曇ってなんともはや!


街が見渡せる美しい情景を見て思うのは町並みはミニチュア、人はアリということさ!


僕の学校をこの手で潰せればいいのに、

ああ僕がモハメド・アリのような筋肉をもっていればなぁ。 

アリだけに。


おお見れば大きな大きな鷲が空を飛んで、鴉と鶴とが三つどもえで戦っているのが見えるよ。


平和平和とそれを見る僕は、

此処で時間を粛々と潰すのが趣味になりつつある逃避的透明高校生。


前には絶景、後ろには石段、


鬱蒼と茂るよ、森のような公園はまるで富士の樹海だ!

行ったことないけれども。


広まった丘の頂上から見渡す景色と空に溺れるように思いを馳せて、

広場の中央にある小さな社の木製の階段に座って時間を潰すのさ!


木造築八〇〇年といった古くさく、うら寂れた社はカビくさいし、

お賽銭箱なんて洒落た物さえもありゃしない。


木目は汚れてカビは繁殖、拝殿に繋がる扉を留める鍵は朽ちかけてるよ!


まるで僕のようなものだね

この社はなにもかもから忘れられているのさ! 

なんてナルシシズム溢れる感慨に自己陶酔しちゃったりしてる僕カッコイイ!


車の音も遠いねぇ、

と鴉の鳴き声と鷲の怒鳴り声と鶴の叫び声が、聞こえてくるよジョニー、誰だよ!


見れば空から鶴が落ちてくるよ。


青い空からああ柵越しに見ることのできる町並みは何時も通りなのに、

僕の下には鶴がッ! 鶴がッ!!


まるでこの世の物とは思えぬ恐怖に出会った海産物嫌いの外国人、

のようなことを思っていると鶴が僕の頭に激突するのが見えたけれども、


それが僕にとっての最後の記憶だったのさ!










舌先から醤油を垂らす宇宙人と仲良くお話する夢を見たけれども夢は覚める。


彼はなめらかな長い舌をもったナポレオン似のイケメン(笑)で


その舌の先にある小さな穴が空いていて、そこから黒澄んだたまり醤油がちろちろと流れ溢れていたよ。


刺身を食べる時にはそのまま刺身を口に入れて舌先から溢れる醤油と絡めて食べていた。


彼と友人関係になりたい、

と思って笑顔で話しかけたところで僕の夢は醒めて意識が戻ってしまったよfuck!


起きたらそこは畳張りの埃臭い暗室で、

得体の知れない邪神像みたいなものが三方に載ってるさまはここは何処の異境の託宣所かしらん?


「おお、起きたか!」


喜ばしい響きを持った声が聞こえてくると、

そちらに振り向いた僕の意識は白く染まるよフラッシュ!


そこにたのは白装束、

いや正しくは白い巫女装束に身を包んだ小学生低学年のおんなのこだったのさカワイイ!


でもよく見ると白一色じゃない、

ところどころ黑い墨が零されたかのように装束に点々としていたよワンポイント?


僕は顔を何故か赤くしてしまったが、

ソレは僕がロリに興奮する犯罪者予備軍の人間性をもった犬畜生というわけではなく、

そのロリの女の子がとっても可愛くてとってもキュートで、

ああぺろぺろしたいと思える程カワイイロリだったからさ! 犯罪者じゃねぇか!


僕がまるでミジンコのように恥ずかしがって顔を背けると、

何を勘違いしたのか白い幼女は僕に近づいて僕の鼻を舐める。


「うむ、なんじゃい目を背けおって」

となんとも小さな顔が傾げられてその頬が膨らむ様がなんともあぁ!


なんだか不思議な感覚、真白い布団の上に僕は横たわって肩まで届く髮が、

よくみれば綺麗に切り揃えられて今時こんなセンスの親がいるのか不思議不思議!


僕の一人百面相をどう見たのか知らないけど、

彼女は淡く笑って僕の頬に手を当てるぜなんだろうドキドキ。


って僕は別にロリコンじゃないんだぜ信じてよエイリアン。


「ふむ、混乱しておるのかのう?

まあ無理もないことか」


老婆のような口調がなんともアンバランス、

ラノベとかアニメに出てきそうな口調だぜ、

と首を傾げる僕の頬と彼女の冷たい手がぶつかり合ってるよ。


あるいは僕はその後で、

此処は何処だ、とか君は誰だ、とか聞いて、

いやにボロ臭い八畳間に目をやったりしたのかもしれないねぇ。


「お主は儂の命の恩人じゃ。


いやはや最近の若い者は社に参拝することもない。


その点、お主は別じゃ、儂は知っておる。お主はのう。

この神社に訪れて手を当てたりしてくれてのう。


うぅ、さらには掃除までのう。


そして今日じゃ、今日あの不埒な鷲姫と鴉姫が儂をいじめて地面に叩きつけた時に、


お主がその身を体して受け止めてくれたこと、とても有り難く思う。


ああこうなれば受けた恩を返さねば神の名が廃れるのではないかのう」



なんと偶然というかこの子は何を言っているのか、そちらの系列の子供なのか。

脳がババロアでできてる子供! 怖いなどと嘯いて僕は立ち上がってそのまま……


あれれどこにも扉がないよ?

と慌てて周囲を探しまくるが、探して探すが何もなく冷や汗だらだら何もない!


「恩を返すまでは帰す訳にはいかんからのう。

のう、恩を返すまではのう。

儂の名前は鶴姫じゃ、古くこの地を守ってきた木っ端の神よ、のう

儂の礼を受けてもらおうかのう、のう!」


恩は恩でも恩の押し売りは勘弁してくださいと大慌て、釈明弁解なんでもござれと叫ぶのは僕さ。


そもそも偶然だよ恩の為にやるわけじゃない、

気持ちだけはいただいておく君のお母さんはどこだい?

此処はどこで出口を教えてくれるかな、

家にはコスプレ趣味の母(四一歳)が僕の帰りを待ってるんだよ犬も居る。


「なにもいわなくても良い! わかっておるわかっておる、のう!」

とウンウン頷くこの幼児全然わかっちゃいねぇ。


僕には門限=六時があるのに、

というかこのままだと飯抜きで母親も心配しちゃうよ、ついでに犬も。


なんとかかんとか言い募るけど聞く耳持たない幼児の有様はまるで田舎の祖母のよう。


やれ煎餅にこにこ、やれ緑茶にこにこ、やれアメちゃんニコニコ。

さむくないかのう?

ほれ鶴の毛で織った装束じゃ!

ほれ布団に座っておれ儂が肩をもんじゃろう。


薄暗い八畳間に、

黴びた木壁が周囲を囲んだ密室に、

どこからか品物が一杯出てくる不思議に、僕は混乱しながら結局それを頂いた。


「ヨモツヘグイ……」とかなんとか呟く幼児の老獪な笑みが怖いよ助けてエイリアン!

ああ醤油つけて寿司食いたい、

今日の御飯出前の寿司じゃねぇか!


時間がわからないまま白時々黒の時代がかった装束のパッツン美幼女とお話お話、ああ楽しいな。


楽しいから友達から始めようよ!とかなんとか自惚れちゃったこと言ってみたら。


「儂はお主に恩を返さねばのう」

とか言って僕ににじり寄って頬を撫でるよああ良い匂い。


でも僕は別にロリコンじゃないし、

しかも高校生だし凡夫じゃないし、

ああでもでも何かにじり寄ってきた幼女の暖かさと重みが素晴らしいねこれ、

ああ脚の上に座ってこれはどうすればいいのかな?

というかこれは現実?いやもしかしたら夢なんじゃないかな?


「……どうじゃ、お主、儂の夫とならんか?」


空耳が聞こえるよ、

ああオランダ人は西洋の、ポーランド人は東欧の、トルコ人は中東の、間抜けの代名詞!

なんて、糞どうでもいいことを思い出したよ落ち着こうぜああ落ち着こう。


「……ふふ」なんて笑い声とともに幼女がさらに迫ってくる!ああ顔が近い、熱い、匂いが!匂いが!


僕の腰の上にしなだれかかってくる白い幼女の円らな瞳と、

染み一つない肌の上に浮かぶ笑顔は妖艶で僕ってもしかしてロリコンなのかもしれない!


薄暗い中の非現実的な情景って僕はこんなに欲求不満だったのかな、誰か助けて夢なら醒めて、うう。


夢なら僕は欲求不満ということになってしまうけど、もうそれでいいから誰か助けてください!

プリンを上げますから!



どうしてこんなことになったのか。


「……冗談じゃよ」


とそこで幼女が離れてくれた、危なかったねあと数秒で僕は彼女に抱きついていたこと間違いなし!


理性よわっ! 

と思われるかも知れないけど結局ぼくだって健全な高校生! 

普通の高校生はガキに欲情しねぇよ!?


「まあ夫婦となってほしいのは嘘じゃないが、のう……ただ無理強いはせんよ」


そしてニコニコ。

にこにこにこにこ形よい、正座の体勢、

いつのまにか僕の眼の前には机、その上には饅頭とお茶。


「面白い反応をするのう! お主。

からかいがいある。のう?

儚げな顔が赤に染まったり青に染まったり、

まるで折れてしまいそうな気配を持っておるのにどこか図太い。

不思議な奴じゃ、ますます気にいった。のう?」


いやぁそれほどでもないと笑顔で頭を掻く僕は、

数瞬前のことさえ忘れてしまっている鶏頭に違いない。


それでそろそろ帰して欲しいと訴えれば幼児は、

先ほどまでののらりくらりとした様子から一転大きく頷いて、

そして笑って僕の顔を最後に撫でる。


「よかろう」とあれいいの帰しちゃって?いいの?いいの?

と僕の表情に出ていたのか苦笑している幼児の顔はああカワイイなぁ、だからロリコンじゃないって!


「よい、縁は結ばれた ヨモツヘグイ、お主は既に此方側を身に入れたからのう、のう?」


意味が分からないけれども、

僕は僕なりに安堵したのさ何かおかしなこの状況、

うすぐらい密室と妖艶な雰囲気から帰ることができるのなら問題なんて全くないのさ。


「それではのう」と言って幼女は雅と言うに相応しい笑みを浮かべて、

僕が反応できないほどの自然さをもって僕に口づけしたよヨカナーン。


って? ファーストキスだったのに……。


「儂も接吻なぞ初めてじゃよ」と反響するぜエコーは妖精。

妖精の国にいたような心地は段々と薄れていき、

まるで夢の中にいるようにふわふわとした心地に包まれていたよ。



「それでは、また、のう」


また? またなんなんだろう、

と思った所で意識は薄れた薄れて消えていったよ白濁の中、

白い闇の中にカモンイス賞はジョゼ・サラマーゴ!










起きたらそこは小さな社の前の階段が

静かで何処か厳かな静けさの中で僕は目を覚ましたよ、うう寒い寒い! もう秋ですからね!


なんだったんだろう狸に化かされた?

いやいや、嫌にリアルな夢だったねぇ。なんだったんだろうかねぇ。


まあいいやいいやと欠伸をして、不思議なことのあった社の前から離れていくよ。


唇には瑞々しい感触、

あれなんで僕こんなに嬉しい気持ちに包まれているのだろう、不思議ロリコンじゃないのにさ!


ともあれ不思議な感覚のお陰で今日あったいやなことも大分気持ちが薄れたよ、

なんともはや現金現金。リアルマネー!


さあ何処かで時間を潰して帰ろうか、温かい我が家にさ!



河原で青春を謳歌している悩める青年を演じるのはいい、

なぜなら大体の人間が僕をそっとしておいてくれるし、

警官さえも僕のことを心配して缶コーヒーを買ってくれる、

本当に最高の時間の潰し方だねうん!


大体五時前後になったらマイホームへと足を進めるのさ、出来る限り軽やかにね!


マイマザーは一日中ホームに居て何かの仕事をしてお金を稼いでるらしいけど、

詳しくは聞いたことがないのは怖いからさ。


どんな地雷があるのかわからない人生は一寸先は闇、

うん、こういうことに気づける僕は天才マジで天才

クラスのじゃがいも人間どもは全員僕を讃えたあとに即刻すりつぶされないといけないね!


街の東側にあるね、まあありがちな住宅街に差し込む夕日をバックに僕は家路を進んでいるよ、

近所のおじさん、おばさん、小学生のみちこちゃん。人生相談に乗ってくれるませた少年ヤマト君。


いつもどうりの軽やかなステップで家の敷地に辿り着いて、

まるで砂漠のど真ん中で水を手に入れたときのような喜びと、

安堵に身も心も包まれて家の扉を開けゴマ。


さてさてお母さんはいますかな?


僕に飛びかかるのは柴犬一号。名前は苺。犬の苺ちゃん。

ストロベリーな面をした馬鹿犬は、

母親の意向によって室内飼いそのほうが良い子に育つらしいと母親が言ったのを覚えている何年前?


はぁはぁ息を吐き出しながら飛びかかってくる柴犬苺(四歳・雌)

顔をぺろぺろ卑猥な雌犬めっ!馬鹿犬めっ!


お母さんは怒るとき以外は無口でお父さんはいないのよ?

というわけで居間で全く面白くないテレビをみながら学校の金髪ボス猿、

瀬山を思い出して怒りながら唇を押さえてカワイイ幼女の白無垢めいた白装束を思い出すのさ!


糞つまらない糞テレビをBGMとして僕は呆としていた、

そのさま認知症にかかった老人かクロイツフェルト=ヤコブな感じの牛にそっくり、

とよく母親に言われるね。


辛辣な母親は怒り出すとまるでおばさんのように叱るくせにいつもは無口、

睨むような目でこちら見つめてるけれども

毎回毎回ビックリドッキリもしかしたら学校でのことがバレていても可笑しくないよ!


さあさあ、寿司だ寿司だと出てきたのは安い安い出前寿司、

でも僕が金だしてる訳じゃないから文句なんてないよ。


「何かいいたいことあるのかしら?」


鋭い母親は怒ってるときと慌ててるときしか喋らないから非道くわかりやすいけど、うん謝ろうか僕。


別になんでもないよないよと、

喜んだ顔を作ってハミングハミングホトトギス!


啼かぬなら殺されてしまうよホトトギスだけれども触らぬ神に祟りなしなのさ!


ともあれ淡々と進むよ意外とおいしいなこの安い寿司!


狂犬病めいた一人盆踊りでぴょんぴょんぴょんぴょん犬が煩く俺に構うよ苺ちゃん!


ストロベリーな柴犬は寿司を食えないと分からないぐらい馬鹿であちらにゴーアウェイ!


お母さんはいつものように黙々だぜママン! ああクールの鏡だマイマザー!


ワンワンワンワン哀れな雌犬、

なにを勘違いしてるんだこの犬は腹を見せて撫でてほしいだと?ビッチ!


スイングするように時間は過ぎるぜビーバップ! 

食後はデザートついでに犬の肌を撫でながらニヤニヤ笑うぜひゃっほう。


ああ明日学校に行きたくないぜストレスで死にそう死にそう素直に吐きそう、ゲロまみれ!


それでも犬は癒しだ下呂温泉、

ああとりとめない絶望に、

日々心が寸寸と刻まれていくのだよヨカナーン。


ともあれ今日はさっさと眠りにつこうか、

せめて永遠の眠りにならないように祈って祈って目を瞑るのさ午前一時。


今日は奇妙なことで盛りだくさん僕疲れてるんじゃないかな欲求不満さロリの唇。


深い闇に沈んでいくぜ基底の闇のそこになっ!





目を空けたらそこは雪国だったなんて訳はなく不思議な事に俺の部屋だったよ。


それって起きてるんじゃないか?

と問われたらなんとなく違うとしか言えないけれどもしかして僕は病気じゃないのかしらん?


やばいやばい、

ああかかりつけの医者に行かないといけないかもしれない、

あの医者PLとメジコンしか処方しやがらねぇ藪医者めっ!


僕の部屋、僕の部屋、違うところは荷物だけ。


不思議と白みがかった僕の部屋。おやおやこの空気には? 見覚えがありますよ?


部屋は白くて僕の寝ているベッドも白い。


白、白、白シロしろの世界。違和感おひとつ茶の扉。


ふと直感、直観、なにかを感じる果たしてこれは?


ともあれ降りたって歩き出す俺は夢の世界を彷徨う一人の愚者にも似ているね。


今だけは何もかも忘れて進むよ一歩一歩と

向かう先にあるチョコレート色の扉に手を掛けて全力で開け放つとそこにいたのは。



白無垢幼女のこちらに跪く姿。


美しい幼女の艶やかな髪色が俺の眼を焼くぜあらあらドキドキ?


いやいやあれは夢だった筈だけれど夢じゃない? しかしこれは夢であれぇ?


「のう、そのように混乱の淵に沈んでどうした、儂の旦那よ、のう?」


旦那? 旦那……だんなだんなと呼ばれても僕は一介の学生に過ぎないのだ。

凡夫の親戚みたいな俺に、ダルメシアン模様の幼女が微笑んで結納宣言。


「鶴、と呼んでくれてよい、旦那様。 のう?」


僕だって落ち着いているよ? 名乗り返して返して思わず後ずさり!


一歩一歩と後ずさり壁は水、ここは砂漠、ああ救世のオアシス!


ドンッとぶつかる……なにもない?


なにもないとはどういうことか、何もないはずは…ないのだが。


「邪魔な扉にはのう。消えてもらった、のう」


悪魔のような微笑みはまさにデビリッシュでとてもクレイジーな感じが満々だよジョニー。


ああ誰か助けて助けてくださいにじりよる幼女の体格差は圧倒的な小ささで、


見上げる瞳の眩しく怪しい。


よく見れば昼間の部屋にそっくりそのまま、蝋燭二本の篝火が、怪しく照らすは八畳間!


朧な火の影、ゆらゆらと、さざめく波の間ここどこだ?


「察しの通りじゃ、ここは神社の裏界よ、のう」


そして蛇のように僕の身体に纏わり付く幼女の肌はすべすべで、

笑顔の端に滲んだ狂気はそのとき、美しい。


これは勝てない、

すいません全く気付かなかったかもしれないのですが僕にはロリコンの気があるのです。


それは柔らかく、それはいやに暑く、それは香しい。


すべすべの玉を触るような感触が足を伝って僕の背筋を焼き尽くすよ背徳の都市。


都市の如き複雑さの僕の脳の神経の理性回廊はじくじくと蝕まれて、やがて膝を突いてしまう。


顔が近くて整った眉に愉快そうに細められた瞳に桃色に輝くプラムのような唇。


純白な邪悪が近づきそして僕と彼女は口づけをしていたよ。


ああヨカナーン、その首をおくれヨカナーン。


瞬く炎は全ての闇を払うように輝いて、

茶室の暗がりで唇と唇を接合させている僕たちを俳優のように照らし出す。


それは柔らかく、それは蕩けるように甘く、そして弾力があって……


「ふふ、儂と旦那さまはこれで夫婦じゃ、のう?」


頷くこともできない僕は陶然と呆然。


ああこれは至福の毒であって、

学校のこともなにもかも記憶から薄れていくよ、甘い罠のような蜘蛛の巣だ!


絡め取られた僕は、時既に遅いのだろうねああ甘い。


こうして絡め取られた僕の存在意義などありはしない。


さあさあ孤独は終わりの鐘を告げるよこのまま奈落に墜ちるのもまた快感。


「さて婚姻の儀は済んだ、のう!

これからは、大人の時間よ、のう!」


そして幼女の小さな手が、紅葉のような赤を帯びて僕の首へと絡みついた。






朝の目覚めは最悪ですね。


僕の心は永遠の青に染まりつつありこのままでは地獄に落ちてしまいます。


なぜ敬語なのか。


ともあれ制服に着替えるよノリの利いた美しい制服に。


学校は憂鬱で僕は惨めに這いつくばることになってしまうのだけれども、


甘美な夢が僕を未だに酒に酔わせたようにしているんだアルコールは二〇歳まで禁止よ。


何がいいのか悪いのか。


蕩けるように甘いものはチョコレートだが実のところ毒も甘いのだなどと考えていつのまにか準備完了。


朝の一番、階段を下りて来る食卓並ぶ朝食。


愛するママンは何も口にせず黙々と口に目玉焼きを運んで笑っているよ。

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